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枝野発言

September
14
2011

 東電の原発賠償スキームで「公的資金で債権者や株主の保護をしない」と枝野経産相が発言したことが話題になっているけれど、そんなの当たり前のことなのに何故騒ぐの?そうなると銀行は追加の支援が出来なくなるって言うこともあるらしいが、一般的に債務超過の企業に追加融資をすること自体、預金者や株主に対する背任行為じゃない?東電が今後、どのようになるのか不明な段階で、追加融資した責任というものがあるでしょう。融資出来なければ、出来ないと表明すればいいし、しなければ良いんです。ちょっと東電が今後も原発補償をしつつ、原発も維持しつつ、このまま経営再建されるなんて、そんなことはあり得ないし、絶対にあってはいけないこと。モラルハザードもいいところで、税金で民間企業を助けるというのは、将来の見込みがあって、なおかつ企業資産や人件費などを徹底的に処分・カットしてその上で、将来社会的インフラとして重要な意義がある場合、といったように相当に厳格な制約を受ける必要があるじゃないですか。また、株式、融資債権、社債等は棄損対象で当たり前で、あらゆる投資、融資にはリターンもあればリスクもある。これを回避すると言うのであれば、たとえば株取引で損をしたときに証券会社に対し「補てん」を求めるのと何も変わらないです。こういう原理原則というのは、きちんと遵守しないといけないし、それに異議を唱えて脅しをかける大手銀行の節操のなさ、この期に及んでまだ東電よりの報道を続けるメディアの情けない対応・・・なんだろうね、このブサマな体質は・・。

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CSC Potential Sheet

September
13
2011

 以前一部のケースについて開示したPCケースの社内評価表ですが、2011年前半の全モデル(一部特別仕様は除く)に関する、CSC Potential Sheetを開示できるようまとめた資料を、アップロードすることにしました。是非、ご購入や組み立ての参考にしていただきたいと思います。

 

CSC Potential Sheet

> http://windy-online.com/info/csc_ps/CSC%20Potential%20Sheet%20v1.pdf 

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300円→410円→700円?→1000円?

September
12
2011

 小宮山厚生労働大臣は、「1箱700円」がいいと言ったら、「それじゃ税収が減る!」と周囲から叩かれた。そうこうしているうちに、日本禁煙学会なる団体が、厚生労働省に対し「1箱700円は安い。先進国並みに1000円にしろ」という要望書を出したそうな・・・。なんだよ、大臣は増税、そしてこのへんてこな団体は、先進国に合わせるべきってこと?両者ともに健康を考えてのことじゃないんだ?

 

 でも、いずれにしても、また増税は必至と言う感じで、ますます喫煙者は肩身が狭くなるというか、もう止めなきゃダメみたいね。というか、もうやめようかなぁ・・・。止めるとCADは出来ないし、コピーも書けないのかな?でも、今の状態は、まるで煙突だもんね。もっと人らしくならないとダメっぽいなぁ・・・。

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誰が仕掛けたのだろう?

September
11
2011

 「価格至上主義」・・・これ、一体誰が仕掛けたのだろうって思いますよ。同じ製品、同じ性能や品質の製品ならば安いほうがいい、という選択の合理性さえも、同一品でない限り成立しないもののはず。まして、「同じような性能」であれば、安いほうがいいという選択が、果たして資本主義に置いて合理的かと言えば、実際にはこれほど不合理なことはないのではないか。なぜなら、「同じようなもの」であっても「同じではない」からだ。実はこの「同じでない」と言うことが非常に大切なのだけれど、「価格至上主義」に走れば、他の要素は「同じ」と勝手に仮定した上で、議論され、価格比較に走る。もっとも明確な差別化が出来ていない製品では、そうなる可能性が非常に高くなる。その権化みたいなものが、自作パーツであったりするから厄介だ。

 

 たとえばグラフィクスカードの価格。同じNVIDIAのGPUを積んでいたとして、あとは機能で差別化しながら販売する以外にないわけで、それが結構ユーザーには分かり辛いし、説明もしづらいものだから、ズバリ「価格」を出してしまうことが極めて多い。そういうことをされるとユーザー側は当たり前だが、価格で判断するしかないわけで、まして膨大なメーカーの膨大な種類のグラフィクスカードから1枚を選ぶとなると、これは大変な作業になるわけで、ならば手っ取り早く「価格で選ぶ」という選択肢に頼らざるを得ないのだろうが・・・。けれども、このような電子部品を、たとえば産業用で採用するときには、仕様や品質を入念に検討して、性能テストを実施して、なおかつ耐久性を保証させて選ぶのが常です。本来そうしなければいけないパーツを、誌面にずらりと並べて、多少の説明を加えて価格を大きく出せば、それでいいと。ましてネットで価格比較して、これも多少の評価を入れて販売すると言うのが、自作業界の現状で有るわけで、本当にこれでいいのか、と常々考えてきたものだ。そして、極めて大事なことだが、本来「比較する」というのはユーザー側の役割であったはずなのだが、この種のパーツではそれは決して簡単な作業ではないということも大きな要因になる。

