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[29486] オリ主物【うちは蒼焔伝】(任務編開始)
Name: じん◆f83be743 ID:0f2a7956
Date: 2011/09/14 22:18
前書き―――
1・少々コミックス派ネタばれあり
2・オリ主最強物
3・オリ技やオリ設定あり

の三つでお送りいたします。


2011年9月4日タイトル若干修正…今まで気づかなかっただと!?



[29486] 序章編1(若干修正)
Name: じん◆cb8fb9ab ID:0f2a7956
Date: 2011/09/14 22:15
自分は家の火事で死んだと思った…


「おーい焔…如何した?」

気が着けば、有る場所で目を覚ます。



「何でもないよ、シスイ兄さん」
そして、此処があの世界で此処の世界の
かなりの最重要人物の弟だと解るのに時間はいらなかった。





「で、今日も任務?最近そればっかじゃない?
俺にもイタチさんみたいに、手裏剣の勉強に成る事を教えてよー」



俺の名はうちはホノオ、元現代人の学生だ。
容姿はちょい黒髪で長目の髪で、後はサスケと変わらない

俺は焼け落ちる家で自分の最期を迎えて意識が飛んだ、
瞬間目が覚めたら知らない男が血まみれで立っていて、絶句していた。

後々聞くと俺は他国に誘拐寸前で瞬身のシスイに助けられたとか、
それは良いと思い…その他国の忍の所為で記憶が飛んだと、言う事をでっち上げた。

これは弟が書いていた二次小説の転生いや生まれ変わりか、
或いは憑依なのか?と考えたが、今そんな事で如何でも良い。
ぶっちゃけ今一番ヤバいのは俺だ、俺。
うちはヤバすぎる、第一期はうちは一族は死亡フラグのデパートだ。

後半年位で来るであろう、うちは一族最大の殺戮劇が待っている。
写輪眼…駄目だ、普通に勝てない。
目の前のシスイのチート眼ならともかく、公式チートのマダラと
第一期最強のイタチをそそのかせれるなら、もううちは一族がやってるちゅうねん!


「うーん、俺手裏剣術苦手なんだよなー。
よーし、午後の任務の前に幻術を教えよう。
幻術ならイタチより凄いんだぞ!」

いや知っているよ、最強幻術【■■■】とかいう意味フな技も使えるって聞いた事があるしね。

だけど


「幻術パス、俺どっちかって言うと体術派だし…
最近暗器に凝ってきてるから…」

お前暗器って渋いなとか、言われるが…別にいいじゃないか。
おれ、ダーカザンブラックの黒みたいな暗殺者って結構かっこよく見えるしね。


「いやいや、忍術は写輪眼開眼できれば、
いやって言うほど覚えれるけど、幻術は写輪眼を開眼する前に覚えた方がいい
写輪眼は幻術をブーストさせる魔眼だと思っても良い。
なら、幻術を覚えておく事に越した事はない!」

速い話あんたは幻術を教えたいだけだろう?

全く此れで、最強最悪の能力を持った写輪眼の使い手かよと思い少しあきれる。
けど、イタチとは別ベクトルで良い兄である事は違いない。
だから…自分自身がいやに成ってくる。
何故なら彼はうちはシスイは、ダンゾウに目をえぐられ…
恐らくイタチそれかダンゾウに殺されるのだ。

此れが瞬身のシスイの最後だ。
恐らくこの人が死ぬのはうちは崩壊の、カウントダウンだろう。

「お前が幻術を覚えてくれなかったら、俺は死んで死に切れない~」
そう考えているとなんかテンションが変な方向に行っている、
兄さんが泣きながら抱きついてくる。
ええい、大の大人が泣くな!後あんたがそれを言うと洒落に成らない!


「解った解った!!だからマジ泣きしないで兄貴!幻術覚えるから!
てか鼻水ついてる!きたねぇよ!!」
此れが、あのイタチですら親友と呼んだ男だと言うのだから世の中、不思議だ。
後、兄さんイタチ見習えよ兄的に!!



「フフ、よしよし良い子だ。幻術を使えるようになったら、
チャクラコントロールの練習もしようか?
木の上もらくらくに上れるようになるぞ」

いやって言うか、そっちさっき覚えたいんですが!!


「ふははは、俺はイタチの様に甘くないぞ!!」
さっきまで泣いていた馬鹿は何処に行ったっと、
兄の威厳ゼロのシスイを前にはぁーとため息をつく俺。






アカデミー

「疲れた~」
あの後兄さんが任務の時間一杯までやった、

お陰で簡単な幻術二つとチャクラコントロール後、
何故か八問遁甲まで習得した俺を褒めてくれ。
だが、常時げっそり顔の俺ヤバいぞ…

「大丈夫かよ~ホノオ?」

と、同じ一門てか一族…サスケが心配そうに聞いてくる。
因みに俺の今の家族は、兄さんと二人だけなのだ。
故に任務に引っ張りダコの兄さんが家を開けている間、
俺はうちは宗家で御厄介させて貰っている。

勿論イタチも着いてだ。

俺は曲がりなりにも他国に誘拐されかけたのだ。
恐らく木の葉上層部に掛けあって、警邏の交代制で見張りが着いた。

しかもうちはサスケのイタチの親父がリーダーの精鋭部隊の交代制で、
警護してくれている、勿論イタチも入っている。
大蛇丸やその他面々から、例の事件まで守ってくれるのは有りがたいが、
この結束力もうちょっと平和的に使えんかねー


「ウチの馬鹿兄貴が任務前だって言うのに、
テンションマックスで修業をつけてくれたんだけど、
物凄くハード死にそう…
たった4時間で、術を何個詰め込む気だよ…
サスケー兄貴交換してよー」
それなら殺されないんだよなーとか思う俺。
あー嫌だ嫌だ俺ってゲスイなー


と言うか、あそこまで体力使って任務に影響出るだろうに全く(苦笑)

「あー全力で断る」
笑顔で即答されたちっくしょう



「おーい、ほっくん。
ちょいと頼みたい事があるんやけど、ええかな?」

「「ワン!!」」
と、急に話しかけて来たそっちを見ると、
フード付きのコートを被った、ナルトと同じ金髪の関西弁を喋った女の子。
両肩には白色と黒色の犬がしがみ付いている。


彼女の名は犬塚レナ、俺と同じ生まれ変わり…転生者と言う奴だ。

名前の通り犬塚家の人間、キバの双子の姉だ

俺がビー○のウルトラソ○ルを歌っていたら絡んできて、
知り合いに成った。

他にも一名、同期で同じ奴が一人いる。


「ああ解ったから、ほっくんは止めろ」
サスケとの話を切り上げレナの所に



屋上、其処に茶髪で大柄な少年がいた。


「よ、ハルお前もいたのか」
彼の名は秋道ハル

秋道家の分家に当たる子で、そうこいつが最後の一人だ。

「…ああ…」
少し喋り下手だが中身は良い奴だと思う。


「用件は何だ?」
と呼び出したレナに聞く。


「今、うちは一族はどうなん?てかお兄さん元気?」
ああやっぱそっち関係か


「元気、元気死ぬほど元気!!
さっきまで、兄貴の愚痴をサスケに言っていた所、一族は知らんが
此処最近ピリピリした空気は流れているな」
イタチやその他面々も空気が何処か重い。
まぁ解らんでもないが


「うーん、やっぱり…まだかー
ほっくんには悪いんやけど、やっぱりお兄さんが起点だからな」

其れも解っている。

「解っている、其れも十分解っている」


「…今は、ホノオが生きられる事を考えるべきだ…」
そう静かに言うハル


「そっちもなー、対策全然思いつかない。
こんな状態でイタチとマダラを出し抜くなんて、
無理があるだろうし、あー頭が痛い!!」


「写輪眼があればなー。でも、その歳でマダラやイタチ越えの瞳力なんて、
有るわけないんやし、其処までご都合主義でもないんやしな
あれ…今思ったけど、ほっくん積んでへん?」

それ2年前ぐらいから気付いている。






木の葉の里付近――其処に二人の男が居た。

二人とも黒髪に背中の服に赤い団扇の紋章を入れた二人の青年。

髪を後ろにくくっている方が、天才うちはイタチ、髪がイタチより短いの方が
瞬身のうちはシスイである。

「よ…すまないなイタチ」
そっけなく、親友のイタチに挨拶をするシスイ

「話とはなんだ…シスイ」
今日の朝方こいつが良く使う、鴉が手紙を持って自分の所に来た。
手紙の内容は木の葉の外で話がしたいと言う物だ。



「いやーね、最近上忍の仕事が忙しくてさぁ。
俺の可愛い弟に稽古付けてられんのよ…」
と他愛のない話からはいろうとする、シスイ。


「そんな事は良い用件を言え、態々里の外で話す事じゃないだろ?」
シスイが何かを隠していると一発で感づいたイタチ。


「はははっは、やっぱりお前には敵わないなイタチ…」
笑ってシスイはそう言うが、目が何処か悲しそうだ。









「イタチ…」






「俺…近いうち死ぬかもしれないんだわ…」



そう告げるイタチに悲しい顔…だが笑って告げる




【うちは蒼焔伝・序章1・兆し】



[29486] 序章編2(若干修正)
Name: じん◆cb8fb9ab ID:0f2a7956
Date: 2011/09/14 22:16
2年前―水の国国境付近、その近くで爆発音や
戦う音がこだまする。

「気を着けろ!相手はうちは一族、
最強最悪のコンビだ!!」
そう叫ぶ数十人の集団、彼らは霧隠れの忍
ある任務で木の葉から逃げていたのだ。

その任務はうちは一族の子の誘拐だ。


「もう直ぐ国境だ!!それまで持たせろ!!」
潜入任務で4名、護衛部隊が10名、別働隊で10名

の24名の大部隊だったが…

「瞬刃六連!!」
その声が聞こえた瞬間六人の霧隠れの忍の首が飛んだ。
速い、速すぎる…そのスピードは写輪眼で視認するのスピードを超える。
恐らく霧で彼とやりあえるの、白眼を片目に仕込んだ【隻眼】だけだろう。

神速と呼べる、瞬身抜刀術の技で部隊は半ば壊滅寸前。
今ではたった三人だけである。


そして、その三人を見据えるのは
黒髪、木の葉の額当て、血を一身に浴びた暗部の装備をし、腰には刀を差した
三つの斑の模様の赤い瞳の魔眼を持った男。

現・木の葉最強の男と呼ばれた。

瞬身のシスイその人であった。


「クソ何でこいつが!!」
そう彼は今日は任務だったが…
その任務が早く終わって木の葉に帰った時それを聞かされる。


―自分の弟が誘拐された―と
それを聞いた、シスイは一族の長の止めるのを聞かず。
単身追撃に出て、奪還チームに居たイタチと合流し、
たった二人で誘拐犯を発見イタチは敵の足止めをし、
シスイを先に行かせる。


向かってくる敵は全て斬り伏せる。


そして、全ての敵を斬り殺す。


「クックク、貴様が音に聞こえし瞬身のシスイか…見つけた!」

だが、この状況を変えれる者が居た。
いつの間にか監禁されている弟が入った棺の前に居た男、
白い髪白い仮面を被った男、そして得物は長い刀の男だった。

この男の正体、霧隠れに置いて知らぬ者は無し、最強最悪の妖刀集団
【忍刀七人衆】が一人―「長刀・縫い針の栗霰串丸」―

「俺の名は忍刀七人衆が一人…長刀縫い針の栗霰串丸!!」
そう名乗り刀を鞘に居れ、抜刀術の構え…世間一般で言う居合いの構えに移る

「俺はうちはのガキに興味はない!
あるのは俺と同じ、瞬身抜刀術の使い手の貴様だ!」
そう吠える串丸、その瞬間後ろの森イタチを置いてきた森が爆発する。

イタチが居る森―

新たな敵の奇襲に寄り、仲間の半分が持って行かれた。
間一髪避けれた自分は、その奇襲した敵を写輪眼で見据える。

かの敵は大きな大剣に、顔の頭に包帯を巻き眼帯をした男


「忍刀七人衆が一人、爆刀飛沫の無梨甚八だ…
悪いが、てめぇは友が仕事を終えるまで、
此処で大人しく待ってもらおうか…!
天才うちはイタチ!」

そう名乗り男は、感情なく爆刀をイタチに向ける


神速と神速のぶつかり合い
居合いと居合いのぶつけ合い
名刀と魔刀のしのぎ合い

串丸VSシスイの戦い、一進一退の互角の戦いだった。
高速で動きながらの抜刀、どちらも必殺の技の出しあいと言う
異例の事に成っていた。

何故ならシスイのお得意の幻術は、相手の幻術を邪魔をする仮面の力で使えない。

相手は縫い針の糸を写輪眼で見切られ、仕留め切れてない。
その所為で、お互い純粋な居合い術の出しあいと言う消耗戦に成ったのだ

「ふふふ、楽しいぞシスイよ!
私は今歓喜している!」
そう仮面越しで言う男、串丸。
この男この状況を楽しんでいる。

だが、シスイは逆だ目の前に弟が待っているのに、
何時まで経っていても助けられない苛立ち、そして…
守れなかった兄としてのプライドが、自分を苛立たせる


「黙れ…」
その言葉を皮切りに、串丸との抜刀合戦に終止符が打たれる。


「…天照!!」
シスイは自分に課した禁忌を破り。

最強にして、うちはの伝説の写輪眼の上位種たる【万華鏡写輪眼】を開放する。

「ぐわあああああ!!」
串丸の体を行き成り現れた黒炎が襲う!!

