9月17日のながさきニュース
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長崎新聞
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神田が赤く染まる 稲作伝来地の対馬・豆酘

| | 赤く色づいた神田の稲穂=対馬市厳原町豆酘 |
古代米の赤米をご神体としてあがめる国選択無形民俗文化財の「赤米神事」が受け継がれている対馬市厳原町豆酘の赤米神田で、稲穂が赤く色づいている。
豆酘は日本の稲作伝来の地とされ、1300年以上前から赤米を耕作している。神事は田植えなど年間10回あり「頭仲間(とうなかま)」と呼ばれる地元住民が毎年交代で続けてきたが、経済的負担が大きいため後継者が減少。現在は漁業に従事する主藤公敏さん(61)だけで続けている。
神田は5面あり、面積は計10アール。赤米の稲は約1・2メートルの長さに伸び、風で倒れないよう品種改良している白米より背が高い。今年は大雨が少なく、順調に生育。神田は赤く染まり、古代から続く風景が広がっている。
主藤さんは、神事継続のための寄付をしてくれている島外の支援者に赤米の穂をお守りとして贈るため15日に神田に足を運び、稲の一部を切り取って近くの多久頭魂(たくずだま)神社でおはらいをした。
主藤さんは「1人で続ける寂しさはあるが、島外からの応援は心強くありがたい。稲も元気に成長し、今年は豊作が期待できる」と話した。
10月中旬に収穫。その後、俵に詰めて天井につるす神事などを執り行う。
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