福岡県遠賀町のレンタカー会社の駐車場で、北九州市若松区の職業不詳野田晋也さん(40)が銃撃され重体となった事件で、野田さんが撃たれた軽トラックから実弾数十発が見つかっていたことが16日、捜査関係者への取材で分かった。
事件の後に自殺したとみられるレンタカー会社の関連会社社長(49)が所持していた回転式拳銃の弾倉には実弾が4発残っていたという。折尾署は、形状が似ていることから軽トラックの実弾も社長のものではないかとみて照合を急ぐ。
数十発の実弾は、助手席足元のマットの上にあったバッグの中から発見した。社長が遺体で見つかった際に手にしていた拳銃の弾倉には実弾が4発残り、2発を発射した形跡があるという。折尾署は、社長が軽トラックの車内で野田さんの首に向けて1発発射した後、約5キロ離れた同県岡垣町の霊園に軽乗用車で向かい、車内で1発を自分の頭部に向けて撃ち自殺したのではないかとみている。
=2011/09/17付 西日本新聞朝刊=