「お前はお前たちは、俺を怒らせた。
俺の弟を手を出した罪、万死に値する地獄で悔いろ!!」
そう言い刀を振り下ろすが、後ろから殺気!

慌てて避ける、避けた瞬間爆発する。

「封火封印!!」
その隙を突かれ、串丸の体に巻き物がぐるぐるに巻かれる
その巻物に天照の黒炎が吸収される。

「串丸、潮時だ撤退するぞ…」
現れたのは大剣を持った眼帯をした男、
こいつ確か爆刀・飛沫の使い手、無梨と言う男だった筈!

だが、無梨は戦闘はせずに串丸を担ぎ撤退する。


そしてシスイは弟が入っているであろう棺を解く。

棺を解くと…うわ眩しいと言う聞き知った声が…
良かった弟は生きていたと安堵する…が、
その次の弟の発言で、自分の時間は氷結する。


「貴方…誰ですか?」
イタチが駆け付けるまで、放心するしか無かったシスイ。
それは自分が積み上げた物が、壊れた瞬間でもあった。


【うちは蒼焔伝―序章2・日常】

うちは一族専用演習場

「はーい、だめー」
と叫ぶ男シスイの木刀が、
ホノオの頭にクリティカルヒットする。



「いたー!!」

そう頭を押さえる、ホノオ


「良いか!俺の十八番、瞬刃六連は呼吸が大事なんだ。
相手の呼吸と合わさった瞬間、
足の平のチャクラを爆発させ瞬間的に六回の攻撃をする
それが俺が瞬身と呼ばれる所以に成った技、瞬刃六連だ」

九頭龍閃か回転演武・六連かはっきりしてほしい技の名前の響きだ。
だが、意外だったこの兄貴事、瞬身のシスイは設定上最強と呼ばれた写輪眼をよういる
幻術の使い手だ、まぁ異名がおかしいと思っていたが
まさか剣術、るろうに剣心の抜刀斎時代の剣心みたいな、
高速の居合いの使い手だとは本当に意外だった。

事は昨日イタチと帰ってきた兄貴が、急に明日休日で自分もアカデミーが休みなので、
自分のとっておきの技を教えると言って、教えられたのが
この瞬身抜刀術「瞬刃六連」である。


「極めれば、写輪眼では認識ができない程、
白眼ですら避けるのは困難な程の技に成る
良いかもう一度ゆっくりやるから、
【その目】に焼き付けろよ焔」

そう言い木刀を腰に添えて、目の前にある一本の木の前に精神を集中するシスイ。


誰も喋らない静かな時…
三秒すぎたであろうか、風がその木を揺らし三枚の木の葉が落ちる…。
その時【今の俺の目】でも追い切れない程の速さで消えるシスイ、
それと同時に落ちる葉が三枚、一枚ずつ十字に切り裂かれる。


「如何だ、見えたか?」
そう言っていきなり後ろに現れるシスイ。


「いや、今のでも早すぎて、全然参考に成らんかった
もうちょいスピードを落とせよ馬鹿兄貴」
そうドヤ顔する兄貴に対して、現実と言う物をプレゼントする。
それを聞いたシスイはガーンとOTL状態で落ち込む。
俺は兄の教育の一環として兄には少し厳しく言っている。

別に嫌いではないのだ!
兄が立派な大人に成って欲しいからなのだ!!

ふと、ある事に気付く自分。


「あれ、兄さん虎徹如何したの?
何時も俺の稽古の時も、持ってきてたよね?」

瞬身のシスイの愛刀、それがチャクラ刀・虎徹である。
何でも刀屋で見かけ、シスイが大層惚れこんで購入したのが虎徹だった。
別におっちょこちょいのおじさんが、愛称のヒーローでは決して無い。
兄さんにはぴったりだが…。

「ああ、あれなちょいと…刃こぼれがして来たから、
鍛冶屋で鍛え直して貰っている」
と目を泳がしてそう語る…その姿物凄く怪しい


「うん?腹が減ってきたな…
よし今日の昼は一楽で、ラーメンにするか!」

そう誤魔化しながら提案する、兄貴…。
まぁこっちも朝から休憩なしこの技を練習してきたから、
物凄くお腹は減っている。


「賛成、何処かの鬼教官の所為で、
腹へって死にそうです」


「よし、なら教官らしく、一楽まで駆け足!!」
しまった!俺とした事か腹が減って、
兄貴が調子に乗りそうな事をつい言ってしまった!
ええい!ままよ!俺が空腹が先か、一楽に着くのが先か!
やってやろうか!!

そう思い駆け足で一楽にダッシュする、ホノオ。

頑張れよーとハンカチを振り、ゆっくり歩いて行く。
シスイ…その顔、何処か寂しげだ。


「記憶が飛んで、もうあの頃には戻れないけど…
これはこれで楽しいな…この時間が永遠だったら、どれ程良いか…
…いかんいかん、俺らしくもない。
態々今の段階じゃ覚えるのは、到底無理な習得難易度Bクラスの、
俺の十八番を教えてる意味がないじゃないか…。
後の事は、イタチと弟に託すと決めたじゃないか…」
そう丸で余命宣告された、不治の病の病人見たいな事を言うシスイ。

「出来るのなら…アイツが…
焔が、下忍に成るまで生きたかったが、
それは無理な話か…なら…せめて俺の意思をアイツに、
はっ流石に都合よすぎるよな?
それに一方的な感情の押し付けだな、それは」

本当に俺は何がしたいんだろうなと、言い
シスイは独り言を言い続ける。




その日の夕方―上忍の会議だと言って、兄貴…シスイ兄さんは家を、
自分に預け留守にする。


トントントントン!
家の扉からノックが四回、ああイタチさんか。

これは、俺が誘拐された後に出来た暗号様な物。

二回叩いて10秒後にもう二回が叩くのが、
うちは警邏の人たち、三回がサスケの宗家の人たち。
四回がイタチである。


まだ、兄さんは生きている。
今のイタチに警戒しなくてもいい。
そう思い玄関の前に。


「ハイ、どなたですか?」
一応最終確認だ


「ああ、ホノオかい?俺だよ、イタチだ」

この声やはりイタチか…まぁイタチに変化の線も有るが。
そんな命知らず木の葉には殆どいない。

それを聞き、開けると主服姿のイタチが居た

「イタチさんいらっしゃい、兄さんなら上忍のミィーティングだが、
会議だがと言って留守ですか?」


「あーそうか…」


「あのーよければ兄貴が帰ってくるまで、
家で上がってください!イタチさんなら歓迎しますよ」
そう言いイタチを家に上げようとする俺。


「うーん、ならお言葉に甘えてそうするよ」

それを了承して家に上がる

ウチの家の居間

「今更ですが、ウチの馬鹿兄貴がお世話に成っています!
と言うか、あんなバカで本当にすいません!」
そう土下座で謝る俺。


「いやいいよ…もうあいつの性格には慣れてるから」
本人が見たら、絶対泣きながらツッコミを入れるだろう光景。


「所で、最近アイツ…お兄さん変わった事とかない?」
うん…?

「いえそれと言って無いですね。」
今日も修行を着けてくれましたし…」

そう考えながら答える、そうもうそろそろカウントダウンが
始まる筈だが、当の本人は何も変わった節が無いのだ。


「…何の修行だい?」


「えーと、兄貴の瞬刃六連ですが?」
それを聞いた時イタチの眼が大きく見開く。

「あいつが瞬刃六連を…そうか…」

そう言いイタチは腰を上げ立ち上がる。


「すまない、やっぱり帰らせてもらう。
シスイが帰ってきたら俺が来たって、言ってくれればいい」

そう言い、俺が止めるのも効かず帰って行った。






後書き―――
こんにちはこの作品うちは蒼炎伝の作者のじんです。

ジャンプのシスイの話が良かったので居てもたっておれず書きました。
コミックス派のネタばれは極力控えて、これでも控えたけど年の為前書きのせました
その書いた二本。
若干他のオリキャラのあった話と会話がテンプレと違和感しかない…


オリ主がシスイの弟と言う設定でお送りしています。
後三本シスイが死ぬ話と死んだ後とうちは一族滅亡を入れた序章を書いて
本編に移行しようかと思います。

シスイの性格は基本オリジナル…物凄く想像です。
感想待っています。



[29486] 序章編3(若干修正)
Name: じん◆cb8fb9ab ID:0f2a7956
Date: 2011/09/14 22:16
俺はこの里が好きなんだ…焔

一年前俺がこの世界にきて、
うちはホノオとして生きようと思って一年が経過した。
兄貴事、俺の…ホノオの兄うちはシスイは俺奪還作戦の後、
暗部を辞め、上忍に戻った。
出来る限り俺と一緒に居ようという配慮だったらしい

そんなある日の夜、月が綺麗な日だった。

急にそんな事を言い出したのだ。

その時は…まだこの言葉の意味をしる術もなかった。




【うちは蒼焔伝・序章3・止まる水―零れる物シスイ】


瞬刃六連の修行を終えて二日たった。


兄さんは任務で居ない。


任務に行って一日経過…兄貴は帰ってこない


二日目…帰ってこない


三日目…家の玄関の前で待つが帰ってこず


六日目…警邏のおじさんに任務はすでに終わっていると、
言う事を聞かされる、此処で初めて失踪した事に気付く

七日目、自分自身がいやに成り部屋に引きこもるだが、シスイは帰ってこず

九日目、強制的にうちは宗家に暮らす事になった…未だにシスイの消息が不明


兄さん…シスイが消息を絶って二週間が経過…



「お前のシスイが川で死んでいたのが発見された…
両眼を抉っての自殺…遺書も有った」

二週間たって日の夜…そううちは一族の長フガクにそう聞かされた。


とうとう起ったかと言う冷たい自分と、彼が死んだ事で動揺する俺が、
心の中で居たのが解った。


その日の夜、俺は泣きに泣いて朝が開けた。

それから二日うちはシスイの葬儀が、しめやかに執り行われた。

その日は雨だった

元々両親が任務で他界して二人で生きて来たらしいので…、
うちは宗家のはからいで葬儀や、その他諸々の事を全てやってくれた。
本当に宗家には頭が上がらないな。

イタチは俺と目を合わせない。
サスケはなんて言っていいか解らず、俺と極力行動をしない。


俺の心配をしてくれるのは、
サスケの母親と父親のフガクのみ。

後々サスケに聞くと俺は死人の様な顔をしていたと

そしてその次の日…葬式を終え。
兄貴の遺品整理で、今日も雨の中、
久々に家に帰ると…急にイタチが俺の前に出てきた。
手には…兄貴の愛刀・虎徹を持って。


「あいつの遺言だ。もし自分に何かあったら、お前に渡せと…」
そう言って、そっけなく虎徹を渡して去って行く。


兄貴が俺に虎徹を!

驚きを隠せず、鞘から刃を見ると…
刃先に「風林火山」の文字が書いてあった。

見るからにおかしい…

!…そうだ確か、ウチの家専用の暗号で見た事がある筈だ。

そう言い押入れを引っかき回し、俺用にシスイが渡された暗号解読本を取り出す。

「たしか、これはストレートに読んじゃいけないんだ」
この暗号は漢字ではなく、ひらがなに変換しないと解けない。

紙にふうりんかざんとかき暗号解読本で一文字ずつ、解読する。



「いまのたんすのしたのかくしきんこ…居間の箪笥の下の隠し金庫だと!?」
そして解読の結果出たのはその言葉だった。
驚きだ、家にそんな物があるなんて!!

