「県警の機動隊による捜索が始まりました。ご覧のとおり、草むらを中心に通りからは見えづらい場所を中心に捜しています」（記者）

　背丈ほどある草をかき分け、捜索を続ける捜査員。大分県日出町のスーパーで２歳の江本琴音ちゃんが行方不明になって丸一日が過ぎました。

　「女の子の行方がわからなくなったスーパーのすぐ近くにある小学校です。今朝は通常どおりの登校なんですけれども、中には保護者に付き添われて登校する児童の姿も見られました」（記者）

　「小さい子を持つ親としては不安。なるべく早く解決してもらいたい」（保護者）

　琴音ちゃんの行方がわからなくなったのは、１３日午後２時頃のことです。母親の優子さんがスーパーの駐車場に琴音ちゃんを残し、買い物をしていた最中のことでした。

　「車が停まっていたのが、ちょうどこの場所です。スーパーの入り口は、あそこになります。スーパーの中には防犯カメラは１０台あるということなんですが、この場所を映している防犯カメラは１台もありませんでした」（記者）

　琴音ちゃんは運転席の後ろにあるチャイルドシートに座らせていたということです。後ろの席はカーテンなどで外から見にくくなっています。車のエンジンはかかったままで、鍵は開いていたということです。およそ５分後、優子さんが戻ると、そこに娘の姿はありませんでした。

　車から１０メートルほど離れた場所で店番をしていた女性は、当時の状況をこう語ります。

　「（母親が）涙を流して『どうしようどうしよう』って言ったから、『どうしたの？』って聞いたら、『子どもがいなくなった』と。『２歳すぎのお子さんなら自分で開けることはできないの？』と聞いたら、（母親は）『うちの子はそんなことできる子じゃないから』と」（現場近くにいた女性）

　警察によりますと、琴音ちゃんはハート模様のピンクのＴシャツを着て、赤と黒のチェック柄のひざ丈のスカートを履いていました。また、琴音ちゃんは足の筋力が弱く、あまり歩けないということです。

　（午後２時ごろに駐車場の車は？）
　「少なかったです。お昼明けで一番お店の暇な時間ですので」（現場近くにいた女性）

　江本さん一家は、琴音ちゃんのほか、７歳になる長男と両親の４人暮らしです。

　「だっこして車に乗せているところしか見ていないので、（琴音ちゃんが）足が悪いというのは全然知らなかった。一緒に家族で遊んだりしているのを見ますね」（近所の人）
　（仲良い家族？）
　「普通の家族と変わらないと思う。近所なので心配ですよね」

　兄の入学式では、優子さんが琴音ちゃんに衣装を着せて喜ぶ姿も・・・。

　「入学式のときにＡＫＢ４８の感じの服を着せて自慢していました。かわいいでしょうと・・・。とても愛しているんだなと」（兄の同級生の母親）

　車周辺の足跡などの鑑識作業をする捜査員。しかし、これまでのところ、有力な目撃情報などは寄せられていないということです。

　（目撃情報は？）
　「今のところは見ていないです。目撃情報があれば全部警察に話しています。一刻でも早く無事に見つかるように願うだけです」（スーパーの従業員）

　県警は、事件に巻き込まれた可能性もあるとして、現場付近の海岸や山中まで捜査範囲を広げています。（14日17:56）