 

 まだ、グラフィクスカードはいい。なんやかんやと差別化する要素が残っていて、なお基板実装のパーツ品質など判断出来る要素もある。けれど、IntelやAMDのCPUとか選択肢の少ないHDDなどは、ただスペックで選ぶ以外にない。メモリーもその種かもしれない。けれども、自作ファンなら誰しも経験があると思うけれど、同じIntelのCPUだって、販売店によって価格が異なるものです。全く同じ製品の価格が実はまちまちで売られていて、これはごく真っ当な現象なのだと言うことだ。売る側の事情によって価格が異なる・・・これは極めて正常なことで、この場合でもよく考えるとユーザーは「必ず安いものを選択する」などということは決してない。多少高価でも「いつも買うお店で」とか「対応のいいお店で」となるのが人情だし、それこそは極めて合理的な消費者行動なのだと思う。そういう現実がありながら、価格比較サイトが隆盛となる、雑誌メディアは廉価を礼賛する、では業界が持つはずがない。

 

 AKIBAの専門店がこの10年の間に、何店なくなっただろう・・・。店頭販売こそ、お店の味が出てユーザーとの会話や、サービスで差別化しながら販売していたのに、やれなくなるというのが何よりの証拠じゃないか。価格競争は確かにあって、実際自作業界は他の業界よりも熾烈です。しかし、それにはそれなりの理由がある。つまり日本で販売されるパーツの大半は、輸入業者によって海外の既成品を販売するだけだからだ。つまりはマージン仕事で、新鮮さが勝負みたいな部分が多くを占めているから、そうなると後は価格競争しかない、という事情が慢性的にあった。これが徐々に供給過剰になるとエスカレートしてしまって、原価を割れても回転させるという店舗が続出しては、もはや継続することはできないわけです。しかも、この流れには、どんな製品も同じように扱われてしまうという強い傾向があって、業界全体を押し潰してしまうような力が慢性的に加わり続けたのだと思う。すべての製品が、同じような扱いを受ける・・・これはメーカーにとってはたまったものではない。

 

 誰も得しない!パーツの輸入業者も、販売店も、発行部数を激減させる雑誌メディアも、もちろん(弊社)WiNDyのような国内製造メーカーなど真っ先に影響が及んでしまい、非常に苦しい思いをしている一方で、海外のメーカーや直接かかわりのない(価格比較サイトなどの)ネットメディアが良い思いをする構造。まさにこの10年間の自作業界というのは、そういう流れが激流のようにやってきた。日本市場で、自作を育てた日本で、どうしてこんなことが起こりえるのか?正直、中国へ行けば、パーツメーカーなど山ほどあるし、マザーボードメーカーだってその技術力や品質はピンキリです。それは今でも変わらないし、あらゆるパーツがそうです。精密な電子部品であるにも関わらず、極めて気楽に同じスペックならば同じ品質の製品として扱ってしまう自作業界というのは一体どうしたことだろうと思わざるを得ない。たとえば、ASUSのマザーは高価なグレードですが、とんでもない価格で出てくる同じような仕様のマザーはたくさんあります。当然安くて人気が出たりするわけですが、本質的にこれらの製品が同じはずがないし、単純に価格比較も出来ようはずがない。なぜならASUSは、膨大な投資をして生産ラインを整え、極めて厳格な品質管理のもとに製造される製品なのだが、廉価なマザーの中にはとんでもない製法で作ってしまうものも。もっと言えば、そのメーカーで製造しているのか、OEM生産させているのかでも大きく違うわけです。この違いを明確にアピールしてゆくのが、そしてもっと論理的に証明を加えてゆくのが、メディアの役割だと思うのだが・・・。

 

 現在の自作業界の流れを作った勢力が存在していて、しかし結局のところ業界全体が委縮してしまえば、誰も利益を得られないのは当然のことなのだが、そのことを業界としてもう少し考え直さないと、自作の未来は語れなくなってしまう。この10年間のWiNDyバッシングをみれば、それは明白にわかる。しかし、同じ土俵でビジネスをしないというWiNDyの選択は正解でだったと思うし、いまは業界を外側から眺めるというスタンスに立っているわけで、危惧したとおりの展開になってゆくのが極めて歯がゆいのだ。もとより自作PCの魅力は廉価なことではない。いつの世でも大量生産にワンメイクの自作PCがかなおうはずがない。ユーザーの個性や考え方の発露であったり、組み立ての妙味であったり、量産にない性能であったりするのが常道であり王道のはずだ。カローラはフェラーリと同じ性能であってはいけないし、同じ価格であってもいけない。またいくらカローラをフェラーリと同じ性能に仕立て上げたところで、同じ価格であってはいけないのだろう。もしもカローラと同じ性能を自作するのであれば、性能以外の個性が宿るはずだから決してカローラになってはいけないし、そもそも大量生産のカローラより安くてはいいけないのだ。そこに自作の自作たる所以が存在するはずなのだが、価格、価格と周囲が囃し立てれば、面白くなくなるに決まっている。

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