直ぐに居間にある箪笥を調べる

「此れ簡単に押せる」
調べると左に簡単に押せた。

そして暗号通り隠し金庫があった。
だが、数字のパスワード制で開かない普通の金庫だ。

「えーとパスワードは、
多分俺と兄貴の誕生日の番号と見せかけて、イタチとサスケの誕生日の数字を
合わせた数と…」
多分これだろうと思い押すと、ビンゴ開いた!!

此れも2年前シスイに教えて貰った物だ

その中に有ったのは黒くて丸い筒だった。
その筒の真ん中に、白い紙で封と書かれていた。

特定の印をしないと解けない封印術式だな…
だけど…本当にこういうのを想定されているのかよと、言うぐらい…
シスイにその解除できる印を、教えられていたのだ!!

「牛!竜!鼠!蛇!封印・解!!」
すると本当にこの解除の印が、封印術式の札が燃えて消える。

此処までは、
あの今どうしようもなく殴りたくなる、馬鹿兄貴の計算された誘導だ。
本題は俺にこんな回りくどい事で、あの兄貴が何を言おうとしていたかだ。

そして、札の影響で黒くなっていたのか…黒い筒が透けて行く。
そして完全に透けた時思わず、筒を落として尻餅をついた。


その中身を見て驚愕したのだ。


「あのバカ兄貴、これじゃ何言ってんのかわかんねーよ。
俺にこれをどう使えって言うんだ!!」

入っていたのは…何かの水様液に入った…【万華鏡写輪眼】の1つの眼球だった。

「最初っから最後まで、弟の俺に迷惑かけて行くなよ…
畜生が…!!」

また涙が出る…もう何度流した後悔と懺悔の涙。


「でも…助けて上げれなくて…ゴメン兄さん…」

そう雨の音でかき消されながらも…少年は言う。

死んだ者に…戻ってこない物に

















―事は4日前に戻る―


「イタチ、すまないな…迷惑を掛けて」
木の葉演習場の一つ、別名死の森で【両目が健在】だが、片足が無くなり
腕や頭から血を流し、腹からも止まらない位の血をたらし続けている、男が居た。



「喋るなシスイ!!今治す!!」
その重症をおった男の名はシスイだった。

そしてその腹を必死に治療忍術で直そうとする男イタチが居た。

「無駄だ…イタチ…俺の体は俺が一番知っている。
俺は此処までだ」

「黙れ!そんな事を聞きたくない!」

「もう無理だ、それに右足を失った以上…助かっても逃げれない。
だから、イタチ!お前に虎徹以外で頼みたい事がある!」

そう言い、シスイはイタチの手をとり治療を止める、そのシスイの顔は、
何かを悟ったかのように笑顔だった。


「俺の片目を…■に■たせ!もう一つはお前に…
それともう一つ…」


「…なんだ?」
そう最後の友の頼みを聞く


「俺をお前の手で…殺せ…この意味解る…よな?」
ああ、といい立ち上がるイタチ。

目は普通だが大粒の涙をためている。


「シスイ、何か…言い残す事は?」

そう背中の刀を抜くイタチ。


「三つあるかな…
俺はこの一族と里が好きだ…千手とうちはとか関係無しで…。
出来るなら…和解させてやりたかった。
…そうだ…最後だが…本当にお前に押し付けて行くが、
俺の弟を頼むわ…いい加減な俺にふり回せ続けたからな…
ああ…四つだったな…ガハ!」
そう吐血するも尚も笑顔を保ち続ける。

「ああ、解った…眠れ我が友よ…」
そう言うイタチもう既に彼の眼は、
冷たい写輪眼の目に成っており
刀を振り上げ


「イタチありがとうな…俺のダチで、
それと焔…わりぃ家に…かえれねぇーわ」

そうシスイ呟き、イタチの刀は振り下ろされた。



後書き―――
超鬱回!!でも短い!!次も多分短い!
シスイの最後の回でした。
但し、オリジナル要素が二つあります。
一つホノオに渡った謎の万華鏡写輪眼。
二つダンゾウに行く筈だったシスイの写輪眼


因みにホノオが手に入れたのはシスイとは全くの別人だったりする。

次回うちは崩壊でお送りします



[29486] 序章編最終話前篇(若干修正)
Name: じん◆cb8fb9ab ID:0f2a7956
Date: 2011/09/14 22:17
うちは専用演習場

其処に木刀持った少年が居た。


その構え…居合い剣術


その技瞬身の姿勢…にして、兄から譲られた技


「瞬刃…六連!!!」
そう叫ぶ少年、それと同時に姿が消える
少し離れた距離で姿を現す。


「はぁはぁ…やっと六割形完成か…習得難易度、
絶対B…じゃないだろ…はぁはぁ」

そう膝を地面につき、木刀を杖代わりにする…
髪は黒くそして長く、黒い目をし…黒い服を着た少年。

彼の名前はうちはホノオ、亡きうちはシスイの弟である。

彼はあの葬式の後の一件…謎の万華鏡写輪眼の片目を手に入れて以来、
例の大虐殺に備え…半年間ひたすら兄が教えて貰った。
忍剣術「瞬刃六連」の会得する為、修行をし続けた。


写輪眼や、他の小細工は考えていない。
恐らく考えても無駄たろう…うちはの少年が、その日だけ気付いたかのように、
逃げるのは不自然だしそれをやるとマダラはともかく、ダンゾウが何をするか解らない。
故に、ハルやレナの申し出を断った。
秋道一族や犬塚一族に迷惑を掛けたくない。
これはうちはの問題だし、此処で死ぬようなら中忍試験と木の葉崩しや…
第四次忍界大戦なんて生き残れないだろうと言って。
だが、勝算が有って言ったのではない、
これはもうどうしようもないからこその、一種の開き直りなのだ。
故にすがりつく、この技に…


「チャクラを使いすぎた…」
バタンと仰向けに成って寝転がるホノオ

あの日を境に家は引き払い、完全にうちは総家に御厄介に居候している。
因みに、あの片目の万華鏡写輪眼は隠し場所なのだが…

物が物だけに…あの二人に相談し、ハルが
「良い場所がある…」とか言って連れ行かれたのは、もう使わなくなった
秋道一族の隠れ家だった、雨漏りやあっちこっち、ガタがきて廃棄した場所だとか…。
それをハルが三年前から独自に修理や、改修工事をし…秘密基地にしたのだ。
たった一人で其処までやる技術と、知識…玉にハルの凄さ解る。
俺の前世は大学生で、レナの前世は調教師だと聞いていたが、こいつの前世謎すぎる。

その秘密基地の隠し金庫に厳重に保管し、その場所は俺達限定の集合場所にする事になった。
ハルも「最初からその前提でやっていた。好きに使え」との事だ。

恐らくそう簡単には見つからないだろう、
封印術式もうちは特製の奴を再度掛けといたし。



「おーい、ホノオ!」
あーこの声サスケか…迎えに来たか。
ようやく空を見れば日が沈みだしている。




「サスケ悪い、チャクラ切れで動けない…」

「またかよホノオ」
此処2週間ほど技の仕上げに入っているので、全然チャクラに余裕がなくよく切れるのだ。

「おいおい、火遁・豪火球の術を手伝ったのは、
何処のドイツだと思ってるサスケくん?」
豪火球のイベントは、俺も手伝ったのだ。

だが…その時発覚したのだが…


俺は火遁の属性を持っていなかった!!!ちっくしょうー!!
瞬刃六連をメインにしてたからなのか…うちはらしいが、
うちはの属性の火ではない違う、属性が出たのだ。

もういいや行けるか解らんが、写輪眼で火遁・豪火球をコピペすれば、
火遁は覚えれるかな?と思っている今日この頃。


「あー解ったよ、ほら肩貸してやるから」
そう言い、肩を貸すサスケ…あーこいつの未来が…あんなのに成るとは、
誰が想像したか…一族を滅ぼした根本の原因を怒り、他の人間の幸せを妬み憎み
そして少年は生まれた故郷を復讐する事を誓う。
慟哭と絶望を胸に全てを仲間を友を捨てて、
唯、孤高に復讐の忍道を貫く為に生きる未来。

どうする?俺は、また兄さんの様に見捨てるのか?


「おい、ホノオどうしたんだ…?最近難しい顔をするけど?」

「ああ、何でもない。兄貴の瞬刃六連を如何すれば、完成できるか考えていた所」
と、ごまかす為さっき考えてた事を心の奥に沈め
サスケと会話をして帰る。





その光景を見ていた男が居た…
白い面を被り右目の辺りに一つの穴が開いており、其処の穴の周りに、
波線模様の絵柄が書いた面を被った男、そして服装は黒いマントに赤い雲の絵を描いた
マントをはおっていた。


「あれが…イタチとシスイの弟…
イタチの弟も興味深いが…シスイの弟…やはり…」

そう言い男は闇に消える。




【うちは蒼焔伝・序章・最終話前篇「―蒼キ焔ノ始マリ―」】

其れから翌日の夜の我が部屋

ズズっと自分の部屋で茶を啜っている、俺ことホノオ。

今日は虫の知らせか瞬刃六連の修行を早めに切り上げ、
我が部屋でゆっくりくつろいでいる。
俺の宛がわれた部屋は結構広い、何せ隣の部屋と合わせて貰っているのだ。

いやー俺の家も広かったけど流石宗家、俺の家の二倍は広い。
因みにその隣は兄貴…シスイの仏壇と、本人の写真と虎徹がある。


茶を啜り終わり、行き成り畳をひっぺ返す自分。
其処には忍具が数種類と、そして起爆札がびっしりと用意されていた。

俺の今持っている金だが、兄貴…と言うか俺の家は一族が残した遺産と、
俺の眼を掻い潜って、ちょろまかしていた兄貴のへそくりで十分すぎるぐらいある。
当分忍具を買う金に困らない筈だ。
因みに、兄貴が生きてた時代の家の家計簿をつけていたのは俺である。

何故行き成りこれを出したかと言うと、本当に虫の知らせのなのだ。
そういやな予感…死の予感が、首筋にひしひしと感じるのだ。
しかも原作通りサスケはまだ帰っていない…
これは曲がりなりにも一度死んでるからか?と思い、其処から俺の一丁羅をだす。


それは黒く長いマントだった。

例えるならダーカーザンブラックの黒のコート、
もっとわかりやすく言うと暁の雲の絵無しのマントである。

それに俺が秘密裏にネコ婆から仕入れた、暗器を仕込みそれを着る。
あーこれに白い仮面があったらなーガチで黒なんだが…
まぁいいや俺暗部に成る気もないし。

そして兄貴の仏壇の所に行き、仏壇に手を合わせ…

「兄貴どうか俺を守ってください」
そう言い明かりを消し、兄貴の遺骨を安全な場所に移動させ
虎徹を持ち自分は姿を消す。


それから三十分…

中が騒がしい、ドサドサと足音が聞こえる。
始まったか…


そして、背の大きい大人だと思われる人物の影が、ふすま越しで見える。
その男がふすまを大きく開け、持っていた刀を眠っている俺に振りつく。


だが、刺客…まぁ解っているがイタチだ…。
余りにも手応えの無さに不自然に思い、
布団を調べると、それはへのへの文字を書いた枕の塊のダミーと、
それを調べる為に持ち上げた拍子に切れた糸、
それを発見したイタチは、その糸の下正確には布団の下を見て驚愕する。
その布団の直下に、びっしりと貼った起爆札が糸が切れたのを拍子に、
爆発しようとする寸前だった。

「な!」

その爆発はうちは宗家を半壊する程の爆発だった。


「此れでやれたら、恩の字なんだけどなー
無理だろうなー」
と、さっきから電線に変化の術でカラスに成って立って、
今さっきの事を観察した俺が居た。

まぁ、俺相手に写輪眼は使わないのは見こしていた。
その隙をついての決死の罠だ。
多分成功確率3%もないがな

「と言うか、早いなー仕事、流石イタチにマダラだな
もううちは一族の街に人の気さえないって、マジ化け物だ」
今の大爆発でも何のリアクションもなく、辺りは静まり返っている。
すると、爆発した家から物凄い速さでこっちに寸分の狂いもなく、
飛んでくるクナイ。

