自分は家の火事で死んだと思った…
「おーい焔…如何した?」
気が着けば、有る場所で目を覚ます。
「何でもないよ、シスイ兄さん」
そして、此処があの世界で此処の世界の
かなりの最重要人物の弟だと解るのに時間はいらなかった。
「で、今日も任務?最近そればっかじゃない?
俺にもイタチさんみたいに、手裏剣の勉強に成る事を教えてよー」
俺の名はうちはホノオ、元現代人の学生だ。
容姿はちょい黒髪で長目の髪で、後はサスケと変わらない
俺は焼け落ちる家で自分の最期を迎えて意識が飛んだ、
瞬間目が覚めたら知らない男が血まみれで立っていて、絶句していた。
後々聞くと俺は他国に誘拐寸前で瞬身のシスイに助けられたとか、
それは良いと思い…その他国の忍の所為で記憶が飛んだと、言う事をでっち上げた。
これは弟が書いていた二次小説の転生いや生まれ変わりか、
或いは憑依なのか?と考えたが、今そんな事で如何でも良い。
ぶっちゃけ今一番ヤバいのは俺だ、俺。
うちはヤバすぎる、第一期はうちは一族は死亡フラグのデパートだ。
後半年位で来るであろう、うちは一族最大の殺戮劇が待っている。
写輪眼…駄目だ、普通に勝てない。
目の前のシスイのチート眼ならともかく、公式チートのマダラと
第一期最強のイタチをそそのかせれるなら、もううちは一族がやってるちゅうねん!
「うーん、俺手裏剣術苦手なんだよなー。
よーし、午後の任務の前に幻術を教えよう。
幻術ならイタチより凄いんだぞ!」
いや知っているよ、最強幻術【■■■】とかいう意味フな技も使えるって聞いた事があるしね。
だけど
「幻術パス、俺どっちかって言うと体術派だし…
最近暗器に凝ってきてるから…」
お前暗器って渋いなとか、言われるが…別にいいじゃないか。
おれ、ダーカザンブラックの黒みたいな暗殺者って結構かっこよく見えるしね。
「いやいや、忍術は写輪眼開眼できれば、
いやって言うほど覚えれるけど、幻術は写輪眼を開眼する前に覚えた方がいい
写輪眼は幻術をブーストさせる魔眼だと思っても良い。
なら、幻術を覚えておく事に越した事はない!」
速い話あんたは幻術を教えたいだけだろう?
全く此れで、最強最悪の能力を持った写輪眼の使い手かよと思い少しあきれる。
けど、イタチとは別ベクトルで良い兄である事は違いない。
だから…自分自身がいやに成ってくる。
何故なら彼はうちはシスイは、ダンゾウに目をえぐられ…
恐らくイタチそれかダンゾウに殺されるのだ。
此れが瞬身のシスイの最後だ。
恐らくこの人が死ぬのはうちは崩壊の、カウントダウンだろう。
「お前が幻術を覚えてくれなかったら、俺は死んで死に切れない~」
そう考えているとなんかテンションが変な方向に行っている、
兄さんが泣きながら抱きついてくる。
ええい、大の大人が泣くな!後あんたがそれを言うと洒落に成らない!
「解った解った!!だからマジ泣きしないで兄貴!幻術覚えるから!
てか鼻水ついてる!きたねぇよ!!」
此れが、あのイタチですら親友と呼んだ男だと言うのだから世の中、不思議だ。
後、兄さんイタチ見習えよ兄的に!!
「フフ、よしよし良い子だ。幻術を使えるようになったら、
チャクラコントロールの練習もしようか?
木の上もらくらくに上れるようになるぞ」
いやって言うか、そっちさっき覚えたいんですが!!
