事件【脱北船】「裕福」なはずの漁師、なぜ決死の脱北? 背景に軍の呪縛と腐敗+(3/3ページ)(2011.9.17 00:17

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[事件]ニュース トピック:北朝鮮

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【脱北船】
「裕福」なはずの漁師、なぜ決死の脱北? 背景に軍の呪縛と腐敗

2011.9.17 00:17 (3/3ページ)
海上保安庁の巡視船「えちご」で、ヘリから降ろされる脱北者とみられる人たち=13日午後6時11分、石川県金沢港沖約23キロ

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海上保安庁の巡視船「えちご」で、ヘリから降ろされる脱北者とみられる人たち=13日午後6時11分、石川県金沢港沖約23キロ

中国船の脅威

 さらに漁師を追い詰めたのが、中国の大規模なイカ釣り漁船の出現だ。北朝鮮の軍側が、金を納めた中国船に領海内での操業を認めるようになったからだ。

 北朝鮮事情に詳しい李英和(リヨンファ)関西大教授は「軍は漁師の上納金と二重の収入になるが、集魚灯もない小舟が太刀打ちできるわけがない」と指摘。「軍幹部による海産物の横流しなど、軍内部に横行する不正腐敗が、漁師の困窮に拍車を掛けている」とも話す。

 追い詰められ、高まる脱北の誘惑。しかし、日本海岸は軍港もあり、有刺鉄線が張り巡らされている。漁師らは出漁ごとに警備兵のチェックを受けるため、船での脱北は不可能に近い。

 今回の脱北劇について加藤理事長は「船と燃料を用意する上、警備をかいくぐり、天候というチャンスに恵まれなければならない。生死を賭けた脱北には、相当な覚悟と能力が必要だったはずだ」と語った。

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海上保安庁の巡視船「えちご」で、ヘリから降ろされる脱北者とみられる人たち=13日午後6時11分、石川県金沢港沖約23キロ
沖合いに向かうため海上保安庁の巡視船「わしかぜ」に乗り込む入国管理局の職員ら=13日午後8時3分、石川県金沢市の金沢港(頼光和弘撮影)
曳航される脱北者が乗っていたと見られる船(左)と海上保安庁の船=13日午後2時15分、石川県輪島沖(本ヘリから)

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