それを何とか避け変化の術を解除する。

着地した場所には、もう既にイタチが居た。
写輪眼でチャクラがある俺を見つけたのか…てか早いな。
あっ…と言うかあれでも最年少の暗部の隊長、だと言う事をすっかり忘れてた。

「油断があったがまさか…この俺が来ると言う事が解っていたのか?」

「ホノオ?」
暗部の装備、背中には唾の無い刀、そして現在バリバリに重い殺気を飛ばす写輪眼の瞳、
をして俺を見据える無傷のイタチ。


「いやな予感がしたんですよ、これでも誘拐されて後もう一歩で、
他国に行く所まで行った俺が、普通に寝てると思いますか?
まぁ、その刺客が貴方だと思いませんでしたよイタチさん?」

これなら筋が通る、こっちは記憶がないが霧隠れの忍刀七人衆が二人いた部隊に、
誘拐されたのだ。
あれはやり過ぎだが、説得力はある。


「ふっ、それもそうだ…」


「で、さっきの爆発で警邏所か人が来ないのは、
おかしいと思うんですが…そこん所何か知ってますかイタチさん?」

距離を置きながら、何時でも動けるようにそして写輪眼には目を合わせず。
足元を見て話す、余裕の感じを出しているがはっきり言おう。
今、一本のロープの上を綱渡り状態で切れそうな所だ。

目をそらさず目を合わせない、全細胞を総動員する。


「一見、余裕に見えるが…ハッタリだな?」
そう言ったイタチ…俺の後ろで。

イタチは回し蹴りで、俺の腹を蹴り吹きとばす。


「一族は全員殺した、生きているのはお前とサスケだけだ。
そして今から生存者はサスケだけに成る」

刀を振り上げる
やっぱ親友の弟でも容赦なしか!
そう悪態をつき虎徹でガードする。

そして開いた手でクナイを投げる。

イタチは後ろに飛び避ける、よししめた!

「風遁・真空玉!!」
刀を持った状態からの印を結び、口から風の弾丸を四発撃つ。
そう俺は風遁の性質変化を持っていた。

うちはと言うのは、団扇を仰いで火を操ることからきている。
だがら俺はその風なのだ、と言い訳しよう

そして風遁・真空玉はあのダンゾウが使っていた、忍術で
風の弾丸を作り撃つ忍術だ、出だしが早く使いやすい忍術でもある。


「ちっ!土遁・土流壁」
とんでもない早い印で、行き成り現れる土の壁で真空玉は妨害される。


此れで解った、まだイタチは俺を殺すのに躊躇いがある。
何故か解らん、さっきは本気で殺しに掛って来た。

だが今はかなり手加減をしているのだ、今さっき後ろに回り込んで、
首を落とせたはずだし、今までの攻防で何回も殺せるチャンスは有ったのだ。

俺を殺すこと自体に心が揺らいでいるのか?
何故だ…この人はどんな犠牲を払っても弟である、サスケを守ろうとしていた。
なら如何してためらいがあるのだ?

雅か…いや多分これしかない。

俺の仮説はこれだ―兄貴に何か言われてるのでは?―

これしか思い浮かばん。


だが、それも時間の問題だ…何故ならもう直ぐ今の爆発を聞いて…


【サスケが帰ってくるのだ】、この男の事だ弟を見ればもう手加減はしない。
弟のサスケの目の前で俺を殺すだろう。


なら逃げ切れるチャンスがあるのなら、それに掛ける!!

壁の前に出たイタチ

長い袖の下から目が回る程の、ナイフや手裏剣、クナイ等の武器が俺の手に出てきて
目に見えないほど速さで投げまくる。
其れを刀で全部叩き落とすが、全ての暗器にワイヤーをくくり付けていた。

驚くイタチそして一時的に動けなくした状態で片手はワイヤーを持ち、
片手で印を組む、因みに…片手印は今初めて使うのだ、ぶっつけ本番成功しろ


「風遁・真空玉!!」
此れで如何だ、風の弾丸の全弾はイタチを貫く。


「よくやったホノオ、感動的だ…だが無意味だ」
其れ兄さん違いと言うツッコミを心に隠し、行き成り貫いたイタチは、
夥しい程の鴉がの群れに成って消え、目の前で現れる!


何時の間に幻術を!!

イタチの刀が月光の所為で輝く、おれは咄嗟に後ろに避ける


「が!」
スレスレで切られた、傷が浅い…
クソ折角の一丁羅が!


「何故だ…」
そう呟くように俺に問いかけるイタチ。


「何故、生きようとするホノオ?
如何あがいても、どう戦っても写輪眼すら開眼して居ない、
お前では俺には勝てない。
お前は頭は悪くないのは知っている、それ位の事解っているだろう」

ああ、解っているさ…今の状態じゃ今の実力じゃ、
どうひっくり返っても勝てないってぐらい!

「諦めろ、そうすれば楽に殺してやる!」
その言葉と共に再度イタチの姿が消える、咄嗟に腹をガードするが
イタチにそのガード事、蹴り上げられ宙に高く飛ばし、直ぐに後ろに回り込み…
バランスを崩した俺を見据える…不味いこの技は!!?


「表蓮華…」
イタチはそれを呟き、イタチ自身がそのまま回転かかと落としで、
俺を地面にたたき落とす。


「此れで終わりだ…
…すまんシスイ…眠れホノオ」
そう言い、イタチは背を向ける。


そう、ぶっ倒れている俺の下から去る。
俺は薄れいく意識の中、イタチを見る。

もう終わるのか…
そう背中から感じる、真っ黒い物がこっちにやってくる。


そう思い意識は闇の中に…落ちる。






後書き―――
(・Д・)どうやって勝って言うんだ、この野郎。

と言う訳でうちは蒼焔伝・DEADENDで完!
じん先生の次回作にこうご期待!!























冗談です、まだまだ続きますよ普通に(笑)
今回は兄さんとのバトル第一ラウンドの回です。
次号序章編と共に決着!と言うか出来れば日曜日中に上げる気合で上げてやる
感想返しもその時出来なかったら…続き出来ないって報告共に…

後、今回やった表蓮華はイタチのアレンジでふ
感想待っています



[29486] 序章編最終話後編(若干修正)
Name: じん◆cb8fb9ab ID:0f2a7956
Date: 2011/09/14 22:17
闇に落ちる意識。


ああ、この感覚、俺は知っている…。


何故なら一度、俺は死んでいるのだ。


多分だが…これは死だ。

やっぱりあの火事で俺は死んで、此処を通っているのか。



「焔…」
!…そんな時だった、俺以外の気配いや…声がした。
しかも俺を呼ぶ声

その声がした方向を見ると…



「兄さん…」

そう俺に向かってほほ笑んでいる、兄シスイが居た。

その時だった、辺り一面だった闇が一変する。
そして変わった場所は…


「俺の家?」
そう俺と兄さんの家の風景だった。

周りは夜さっきの襲われたのと同じ、満月が掛っていた。

そして目の前にもう一人の俺と…兄さんが庭の前で座って、
月見まんじゅうを食べていた。


これは…確か…。


「兄さん、行き成りなんだよ!月見ダンゴ買ってきたと思ったら、
月見て食おうだなんて…」
そう言えばあの時珍しく、早く帰ってきてんだ。


「良いじゃないか…玉には」
そうあの頃からだったけ俺に術を仕込むようになったのは…


「なぁ…焔…お前里が好きか?」

「なんだよ…今日は急に?」
そうだ…兄さんが、あの事を言ったのもあの日だった。


「俺は…この里が好きなんだ…焔…
命を掛けて守りたいぐらいに…」









現実時間―

「フム、やはりシスイの弟では無かった…か…」
そう言い電柱の上でさっきのやり取りを見ていた男。
昨日の夕方サスケとホノオを見ていた男と、同じ男だった。


彼の名は「うちはマダラ」木の葉創設者の一人だ。


「俺の予感、そして骸ガ丘島に居る
【例の一族の宗家の最後の生き乗り】の事も有った…。
それに【シスイのうちはの家系の事も有る】…
もしやと思ってみたが、興ざめだ…やはり伝説は伝説と言う訳か」
そう意味ありげな事を言い、時空間忍術で消えようと印を結ぶ瞬間だった。


「ほう…」
たった一つ空いた穴から見える写輪眼を細める。

なんと、表蓮華で倒された筈のシスイの弟が立ち上がったのである。
あの威力、あの年…8歳であれをくらえば一溜まりもない筈だ。
其れをくらい立ち上がった、別段チャクラも変わった所はない。
気力で立ち上がったか…。


「これはもしや…いやもしかすると…ククックク、
そうすると実に面白い、うちはホノオ生きて見せろ…
お前が生きれば面白い事に成る、そうすれば感は確信になる。
お前は【伝説のアオノウチハ】に成る資格があるかどうか、
見極めさせて貰おう」




「なん…だと…!?」
そう振り返ったイタチは驚愕する…俺を見て

血へどを履き肩から腰に掛けて、浅いが斬られ傷で其処からも血が出ている。
其処を、無理やり虎徹を杖代わりにし立ち上がる。


「何故立ち上がる…何故生にしがみ付く、
生きると言う事は苦しみだ、苦しい事しかないのだぞ!!」

そう叫ぶ、イタチ…
オイオイ、イタチさんや演技の仮面が剥がれてますよ。
それに精神年齢が実質、俺の方が年上の俺にそんな事は知っているよ。


「そんな物は簡単だ。
俺は兄貴のシスイの意思を、受け継ぐ為に生きる」
そう言い俺は杖代わりにしていた、虎徹を鞘に納め…
瞬身抜刀術【瞬刃六連】の構えに移る。


「兄さんは、この木の葉の里が好きだと言った。
そして命を掛けて守りたいと!!
なら俺が…」
口の中が血の味しかしない、しっかりしないと意識が飛びそうだ…だが、
これは絶対に言わないと行けない、兄のシスイの弟のホノオとして…。

あの走馬灯から思い出した兄さんの思い、俺が生きなければいけない目的


「俺が!木の葉を守る!!
兄の意思と、忍道は俺が受け継ぐ!!」

今ここにシスイの火の意思は、弟に受け継がれた瞬間だった。


「シ…スイ!?」
そしてイタチの眼は、この時ホノオの上から、
唯一無二の親友のシスイと被って見えた

「スゥ…ハァー」
少し深呼吸をし、相手を見据え息を整え
精神を極限まで集中し

「木の葉止水流剣術・秘剣、瞬刃六連!!」
相手の息が合った瞬間、足元のチャクラを爆発させ
刀を抜く…その鞘から六迅の刃のきらめき。

そう此れこそが、木の葉に我は有りと言わしめた、
瞬身のシスイの十八番「瞬刃六連」である。


息もタイミングも全てが完ぺき、過去やったどの技よりも
完璧に仕上がった技だった。
相手が下手な上忍なら、此れで倒せるほどの完成度だ…だが、
相手は最年少の木の葉の暗部の隊長に成った男、
そしてうちはの天才児であり、万華鏡写輪眼の開眼者でもあり…
更には何年もその技の使い手の隣で、戦いぬいた猛者だ。





昨日今日会得した奴に、負ける道理はない!