「ふははは、俺はイタチの様に甘くないぞ!!」
さっきまで泣いていた馬鹿は何処に行ったっと、
兄の威厳ゼロのシスイを前にはぁーとため息をつく俺。
アカデミー
「疲れた~」
あの後兄さんが任務の時間一杯までやった、
お陰で簡単な幻術二つとチャクラコントロール後、
何故か八問遁甲まで習得した俺を褒めてくれ。
だが、常時げっそり顔の俺ヤバいぞ…
「大丈夫かよ~ホノオ?」
と、同じ一門てか一族…サスケが心配そうに聞いてくる。
因みに俺の今の家族は、兄さんと二人だけなのだ。
故に任務に引っ張りダコの兄さんが家を開けている間、
俺はうちは宗家で御厄介させて貰っている。
勿論イタチも着いてだ。
俺は曲がりなりにも他国に誘拐されかけたのだ。
恐らく木の葉上層部に掛けあって、警邏の交代制で見張りが着いた。
しかもうちはサスケのイタチの親父がリーダーの精鋭部隊の交代制で、
警護してくれている、勿論イタチも入っている。
大蛇丸やその他面々から、例の事件まで守ってくれるのは有りがたいが、
この結束力もうちょっと平和的に使えんかねー
「ウチの馬鹿兄貴が任務前だって言うのに、
テンションマックスで修業をつけてくれたんだけど、
物凄くハード死にそう…
たった4時間で、術を何個詰め込む気だよ…
サスケー兄貴交換してよー」
それなら殺されないんだよなーとか思う俺。
あー嫌だ嫌だ俺ってゲスイなー
と言うか、あそこまで体力使って任務に影響出るだろうに全く(苦笑)
「あー全力で断る」
笑顔で即答されたちっくしょう
「おーい、ほっくん。
ちょいと頼みたい事があるんやけど、ええかな?」
「「ワン!!」」
と、急に話しかけて来たそっちを見ると、
フード付きのコートを被った、ナルトと同じ金髪の関西弁を喋った女の子。
両肩には白色と黒色の犬がしがみ付いている。
彼女の名は犬塚レナ、俺と同じ生まれ変わり…転生者と言う奴だ。
名前の通り犬塚家の人間、キバの双子の姉だ
俺がビー○のウルトラソ○ルを歌っていたら絡んできて、
知り合いに成った。
他にも一名、同期で同じ奴が一人いる。
「ああ解ったから、ほっくんは止めろ」
サスケとの話を切り上げレナの所に
屋上、其処に茶髪で大柄な少年がいた。
「よ、ハルお前もいたのか」
彼の名は秋道ハル
秋道家の分家に当たる子で、そうこいつが最後の一人だ。
「…ああ…」
少し喋り下手だが中身は良い奴だと思う。
「用件は何だ?」
と呼び出したレナに聞く。
「今、うちは一族はどうなん?てかお兄さん元気?」
ああやっぱそっち関係か
「元気、元気死ぬほど元気!!
さっきまで、兄貴の愚痴をサスケに言っていた所、一族は知らんが
此処最近ピリピリした空気は流れているな」
イタチやその他面々も空気が何処か重い。
まぁ解らんでもないが
「うーん、やっぱり…まだかー
ほっくんには悪いんやけど、やっぱりお兄さんが起点だからな」
其れも解っている。
「解っている、其れも十分解っている」
「…今は、ホノオが生きられる事を考えるべきだ…」
そう静かに言うハル
「そっちもなー、対策全然思いつかない。
こんな状態でイタチとマダラを出し抜くなんて、
無理があるだろうし、あー頭が痛い!!」
「写輪眼があればなー。でも、その歳でマダラやイタチ越えの瞳力なんて、
有るわけないんやし、其処までご都合主義でもないんやしな
あれ…今思ったけど、ほっくん積んでへん?」
それ2年前ぐらいから気付いている。
木の葉の里付近――其処に二人の男が居た。
二人とも黒髪に背中の服に赤い団扇の紋章を入れた二人の青年。
髪を後ろにくくっている方が、天才うちはイタチ、髪がイタチより短いの方が
瞬身のうちはシスイである。
「よ…すまないなイタチ」
そっけなく、親友のイタチに挨拶をするシスイ
「話とはなんだ…シスイ」
今日の朝方こいつが良く使う、鴉が手紙を持って自分の所に来た。
手紙の内容は木の葉の外で話がしたいと言う物だ。
「いやーね、最近上忍の仕事が忙しくてさぁ。
俺の可愛い弟に稽古付けてられんのよ…」
と他愛のない話からはいろうとする、シスイ。
「そんな事は良い用件を言え、態々里の外で話す事じゃないだろ?」
シスイが何かを隠していると一発で感づいたイタチ。
「はははっは、やっぱりお前には敵わないなイタチ…」
笑ってシスイはそう言うが、目が何処か悲しそうだ。
「イタチ…」
「俺…近いうち死ぬかもしれないんだわ…」
そう告げるイタチに悲しい顔…だが笑って告げる
【うちは蒼焔伝・序章1・兆し】