松山市発注の工事に絡む入札情報の漏えい事件で、市は逮捕された職員以外からも情報が流出した可能性があることなどから、きょう、予定されていた入札を急遽、中止しました。
中止となった入札は、松山市の道路整備工事など市と公営企業局がきょうから今月30日までに予定していた33件です。
これら工事の設計書は入札情報を漏らした疑いで逮捕された、設計書の審査担当の山田守容疑者が見られる立場にあり、市では、情報が漏れた恐れがあるにも関わらず、調査しないまま、入札を進める予定でした。
しかし、こうした恐れに加え、別の職員からも入札情報が漏らされた可能性が出てきたとして急遽、入札の中止を決めました。
「昨日、金入り設計書のコピーを確認したのでそういったことを含めて今回、中止を判断した」(松山市・藤方等担当部長)。
市では、内部調査や業者の聞き取りなどを検討していますが、これまでの入札で情報漏れが怪しまれるようなものはないと説明しています。