写輪眼の目で動きを見切り、全ての斬撃はイタチの刀で撃ち落とされる。

ホノオの顔が驚愕の顔に変わる

「ホノオ…此れで解っただろう…無駄だ…なっ!」

そう、さとし止めを何にするか思案して居た瞬間だった。
額あての内側、そう額から一筋の血が流れて来たのだ。

今までの戦闘中此れと言った、ダメージも受けなかったイタチが…
傷を負ったのだ。

「(何故だ、何故この俺がダメージを!?)」

イタチが何故ダメージを負った、その理由は三つある。

一つホノオのチャクラ性質が、うちは一族特有の火では無く風だった。

二つ虎徹がチャクラ刀だった。

そして三つ此れが最大の理由だ、その二つの要素と偶々そう偶然、
ホノオが無意識にチャクラ刀、高等技術【チャクラ流し】をかなり弱い状態で、成功し
偶々イタチの写輪眼がそのチャクラ流しで、
飛んできたその極小の七つ目の斬撃を避けれずに、当たったのだ。

そうこの奇跡と言うべき幸運が3つ合わさってイタチは、
ダメージをくらったのだ。






「クッククッハハハハ…そうか、なるほど奴の意思を…
受け継ぐか…なら良いだろう」

いきなり大声で笑うイタチ、そして瞬間俺の首根っこを掴み上げ。

「口寄せの術!」
片手印で出てきた蛇、その蛇の眼球が…


「月詠!!」
強制的に目を合わさり、月詠の現実空間に引きづり込む寸前、
片方の眼球が【■■■】の蛇が俺の口に入り、
その事実をイタチでその月詠で、この数秒間のみの記憶を削除する。


月詠の幻術空間…それは空から見た、うちは一族の街だった。

「今から話す事は一度しか言わないから、良く聞け」
そう俺の後ろに居たイタチ


「このルートを通り逃げろ、
この道なら木の葉の暗部に気付かれずに、歓楽街の裏路地に出られる」
そう言った瞬間、車のカーナビの様に街から赤い線が出てルート指示が出る。


だが、一つ問題がある。
その問題を言おうとするが、声が出ない。

「お前に返答の権利はない、お前はうちはの希望だ。
そしてお前の兄の【願い】だ。
俺はお前を生かす事にした…」


そう言った瞬間現実空間に戻るが…イタチは続けてこう言い放った。

「歓楽街まで生きて、歩けるならの話だがな!」
そう言い行き成りいつの間にか持っていた、
クナイを俺のわき腹に深々と突き刺す。

「ガハ!!」


「そのクナイは、暗部の感知系の目をもごまかす幻術術式を掛けた。
だが、突き刺さなければ意味がない。
お前が、歓楽街に着くのが早いか…出血多量で死ぬのが早いか…
運を天に掛けろ」
そう言い手を放し、恐らくサスケの所に向かうのだろう。
イタチは俺の前から消えた。


「ハァハァ…畜生、殺すのと俺を生かすチャンスを二つ同時に…、
やるとは、イタチやはり天才か…」
そう今できる全身全霊のボケをかましながら、もう一回虎徹で杖にし立ち上がる。
足がプルプルする、丸で生まれたての山羊の気分だ。

そして、さっき月詠で覚えこまされたルートの方向に進む。





「あの、イタチの心を変えたか…ククック、ならば今度は俺から、
救いを差し伸べてやろう、アオノウチハ」

そう言いさっきの戦闘を観戦したうちはマダラも消える。
行先は木の葉歓楽街





十分後…血の跡をつけながら意識もうろうと歩く、ホノオ。

「あともう少し…あともう少し」
そう亡者の様に呟きながら、体を動かし続けるホノオ
既に、ウチハの街も抜け歓楽街の光が見え始めた頃だ。


「生きるんだ…兄さんの分まで…生きるんだ…」
目は既に虚ろ、意識があるのかないのか怪しい状態。
彼を動かし続けているのは、その兄の意思のみである。


だが、体は限界に居たり力が行き成り無くなり…ばたんと倒れる。
その拍子にクナイも抜け落ち、あふれ出る大量の血…


「生き…るん…だ!」
だが、まだ意識があるホノオは手を繁華街の方に向ける。

その時だった。


「おい、君大丈夫か!!」
野太いおっさんの声が行き成り聞こえる。

虚ろな意識で見る、其処には大柄な黒いTシャツを着た男が居た。

確か原作の…猿飛ア…マ?
そう考えたが、目の前がブラックアウトで見えなくなる。







「此処は、何処だってばよ」
今のは絶対死んだと思ったけど、気が着いたら知らない天井。


そして横に置いてあった鏡でまた転生した訳でもなく、
うちはホノオの俺が居る。

周りを見るが…恐らく病院だろうか?
誰か運んで来たのか?

「痛ー!!イタチの奴、絶対覚えてろよ!」
起き上がると全身に激痛が走る。
体のあっちこっちに包帯が巻かれていた。
まぁ表蓮華を喰らって腹にクナイ刺されば、そうなるか…

そうそう話は脱線したが、そう言えば誰か原作キャラっぽい奴が俺を見つけたよな?
エーと誰だっけ?



「うわー!!ほっくんがおきとる!!」
「「ワン!!」」
そう言い、恐らく見舞い用の花を投げワンコ、二匹と一緒に飛ぶ着いてくる金髪の少女。

「ぎゃぁああああ!!飛び付くなしがみ付くな!!
重症人に無茶させんな!!後、病棟に犬連れてくんな!!」
そう絶叫しながらツッコミをする俺…飛びついた関西弁の少女は犬塚レナ、そして相棒達の黒々丸に白々丸だ


「目が覚めたか…ホノオ、運び込まれて一月昏睡状態だったのだぞ?
よもや、あの条件で生き残るとはな…流石だ」
そう言いながら馬鹿を引きはがす、ハル。

「生きれたのは偶然と、お情けと運みたいなもんだから凄くねーよ、
それに一月も寝てたのか…て言うか俺助けたのは誰よ?」


「うん?ああ、それわな今さき偶々有ってんけど、
今トイレ行ってるから、もうそろそろ…」


「おお、気が着いたか…」
そう言って病室の入り口から出てきたのは、上忍の格好をした
猿飛一族の男、猿飛アスマだった。


「いやはや、怪しい奴が繁華街で見かけたから後を追っていると、
お前さんが重傷でぶっ倒れているは、病院に運び込んだ瞬間、
上忍全員に緊急招集が掛って、うちは一族が虐殺されているは…
お前…ホノオだっけか?
悪いが少し話を聞かせてもらうぞ」

そう言われたので、ちょっとヤバいのを隠しつつ(主に起爆札の罠)
イタチに抵抗するも殺されかけ、命からがら逃げてきたと…。


「そうか、すまなかった。
起き上がったばっかで」

そう頭を下げるアスマ


「あのーすいません。
この後の俺の扱いって、如何なるんですか?」
そう聞く、まぁ普通の上忍であるアスマに保護されたんだ。
また殺そうとは思わんだろう、今生きているのが良い証拠だ。


「ああ、その事だが、ホノオお前は俺の家で暮らす事になった」


「…えっ?」
ちょっと一瞬頭の思考が止まる…



「ええええええ!!」
そして、大声で叫んでしまう


こうして、アスマの家に暮らす事になったホノオ。


そして、始まり出す蒼焔伝説…



今はまだ…歯車が回り出した過ぎない。


舞台は4年後に移る―


【うちは蒼焔伝・序章・最終話・後編「蒼キ焔ノ始マリ」序章編完結】



次回【うちは蒼焔伝・下忍編1「結成、第二班!」】開始




後書き―――
終った…無理やりいやこれしか思いつかなかった。
これにて少年編は終了、次回から下忍編です。
新キャラの担当上忍、そして奇妙なつながりが出来たシカまるの班の担当上忍アスマ
目を付けたマダラ…色々要素を含みがんばりたいと思います!

後、誤字が多くてすまそ!



[29486] 上忍登場・その1(若干修正)
Name: じん◆686fd640 ID:0f2a7956
Date: 2011/09/14 22:17
数年後―木の葉上層部の一室―


「雅か、あのイタチから逃げ切るとわのう。
いまだに信じられんな…」
其処に三人の老人が居た。

一人はこの里の影、三代目火影・猿飛ヒルゼン


「逃げたうちはの子は、シスイの弟じゃったそうだ。
イタチの奴、手心が有りそうだが…
最初にあの子が見つかった姿を見て先ずそれは無いな。
死ぬ一歩手前で、ヒルゼンお前さんの子に見つかったそうだからのう」
もう一人は木の葉の相談役の一人で、スリーマンセルを組んでいた水戸門ホムラ


「さて問題なのが、このうちはの子がこの間アカデミーで、
軽く卒業テストに合格した事じゃ…
イタチの弟のサスケは既に、暗部のカカシを当てると決まっておる。
さてさて…班の構成は決まってるが、担当上忍は誰にする?」
もう一人は唯一の女性でこの老婆も相談役にして、猿飛ヒルゼンと組んだ者
うたたねコハル

その三人の机の上に、うちはホノオ・犬塚レナ・秋道ハルの
三枚の写真が置いて有り、恐らくこの三人が班編成をされるのだろう。

「一人だけ、思いつく人間が居る…カカシと同じ、暗部のヨシツネはどうだ?」
そう提案する、三代目…すると他の二人の顔が変わる。

「ヨシツネ…ああ、あの日向の分家の子か…
このガチガチの体術オンリーの班編成なら、上等じゃが…
いやー何故あ奴なんじゃ?」
何か渋った様な言い方をする、ホムラ


「うちはホノオと【ナルト】を忍にするだけで、問題があるのに
その問題の一つに、あの【木の葉の破壊神】をぶつけるというのかいね?」
何やら不吉すぎる通り名が聞こえるが話は続く。


「日向ヨシツネ、分家で有りながら宗家に多大な信頼を勝ち得ており、
日向の柔拳以外に、かなりの体術に精通した者だ…若干性格に難があるが…
実力なら、カカシやガイに寸分も劣らんと思うのじゃがのう?」

軽くヨシツネと呼ばれる者のプロフィールを喋る、三代目。


「暗部のテンゾウをしたい所じゃが…何分あ奴は、
忙しい身じゃからのう…解ったワシは賛成とするにしよう」
そう言い賛成に回るホムラ…。


「ハァー…あいた上忍で、尚且つうちはの子を「あ奴」から守るのに、
暗部の人間で…更に長期任務終わりで、帰ってきてるのはあ奴しか居らんからの…
ワシも賛成するが…良いのかねヒルゼン?」
コハルは意味ありげに言葉を切り、続けてこう言い放つ



「あ奴は…ダンゾウの弟子じゃぞ?」



【うちは蒼焔伝・1話目「結成!第二班」】


その二日後の早朝―アスマ宅―

朝5時俺起床、顔を洗い1時間ほど公園で木刀で素振り

6時、二人分の朝飯を10分で作る、朝食のメニューはトースト、目玉焼き、
ウィンナー二本ずつ、コーヒーと言う物。

6時10分、この家の二日酔いだろうと思われる主を叩き起こす。


そして、フラフラの足取りで顔を洗いに行く家の主を余所に、先に俺は朝食開始

「おっす、アスマー」

「おう…おはよう…」

其処から何とか目を覚ましたアスマに挨拶をするのは…



俺事うちはホノオ
4年前あのうちは虐殺を綱渡りの状態で、何とか生き残り…
今は命の恩人である猿飛アスマ、原作の第十班のシカマルの班の担当上忍の、
家でやっかいに成っている。

だが…此処に来た時は衝撃的だった…。

初期のエヴァンゲリオンのミサトさんの部屋と言えば解るかな?

そう人外魔境と呼べるもの…人の住める場所じゃなかった。
来て早々ぶち切れるとは、誰か予想できたか…。

そして生活にルーズだわ…何か色々と適当だわ。
此処までの生活改善は、俺の所為かの賜物である。

まぁこの人がやる気なったのは、紅さんを部屋に招こうか?
っと半ば脅しともいえる事を言ったからである。

全くどうにも俺は年上の人間は、碌な奴が当たらん。
良い人だってのは解るが…
適当に何でもするなつーの。


「そう言えば、アスマ…アスマって、
今年から担当上忍になるんだろ?
誰の班に何の?てか班編成教えてよ!」


「あ、あー先ず一つ言える事は、俺はお前の担当上忍じゃないな…
確かお前はあの仲良かった…あの犬塚家の子と、秋道家の子の二人だな。
そう言えば…お前の班の担当上忍誰だったかな?」

フム、なるほど希望通りレナとハルと一緒か…。
レナがさり気なく頼んどくとか言っていたが…なら担当上忍はだれだ?

そう、もうそんな季節なのだ今日から原作開始だ。


「そうそう…思い出した。
あーあいつか…」
なんか、凄く渋い顔するアスマ。


「え、誰なの…?」

「血継限界持ちの非常に優秀な暗部の忍だ…性格以外は…」
今の時点俺とサスケを抜いて血継限界持ちって…割と少ないよ?
白眼か?てか性格以外って!何すか性格以外は!


