ターザン山本さんの「ターザンカフェ」に以下のことが書かれていた。

『巌流島で試合をやったんだから被災地のがれきをバックにノーピープルマッチを今こそやるべきだ
猪木さんはかつて巌流島で試合をやった。あれは1987年10月4日なのだ。今から24年前のことだ。

その時はマスコミの報道陣だけが取材をして観客はひとりも入れなかった。ノーピープルマッチである。

相手はマサ斎藤。思い出すなあ。夕方、日が暮れ始めゴングが鳴った。リングのまわりにはかがり火が置かれていた。2時間を超える試合。しかも流血マッチになった。

私だったら10月4日、ノーピープルマッチとして被災地のがれきのすぐ目の前、いやド真ん中でもいい、そこにリングを設置して試合を組む。

もちろんシングルマッチだ。東北出身レスラーとしてサスケが出場するのもありではないか。

あるいは名勝負数え歌の定番となっている藤波vs長州戦をそこでやるというのはどうだろうか?

みんななぜそういうことを考えないのだろうか? 猪木さんもIGFとしてそれを企画すればいいのだ。

これはもうすごい風景になると思うよ。プロレス団体がそれをやらないというなら映画にしてしまおうか?

それもありだな。がれきの中にリングがある。それだけで興奮してくる。やりたいなあ。見てみたいよなあ。いや、絶対にやるべきだ。

プロレスだったらそれができる。プロレスだからそれができるんだよなあ。』

ということだが、私は反対。
一言で言ったら不謹慎だと思う。
被災者の人たちからしたら「舐めてんのか」ということになるんじゃないのかなぁ。

山本さんの書いた『がれきの中にリングがある。それだけで興奮してくる。』という部分にも
デリカシーがなさすぎるように思う。

私自身は被災したわけじゃないから、
被災者の人たちの心理について理解していない部分も多いと思うけど、
とてもセンシティブな問題であることは間違いないと思う。

ようはやり方なのかもしれないけど、
よっぽどうまくやらないかぎり
地元の人たちの怒りをかうだけのイベントになってしまうだろう。

だから今回の山本さんの意見には反対だ。