台風15号は、15日、沖縄県の大東島地方に接近した後、遅い速度で西寄りに進み、16日からは沖縄本島の東の海上で停滞したり、南寄りに進路を変えたりと動きが複雑になっています。気象庁は、周辺の3つの高気圧の影響で、来週の初めごろまでは台風が沖縄本島の近海にほぼ停滞するものと見ています。
気象庁によりますと、沖縄・奄美付近には日本の東から太平洋の高気圧が張り出し、大陸の南東の海上に中心を持つ上空の高気圧も張り出しています。さらに、北側からは大陸の高気圧が張り出しつつあるため、台風15号はこれら3つの高気圧に東西と北側から囲まれる形で速度が上がらなくなっているということです。このため、台風は3日後の今月20日ごろまで沖縄本島の近海にほぼ停滞すると予想され、周辺の海水の温度が高いことからやや発達し、風速25メートル以上の暴風域ができる見込みです。その後、来週半ばごろになると、北の大陸の高気圧や東の高気圧の張り出しが弱まることから、台風は速度を上げて北東へ進む見込みで進路によっては本州付近に近づくおそれがあります。気象庁は今後の台風情報に注意するよう呼びかけています。