「そいつ…俺以上…カカシより適当な奴だから…」

「ぶっ!」
その性格の補足を聞いた時、飲んでいたコーヒーを吹いてしまった。
何と言うか俺は適当な奴に縁があるな、兄さんといいアスマといい


其れからアカデミーにて…。

少し朝から憂欝に成りながら、俺は集合場所の教室に行く。
今の俺の格好は、あれから伸びに伸びた髪をポニーテールにし。
イタチに斬られた一丁羅を新調し、黒く長い背中にはうちはの紋様のマントきて、
額にこれまた黒い布の額当てを着けて、腰には兄の遺品の一つ虎徹を装備している

「いやはや、ようやく俺らも下忍か…」
そういい、周りを威嚇するかのような面をしたサスケの方を見る


「遅すぎるくらいだな…」
そう、呟くように言うサスケ。

この五年、サスケと一緒にかなりの数の修行をしてきた。

何とか俺も火遁の性質変化を会得したが…お互い写輪眼は開眼せず。
サスケは多分このまま順当に行けば、原作通り波の国で白と対峙した時に、
もう一度開眼できる(あの虐殺の夜に既に一回開眼している)が…
肝心なのは俺だこの4年間結構修行をした筈だ。
あのアスマの監修の修行でさえも、開眼する事が出来なかった。

はっきり言えばかなり焦っている。
中忍試験、多分開眼して居なかったら普通に死ぬぞ…今度こそ。


「はぁー、てか…聞いていいかサスケ?」
だが、今それどころではない。

「なんだ焔?」


「何で…何で…お前だけモテるんだー!」

そう指を差して叫ぶ、さっきから通り行く女子が
「キャーサスケくーん!」とか…
「サスケくーんこっち向いてー」とか…
「あのロンゲ邪魔…」とか…
「イノブタ邪魔だシャンナンロー!」とか
「うっさいこのでこ!!」とか…

という後半の二つは置いといて、さっきからこんなである明らかに理不尽…。
同じうちはなのに…そんなにこの格好ださい?中二ぽい?
しかもロンゲ邪魔って、それって俺だよね?

此処までモテたいとは思わん、原作でもモテたのは知っていた…
此処までとは思わなかった。

だがこれは異常だろう、其処までちょい悪がいいか?其処までクールがいいのか女子共!

此処までの大差だと、男として自信を無くす。
因みにあの関西弁さんは俺にとっては論外である…
いや女性と言うカテゴリーにも入っていない。


「知るかー!」
っと案の定、何処からともなく出てきたハリセンでツッコミをされる。


そんなこんなで…教室であいつら二人に合流する。

彼らの格好はレナは黒いパーカーの服装に容姿は俺よりは長くないが、
肩まである金髪だ、額当ては右足に着けている

そして、ハルは何故か髪をスキンヘッドにし、服は黒いタンクトップの上に黒いジャケットで額当ては腰に着けている。


因みに何故か此処まで黒を強調しているかと言うと、
何時だったか…レナが「よっしゃー今日から三羽鴉結成や!」とか言ったのが始まり。
何とも馬鹿らしいが…それに乗った俺らも俺らか


「なぁーほっくん、今さっきウチに対して物凄く失礼な事を、
思わんかった?」
と、レナから行き成り問い詰められたので、目を泳がして口笛を吹いてごまかす。


「元関西人が、そんな初歩的なボケで誤魔化されると思うなよ…」
所がギッちょん、誤魔化しきれなかった。

イルカ先生が来るまで、レナに正座で説教された…理不尽だ。

さてそんな訳でイルカ先生の班編成は事前に掴んだ、アスマの言う通り
レナ・俺・ハルの三人組で第二班になった。



色々イベントをすっ飛ばした気がするが気にしないZE!

そして…まだ…シノの班や、シカマルの班、サスケの班と俺達の班が残った状態…
今だ原作組は動かずか…

一人の男が教室に入ってくる。
短髪の黒い髪で白い肌…そして日向ヒナタと同じ、白い目を持った女が来た。
やはり日向の人間か…

「ふぁ~第二班俺と来い…」

そう欠伸をしてまた教室から去る。


うわぁ此れも情報どおりだな…そう思いながら三人とも、そそくさと出る。



そして、とある公園のベンチ。


「あー、俺の名前は日向ヨシツネだ。俺口調だが一応性別は女だ。
趣味は昼寝、将来の夢は働かないで生活すること…と言う訳で、
こんな感じで自己紹介よろしく」
うわぁ、なんてダメオーラが染み出す人だ。


「んじゃ、先ず最初はうちや!
私の名前は犬塚レナでこの二匹の黒い子が黒々丸で、
白いのが白々丸!趣味はこの子たちに芸を仕込む事!
夢は今ん所無い!以上!」

「ハイ元気がってよろしい…次…」
両者物凄いテンションアップダウンだなおい。


「…俺の名は秋道ハルだ…
趣味は読書と筋トレ…夢は伝説の三忍の自来也さまみたく、
本を出したい…」

へぇーこれは意外だな。

「へぇー、だがしかしイチャパラみたいな官能は駄目だぞー。
最後…」

最後俺だな。


「俺の名は、うちはホノオだ。
趣味は暗器の手入れと収集、夢はアスマが一人で片付けれる大人にする事…」

後者かなり切実だ。


「お前夢がかなり切実だな…同情するわ」
解ってくれます?と泣きそうである俺


「さて、行き成り問題です…あの月に何があるのでしょう?」
そう言い真昼の月を指さすヨシツネ先生…月…

そう二人の顔を見ると、どうやら俺と同じ事を考えているようだ

「ヨシツネ先生って、もしかして未来の事を知っているんですか?」
一応この場の代表として言ってみる。


「やっぱりか…ふぁー、あの中でかなり浮いてたぞ、お前ら。
なら話が早いか…ああ、俺も原作知識持ちだ。
と言っても、こっちは何十年も生きてるから、かなり劣化が来てるがな。
と言う訳でお前ら…何か聞きたい事は?」
これは有りがたいな、担当上忍も俺らと同じなら裏事に…
怪しまれずに協力してくれる。


「ハイハイ!!先生って、分家の人何ですか!」

行き成り直球で地雷ッぽそうな所に行くレナ。


「これを見たらわかるだろう…ハイ…俺は宗家の子飼いの分家さね」
そう言い額当てをとると日向の呪印が額にあった。

「…なら、隊長はこの任務に着くまでいったい何を?」
今度はハル。


「ああ、暗殺戦術特殊部隊の教官…」

「えっマジッすか?」
暗殺戦術特殊部隊とは、はやく言えば暗部だよ。
やられ役だの解説役だの言いたい放題言われてるが…。

本当は下・中・上の中で選りすぐりの忍を選抜したエリート部隊だ。
故にその教官であるこの人も…かなりの腕だと思われる。

「マジだが、俺は根の暗部じゃねーぞ、ほれ」
そう言い舌を出す、確か原作のサイの舌にはダンゾウに要らぬ事を言わせない為に
呪印が刻みこまれていた。


「なら、この後の事何ですか…
下忍選抜試験ってするんですか?」
恐る恐る聞く俺、今の話を総合的判断した結果…
この人もしかしたら、カカシ並みに強いんじゃないか?と思ってしまう…


「あ~そういや忘れてたな、よしお前ら手を出せ」
そう言ってヨシツネは皆にそう促す。
俺らは訳も解らずに出す

「さいしょーはグー、ジャンケンでほい…」
行き成り始まった、ジャンケン…
先生はパー俺とハルとレナはチョキ

「俺だけ負けてるので…全員下忍選抜試験…合格」

「わーい合格した…てぇええええええ!!そんなん有りっすか!!」
と、余りにも適当すぎて、思わずノリツッコミをした俺。

こうして…俺らを含んだフォーマンセルの班、第二班が結成された。


だが、正直言って先行き不安である…。



後書き――

新章突入での最初の話が、謎の担当上忍日向ヨシツネさんの初登場回でした。

一応、俺口調ですか女性でなんやかんやでシカクやチョウザ辺りと同期なので結構年上で
カカシ達の先輩に当たる人です。
だが、性格は適当を意識しています。

次回一応戦闘を入れる予定。

直ぐに仕事何で感想は帰ってからm(__)m



[29486] 上忍登場・その2
Name: じん◆cb8fb9ab ID:0f2a7956
Date: 2011/09/11 13:08
あの適当なジャンケンから翌日、木の葉第23演習場の森

三つの黒い影が駆ける

その後に、森や岩を吹き飛ばしながら白い影が舞う。

「はぁはぁ、何だあれは!?」

黒い影の一つ、うちはホノオは叫ぶ。


「やっぱ強いわな、流石暗部の教官や」

「…唯の柔拳では、無さそうだ…明らかに攻撃力が過剰だ」
そう評価するのかレナ、分析をするのはハル。

これは演習である、唯…テストでは無く(本気でジャンケンで終わった)
第二部のヤマトがナルトの班の最初にやった時の様に、動きと実力を測る為に遣った奴、腕試しと言えばいいのか?


故に今俺達三人対先生の演習をしているのだが…

だが先生は日向一族、ガチガチの柔拳体術の使い手だと油断していた。

この人も暗部…そしてその教官を務めていた人だ。
柔拳が普通の柔拳と違う。

あの人の柔拳は木や岩に当たると、パァンと言う音共に破裂するのだ。

「ワンワン!」
とレナの後ろでお座りをしていた、白々丸が吠える…黒々丸は吠えず。

「あらら~もう気付かれてもうたな…んじゃうちらが囮になるから、
分析頼むはハルちゃんに、ほっくん」

それを聞きレナは立ち上がる。



「さてさて、もういい加減作戦会議は終わってるだろうな…
俺も動きますか…」
一方その頃、下忍三人が居た場所から過ぎ近くに居るのは、
黒い短髪の髪、透き通った白い肌、異様な白い眼
開いた上忍専用のベスト、その下から黒いTシャツを着て、
ズボンは迷彩柄である。

俺口調だが、シャツの胸の辺りに膨らみが見えるに女性だろう。

彼女の名は日向ヨシツネ。

日向最凶の女、木の葉の破壊神の二つ名を持つ忍にして、
彼女の担当上忍があの志村ダンゾウであり、
その推薦で第三次忍界大戦時は暗部の隊長を務め上げ、
終戦間際には暗部の教官に抜擢されるほどの、エリート忍者である。

唯、性格はダンゾウもあきれるほどに…適当なのである。
仕事は100%以上の成果を出すので余り強く言えなかったのが、ダンゾウの談である。

今回の下忍選抜試験もジャンケンで全員に負けたので、
三人とも合格にするという出鱈目ぷりなのだ。

唯…ストレートにそのまま報告をすると、三代目が血管破裂してマジギレし、
師匠のダンゾウを呼んで、めんどくさい且つ長いお説教コースで、
最悪なケース、日向宗家の当主出動というパターンがある。
一回それっぽい事をしたから解る彼女の義兄上……
当主ヒアシも怒ると怖い、幼馴染なので解る。
後、彼には余り迷惑を掛けたくないので、
この実力を測る模擬戦をカモフラージュにすれば良いだろう。
と、昨日ジャンケンが終わってから思いついたのである。



「ほう…最初に来たのはお前か…」

「犬塚レナ…」
そう真正面から現れたのは少女の犬塚レナだった。


犬塚レナ
体術優秀・忍術普通・幻術苦手

持って生まれた性格で場を和ませる。
若干幻術は苦手なものの、犬塚家特有の犬との連携は目を見張る…
と書類には書いて有ったが…雅かナルト原作のナルト同様に真正面から、

「いやこれは…」
後ろから、殺気…しかも三方向…やはりあれは影分身のフェイク!?

木々を薙ぎ払って、縦方向ドリルの様に此方に突っ込んでくる物体が三つ。

犬塚家・体術技「牙通牙」が三つ
そう言えばあの子二匹使ってたね…

だが…自分は驚きもせず姿勢を低くし構えをとる。

この瞬間、自分の周り陰陽五行・太極図が自分の頭に浮かびあがる。


「そーれ、八卦掌・回天」
自分は高速で回転した瞬間、
自分の周りにチャクラによる高速回転したドーム状が形成され、
レナと犬どもの牙通牙を破り吹き飛ばす。

普通はあんなドリル三つが突っ込んできたら、回天じゃ物理的に防御できないが…
自分のチャクラ放出をかなり上げれば防げる。
回天はチャクラを出せば出すほど、防御力が上がる技だ。
これぞ絶対防御の所以である。

因みに、これを最初に見せた時の今は亡きおっ…ヒザシの反応は微妙だったっけなー

でも、回天は苦手だからヒアシみたいに、クレータが出来る程の威力は出ない

「此れで終わりか?…!」
すると、吹き飛ばされたレナとレナに成っている二匹の犬達が、
ボンと煙を上げて消えた。


謀られた!此れも影分身!?
狙いは何処だ!

「ちっ!下忍相手に使うつもりはなかったが!白眼!」

自分の血継限界「白眼」の全周囲に及ぶ透視をする。

「下か!」
そう言った瞬間、また三方向、今度は地面から牙通牙が迫る。

それをジャンプで避け距離を置くが、未だに回転力は衰えずこっちに迫ってくる。


「俺に白眼をつかせた褒美だ…剛拳・八卦空拳!」
拳を当たらない距離で突き出す形で三回振るう、
その刹那の一瞬自分の二つに手がぶれた瞬間。

今度こそレナと犬達二匹は吹き飛ぶ。



「豪破爆砕脚!!」
今度は空中から影が落下すると同時に…
地面が地響きを立てて割れる。


「倍加の術…豪破爆風斧!」
いきなり腕が三倍以上にでかくなってからの、手刀が俺を襲う。
その手刀はさながら暴風である。

「甘い!」
そう言いもう一度後ろに飛び、
余裕で回避する。


「倍減の術…疾破戦陣拳!!」

「何!!」
その腕が今度は標準の腕に戻り、黒い影は高速で俺の間合いに入り、
拳を連打する。


「くっ!」
何とかガードしたが…二、三発貰ったね。




「雅か、あんたがスピードタイプだとは思わなかったよ。
しかも、秋道一族の【禁術・倍減の術】の使い手だとはね。
秋道春!」

そう言い今度現れたのはスキンヘッドの大柄な少年。


秋道春
体術優秀・忍術普通・幻術普通

これといって苦手な弱点は無く、大柄体格ながらもスピードがあり、
性格も冷静沈着も余って優秀な忍の部類に入る。

戦術は秋道一族特有の倍化の術の一点突破を好む。

そう書類に書いていたが、禁術使いとは聞いてないし…
此処までのスピードが、出せるとは思っていなかった。

瞬間スピードは下の中忍クラスのスピードが出ていた。
こいつなんだかんだ言って厄介だ

「…ハァー…」
そう、深呼吸をした瞬間ハルの体が弾丸…いや大砲並みのスピードで、
こっちに突っ込んでくる。


「やり難いね!全く!」

もう一度回天でガードする
今なおも白眼発動し続けているので解った事がある。

だが、まだこれは推論なので、こいつをもう少し観察する。


「でぇえええい!!」
もう一度大砲の様なスピードで突っ込んでくる、ハル。

今度は回天でガードはしない。
この攻防はあくまで【見】に徹っし、白眼にチャクラを集中する。

「倍加の術…豪破双岩撃!!」
こっちに来る寸前、ジャンプをし両手を倍化の術で倍加する。
その瞬間、両手に集中されたチャクラをが解放され、

それと同時に、演習場に隕石が落ちた様な音が鳴り響く。
此れで解った、こいつはチャクラコントロールの天才だ。

今の技と、この爆発的なスピードを維持し続ける理由、
全ては恐ろしい程に卓越した計算力と集中力での、
チャクラコントロール故の力。

恐らく今の攻撃、綱手姫と第二部のサクラだったけな?
あれが得意とした怪力拳…桜花衝と倍加の術の、複合技だろう。

なんともまぁー、12歳のガキが、高難易度のチャクラコントロールをねー。
はぁーまぁ俺も今年で40で曲がりなりにも…一児の母だけど、もう世代交代何かねー?

とか思いつつ、両手の落下地点のスレスレ両手の隣で、余裕で回避をしていたヨシツネ。
やはり暗部の教官の名は伊達では無い。

「歯食いしばれ!柔拳・八卦二極掌!!」
俺はハルの倍以上のスピードで、こいつの懐に入り。
自分の必殺技をこいつの腹にかなり手加減をして、叩きこむ。
叩きこむ寸前の刹那のスピード、自分の手が上下にぶれる。


「絶望がお前のゴール地点だ…」

両腕をでかくしながら後ろに血反吐を吐きながら、飛ぶハル。
かなり手加減をしたから、多分死んでないだろう。



「さてさて…後は奴だけか…」
立て続けにハルとレナを倒した。
まぁ一応自分の中ではあの二人は十分にやった。

此処まで自分いや日向一族の禁術「極みの柔」と「極みの剛」の技を、
一づつ使わされた。
それにもういい加減、転生者には俺の技が何であるか、気づかれたかな?
確かるろうに剣心の漫画で、似たような原理の技が有った筈…
何だったかな…なんちゃらあー!っだったような…?


そう考えてた時四方八方から、いきなり手裏剣が飛んでくる。
それを全部叩きつぶす。
その当たった瞬間でさえも、彼女の腕が刹那的にぶれる。


今度は空中から起爆札付きクナイが…!!


「ちょっと待て、明らかに多いぞ!!」
空中から三十本以上の起爆札付きクナイが、落下してくる。


「ああもう!!」
あんな物回天でガード出来る訳が無いので、全速力で逃げる。

逃げながら白眼で遠視をするが、それでもびっくり…
今残ったアイツは、空中から俺を追いかけているのだ。

恐らく飛行できる鳥系の口寄せだろう。
此れでは空爆だろうが!!


だが…今度は逃げている進行方向の前から、巨大な二枚の手裏剣が上下で横方向に飛んでくる。


「柔極拳!柔極脚!!」
だが、自分は恐れる事もせずに上と下の手裏剣を上を柔拳で、下を足技版柔拳の柔脚の
禁術の型で、高速に内側から破壊する…それに巻かれていた二本のワイヤーを手に掴み。

「柔拳!!」
その二本に柔拳で流したチャクラを叩きこむ。

ボンと言う音がワイヤーの先から聞こえた。
此れも白眼で確認済みだ。

「よし良い物が、手に入れた」
そう言いながらワイヤーを手繰り寄せ、印を結び。

姿を消す自分。


そして、白眼で隠れながら観察する。

空中から下降してきた、黒く大きな鴉。
頭には一人前に木の葉の額当てが…
ああ、確かあれは木の葉自体に契約している口寄せの忍鴉だな。
申請をすれば、口寄せ巻物を貸し出され契約できるシステムが、木の葉にある。
例えば、カカシの忍犬と自来也様の蝦蟇、
それと余り知られていないが三代目の大猿が例だ。



俺は隠れながら足に仕込んでいる、物寄せの術式から巨大手裏剣を二枚出す。
其処を素早くさっきのワイヤーに、括りつける。



「それぃ!!お返しだ!」
そうあえて気付かれるように、大声で叫び二枚の巨大手裏剣を投げる。

巨大な忍鴉からジャンプして避けるが…此処もあえて避けさせた。

右手の人差指と中指に巻き付けた糸を動かし、避けられた手裏剣をこっちに呼び戻す。


「なに!」
これは操手裏剣の術と言う手裏剣術の一つだ。
これは半透明で強度を盛った糸を手裏剣に結び、手で軌道を変える技だ。
俺のレベルになると、指先一つで起動方向を好きなように変ええれる。

因みにだが、此れの応用で昔、風の国の潜入で、砂の忍になりすましてた時に
傀儡も使ってた時も有る。

指先を使うのは得意なのだ。

だが、あいつは腰に差していた刀を引きぬく。


「木の葉止水流剣術・風刃二閃!!」
なんと後ろを向いたまま、あいつに向かっていく巨大手裏剣を居合い二閃で、
横に真っ二つに斬ったのだ。


こんなバカげた芸道が出来るのは、私が知る限りこいつを含め二人だ。
こいつの兄うちはシスイだ!

一回転で地面に着地する、少年。


「やるね…うちはホノオ」

うちはホノオ
体術優秀・忍術優秀・幻術優秀

どれをやらせても、そつなくできる優秀な忍。
若干12で風と火の性質変化の二つを持ち。
幻術のレパートリーも豊富であり。
事体術、武器が有りなら同じうちはのサスケを超える程の強さを持つ。
剣術や暗器などにも精通し、将来有望株である。
と、気味が悪い位べた褒めだった、書類を思い出す。


優秀だね、しかもあの眼…死線を潜った眼だ。
よほどイタチに酷い目に有ったと見える。


「いやはや…今年の下忍共は、豊作だね全く…。
これじゃこっちも…マジに成らないと失礼か…」

こんな気持ちになったいつ以来か…ああ、そうだなあの時か。
三代目・風影とやり合った時と、先代・雷影とやり合った時以来か。
この胸がマグマの様なグツグツと熱くなる気持ちは…。


「適当に中忍試験を生き残れせて、こっちはバイバイしようと思ってたが…
気が変わった!お前らはこの俺、日向ヨシツネの名の下で徹底的に育ててやる!
大蛇丸に殺されるのが先か!俺の修行で死ぬのが先か勝負だ!」

え、この人何言ってんの?マジか?と言う焦った眼を向けられるが、もう遅い。

こっちは火が着いた…もう止められない、こいつら三人も同じ分家のあの子も…
木の葉に来るであろう、大蛇の最厄とうちはの怨霊から守る。


ヒザシ、俺は…いや私は生きる目的を見つけれそうだ…。

そう亡き者に思いを馳せ…眼の前のガキをなにも抵抗させずぶっ飛ばすヨシツネ。
彼女もまた心に何かを持つ物である。



こうして、本当の意味で第二班が一つになった瞬間で有った。

物語は始まったばかりである。


次回「長期任務・骸ガ丘島と長刀・縫い針編」突入!


後書き―――
はいはい、今回新キャラ日向ヨシツネ視点のフルボッコ回でした。
オリ主人公のホノオが物凄い影薄いです。
本当は追い詰めて追い詰めての上忍勝利にしたいんですが…
そうすると無駄に長く成るグタグタに成るので却下して、
今回はヨシツネ主人公回にしました。

んで、ヨシツネの設定が少し明らかに…
まぁー元々日向の女性の担当上忍の設定を考えてたら、こうなった。

でもまだまだ謎が多いのは確かだったりする。

それと、今回はレナとハルをプッシュしたけど…地味だな…。
後…日向の双子名前が間違い安いな、多分間違っていないと思う
次回新章突入

感想頼みます



[29486] 任務編・1
Name: じん◆686fd640 ID:0f2a7956
Date: 2011/09/15 21:41
事が起るのは遡って6年前、ホノオが誘拐されかけて半年後の、
―■ずの国の首都にて―

燃え盛る街並み、其処に立つ異形の刀を持った4人の忍達

そして其処に襲いかかるこの街を守っている忍達

だが一瞬にして4人の異様な刀の前で、切り刻まれる。


そして―


その首都の城の天守閣にて…燃え落ちる寸前のその城にて、
二人の人間が居た。
一人は赤い髪の女で、忍び装束を身に纏っている。
そしてもう一人白い仮面をし武者鎧を着けた物だ

「何故…貴様が霧隠れを率いているのだ。
うちはいや…忍の亡霊、悪鬼羅刹の化身!」
女はこの男と戦闘をしたのであろうか、
傷を負い地に伏していた。

だが、その男に向かって叫ぶ。


「うちはマダラ!」
その男の正体を叫ぶ。


「ほうー俺の事を知っていたか…まぁいい、話が省ける。
霧隠れは、俺の最高の隠れ家でな。
それに元々このう■の国は目障りだった事と。
それと個人的な私事もはらんでいる、…ナダキ…
お前の双子の妹と四代目・火影の所為で、計画は失敗に終わった腹いせだ」
淡々とそう告げるマダラと言う男。
だが後半の話を聞いてナダキと呼ばれた女性は、
目を大きくし激怒する。


「お前が!お前が!!木の葉に九尾を放ったのか!!
お前の所為で、私の妹と…!義弟は、あの子を残して逝ったのか!!」


「ああ、そうだ、俺が木の葉を潰すついでに殺した。
渦の国…いや【奴の再来】と呼ばれ、現忍達の最強の頂点に君臨し
渦の国最高権力者・森羅の巫女姫うずまきナダキ…
残念だったな…相手が【奴】とやり合った俺じゃ無かったら、勝てただろうに…」
そう静かに言い、膝を折りナダキの髪を掴み持ち上げる。


「だが、もう一つ用件がある。
千手ではなく…もう一つの六道の血筋うずまきに【奴の力】が、先祖返り出て来たんだ。
そして、今世の後継者は、お前の子は大変優秀な子だと聞いているぞ…ナダキ姫よ?」
たった一つの開いて見える魔眼「万華鏡写輪眼」の瞳が厭らしく、あざ笑うかのような視線を向ける。
そして敵の本当の目的が解ったナダキ。


「お前はあの子を如何する気だ!」


「なーに取って食おうと言う気はないさ、今はな
だが千手では無く、このうずまきに奴の力とあの秘術の両方を受け継ぎ。
そして、木の葉に伝説のうちはの英雄、【明鏡】の正当な血筋のあるうちはの家系に、
【アオの称号】を受け継げるかもしれない子が居る。
【明鏡のうちはの家系】、そして【あえてのうずまき宗家】、
この二つが合わさっての意味は解るよな、ナダキ姫?」

それを聞いたナダキは再び驚愕する

「雅か…お前の狙いは何だ!
何故!何故…お前が【蒼焔伝説】を復活させようとしている!」



「真の意味での理想の世界の構築…それが俺の最終目標だ
その為には、色々保険が居るのだよ。
蒼焔伝説は俺の計画の保険だ…」

「その為に…お前の娘に絶望と悲しみ、そして孤独を与えてやらないと
行けないのだよ…故にお前を殺しこの国を殺す…」
そう言い天守閣は崩れ落ちる。


「全ては蒼い焔の希望を持たせる為に…」

その寸前その言葉を言い放つ


うちは蒼焔伝―長期任務・骸ガ丘島と長刀・縫い針編―

【第一幕・初任務、嵐の予感!】

「はぁ~」
そう言いながらあっちこっちボロボロで、今現在一楽でチャーシューメン大盛りを食っているのは、俺事、うちはホノオ。

「はぁ~だってばよ~」
そして、その隣で顔に引っかき傷を負ってラーメンを食っている俺の友人の一人で、
この作品の主人公のナルト。

因みにナルトがくっているのは、しょう油だったりする。


「「はぁ~」」
今度は両方ハモりながら、ため息をつく二人。


「どうしたどうした!!ホノオにナルト!
辛気臭い顔をして…」
そう言ってくれるのは店長テウチさん。
アスマが居ない時はいつもお世話に成っています。

「いや~ね、ウチの担当上忍が、凄いんだが凄くないんだが、
最近益々解らなくなってね…修行が適当すぎるのに、
何故かハードなんですよ」
あの瞬殺された、演習から速い事一カ月矢のように過ぎた。

だが、未だに立っても俺ら任務についてません。
いやいいよ後事を考えて、修行一辺倒ってのも…。
だが、だが…あえて此処は二回言わせて貰う!!

まず手始めに全員に手渡されたのは、根性グッズ一式。
そうあのリーが着けているクソ重い重りだ。

今現在進行形で腰と足そして腕に着けている。
レナも俺と同じ感じで、そしてハルは体全体に重りをつけた状態。

その状態で「俺が起きるまで、崖登りなー」と、適当に言って、
お前はのびた君か!と言う速さで寝たり、半分以下のスピードが出せない状態での
演習と言う名の鬼ごっこ。


そのほか色々有るが…最近その修行が過激さを増している。

「ホノオ、お前も大変だな。俺の担当上忍なんかさぁー、
つまんねー任務ばっか持ってくるんだってばよ」

ああ、そういや最初の頃なんか変な任務なんだよな、ナルトの世界って(笑)


「いやいや、ナルトそう言うのって下積みが大事なんだって、
行き成り下忍のペーペーに大役なんて、押し付けないし。
今の忍の世界も安定しているから、Cランク級以上の任務は全部中忍か。
上忍とかに回してるんだろうな…」
まぁ一応それぽい事を言って、フォローしておこうか。

「それに、近いうちに大剣を振り回して襲ってくる忍と戦う任務に、
就くんじゃね?」
しかもかなり近い未来で…

「そうかな~?」

そう頭をかしげるナルト。


「まぁー精々頑張れよ、ナルト。下忍なるの苦労したんだから…文句言わずにさ…」
そう言いながら立ち上がる、食い終わって会計に入る。


「んじゃ、俺はこれで…サスケとサクラと仲良くしろよ」
まぁ多分お節介だろうが、第七班はあのメンバーが俺のジャスティスなのだ。
仲良くやって貰わないと困る。


「余計なお世話だってばよ!!だけど有難うなホノオ!!」
そう言い手を振って見送るナルト。


一方その頃、火影一室にて。


「なに…Cランク級任務を回せだと?
一回も任務に出てない班が何を言っている…ヨシツネ?」

ホノオがラーメンを食っている同時刻だった。
三代目火影に会いに来た、ヨシツネ。


会合一番に出てきた言葉は、第二班にCランクの任務を回せとの事だ。
こいつの性格が適当かつ暴虐武人(←誤字にあらず)なのは、昔から知っている。
だが、あの日向の【あやつ】と結婚して以来、その後者の性格はなりを潜めていたが…。


「理由を言え、ヨシツネ…お前も何年も忍として働いているのだ。
担当上忍成ったのも、今回初めては無いだろうに…」
そう諭すように言う自分。


「理由は三つあります。
先ず一つ今、目下教育している三人は既にレベルが下忍を超えている。
二つ、修練はやはり実戦に限る。
三つ、使える奴をDに回すよりCに回す方が効率的である。
この三つを踏まえての結果です三代目様」
ほう、あの鬼の教官と呼ばれたヨシツネのお眼鏡にかなったか、
あの三人は…だが此れとそれは違う。


「それと、後2、3カ月後に開かれる中忍試験で人手不足な筈ですか?」
更に、つけ足してそう言うヨシツネ。

はぁーダンゾウの奴、全くとんでもない奴を暗部の教官にしたもんだ…


「…はぁー、そう言うのは下積みが大事なんじゃが…のう。
良いだろう、お前の班にCランクの任務を回そう。
但し無理はしないのが第一条件でな…」
そう念を押しをする自分。

さてさて、そう都合よくCランクなんてあったかいのう?
確か波の国までの護衛任務が有った筈だが…。
ありゃー違う班に回そうと思っていた奴だしのう。
それに多分じゃが戦闘には成らん筈だ。
道中、兄弟の暗殺者とか…大剣を持った抜け忍なぞ、
都合よく出てくる筈も無いし、
なら確実に戦闘が起る任務が良いのかのう?




「!…おお、確か島の国の依頼でCランク級の任務が有ったのう…
だが、これは現在調査中だしのう…」
そう言い手に取った一枚の書類。


「その任務が如何したんですか、三代目様?」

「島の国に、周辺に海賊らしき物が出て居るそれを討伐してほしい…
と言う任務じゃ…」






「よしこの任務を第二班に受理する。
出発は明後日、明日一日準備をする様に…以上だ」

「了解しました~」

そう言い意気揚々と、帰って行くヨシツネ…。

まったくあの班は大丈夫かのう?




話は戻って六年前の渦の国―


火鉢散る剣げきと爆発音、紅蓮の炎に包まれる街の果ての森
…その森の中に…

一人の少女が渦巻くっていた。

その少女は泣いていた。

昨日まで…いや今日の昼までは平和だった、自分の国が一夜にして…
紅蓮の炎に包まれ、そして他国の忍達が襲ってきてたのである。


自分を逃がす為、天守閣で敵の総大将と戦闘に入った、母のチャクラが感じられない。

それ所か自分と仲良くしてくれた友達も、自分に忍術を教えてくれた先生
好きなお菓子が売っていた駄菓子屋のおばちゃん達の、チャクラが感じられないのだ。
そして此処まで連れ出してくれた付き人の忍も今消えた。

ザク、ザク、ザク。
そう足踏みをして自分の前に現れたのは…異様に長い大剣を持った男。
刃先には剣を振りやすくする工夫なのか、丸い穴が開けられている。
そして、上忍の忍装束に、口を包帯で隠した男だった。


「こいつが水影が探していた、ナダキの子か…」

そう言い自分の所に迫る男、そして腕を掴まれる。


「!ー…!」
叫びたいのに声が出ない…!


「お前、喋れないのか?フンまぁいい…」
そうぶっきら棒に良い、男はそのまま連れ去る寸前だった。
ヒュっと言う音と共に、自分の体に糸が何重にも巻かれ後ろに飛ぶ。


「なっ!!病み上がりの貴様が何のつもりだ!」
男は叫ぶ、糸を放った正体に気付きその者に向かって…


「栗霰串丸!!」
そうその者の名を…後ろを見ると、白い髪に白い仮面を被った男が居た。
手には長い刀と腰には、横に長い大剣を背負い


「再不斬…お前は霧隠れに不満は無いのか?」
そう静かに、目の前の男に語る串丸と言う男。


「なにを言ってやがる!?忍はどんな任務も、感情なく遂行する…!
それが忍だとそう教わり、俺はこの手を血に染めた!」
そう激昂する再不斬。

「ふっ、だから、お前は上忍になっても二流なのだよ…」
そう言いながら、串丸は長い刀を鞘に収め構える。

「黙れ!半年前までは、うちはの男に固執していたお前が言うな!
戦友を失って…馬鹿に成ったか!」
大剣を振り、ものすごい速さで迫る再不斬。


「明鏡流・絶技…七天刃光・神裂!」

キンっと音がした瞬間、目の前で迫った男は動きが止まる。

「グッ!」
そう呻いた瞬間、両膝からブシュと音を立てて血が飛び散り、
大剣が横三つに斬れて落ちる。

「何故!何故生かす!今のは確実に、俺を殺せただろう!」
今の技は両ひざの太ももを立てない位に斬り裂き、尚且つ相手の武器だけ
無力化した。

「…考えろ、再不斬…この里の有り方を、
そして此れで良かったのかを…その為にお前を生かす」
そういい、糸を縛って逃げられなくなった自分を掴み。
再不斬に後ろを見せる

「何処に行く!…貴様は如何する気だ!」

「俺はもう、忍としては生きて行けない…
…それに俺は、こいつを渦の国の外に逃がすと決めた…」

そう言い片手で持ち上げられた自分を見せる


「だから…俺は里を抜ける」
そう言い、串丸と自分は何処かに消える。


「くそがああああああ!!」
そして残された再不斬は、闇の中の森で一人叫ぶ








「はぁ?に・ん・む・?しかも長期の?しかも明日?
おいおいおい、聞いてないですよ!!」
時は戻って現代の木の葉、第二班の隠れ家にて。



「今言いました!」
ドヤ顔で宣言する先生、頼むドヤ顔やめて…。

今日班の招集が入り…待ち合わせが此処で来てみれば、先生からそう言われた。


「…海賊の討伐と言う事は、海上での戦闘するのか…」
そう考えているハル。


「わーい海や海!!」
「「ワン!」」
そう何か物凄く、テンションが上がっているレナ達一人と二匹


「そう場所は、島の国の最果てに有る場所【骸ガ丘島】の、
周辺の海域に居ると思われる、海賊の討伐!
出発は明日の正午だ!ハル以外は、ベルトを解除しても構わん」
そうもう一度説明をしてくれる先生

「骸ガ丘島…ね…何も起きないといいけど…」

そう三者三様に考えながら、ホノオはそう呟く。


その骸ガ丘島が、ホノオの本当のターニングポイントだと言う事は、
まだ知らない。




後書き―
さてさて今回はちょい難産気味でした。
理由一、またマダラお前か…あれ?俺のSSのマダラ暗躍しすぎじゃね?
理由二、渦の国崩壊…確か時期設定は十年前だった様な気が…まぁいいか
と、滅亡した時代を若干ずらしました。

理由三、串丸と再不斬の戦闘…串丸強すぎ感が大、逆に再不斬がかませに…
再不斬ファンの皆すまんm(__)m


まぁこんな感じ、因みに串丸の必殺技「七天刃光・神裂」は
とある魔術の禁書目録の胸がチョモランマの人を、かなり意識しています。
いや、最初縫い針を見た時、あれ…七閃使えんじゃね?
とか思いましたしww

後、また再不斬はまだ霧隠れでお仕事をしています
俺的な時間枠はその一年後に抜ける…みたいな感じで思って下さい。

後…謎のオリキャラ、ナダキの子は後二話引っ張るつもりです。





そして此処を使いまして一つ、お詫びと訂正…
以前感想でのサスケの写輪眼開眼時期の云々の件ですか…。
完全に自分のミスです、ハイ。

この事につきまして間違った感想がえしをした事に深くお詫びします。

尚またやったら、指摘してくれるとありがたいです。
如何か、今後もこのじんめになにとぞお力をお貸しください。




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