大阪府職員採用試験(行政、技術)が大きく変わります!


平成23年3月4日改訂  


  
大阪府を取り巻く状況は大きく変化しています。地域主権の進展や、官民の役割分担の見直し、行政需要の高度化などが進む中で、大阪府には多様化する行政ニーズに対応した的確な政策立案や、常に改革マインドを持った業務遂行、さらには都市間競争に勝ち抜く独自色の発揮が求められています。
  
このような中で、政策を立案し業務を遂行する大阪府職員、特に若手職員には、旺盛なチャレンジ精神や、自ら考え調査し行動する力が不可欠です。
  
そこで大阪府では、これからの新規採用職員に求める人材像を
  
「多様な価値観を尊重し、改革マインドを持ってチャレンジする自律型の人財」
  
と定め、この人材像にマッチした人を採用するために試験制度を再構築しました。
  
また、公務員の採用試験といえば筆記試験、特に択一式試験をクリアしなければいけない、というイメージを持っている方が多いと思いますが、大阪府では
  
「公務員は筆記試験重視」というイメージを打破する!
  
という意気込みで、択一式試験の廃止など試験内容を大幅に見直しました。公務員試験のための特別な勉強をしていない人でも受験しやすい制度としました。民間企業を中心に就職活動をしている大学生や、仕事が忙しい社会人の方にもチャレンジしていただきたいと思います。
  
大阪府は地方自治体のリーディングカンパニーを自負しています。改革マインドを持ち、新しいことにチャレンジする意欲にあふれる人にとって、やりがいのある仕事が待っています。
  
チャレンジ精神旺盛なあなたの受験をお待ちしています。
  

今回の見直しは、

行政(旧:行政A)(知事部局、教育委員会等勤務)

技術(土木、建築、機械、電気、環境、農学、農業工学、林学、造園)の各職種

が対象です。

警察行政(旧:行政B)(警察本部等勤務)については、試験制度の変更はありません。


  1. 見直しの内容
  2. 職種・区分別の見直し内容
  3. 新たな試験科目の紹介

1.見直しの内容

 

(1)試験区分(年齢区分)

受験者の社会経験の程度を考慮して、行政(旧:行政A)の大学卒程度(22から29歳)と社会人採用(30から34歳)の年齢区分を改め、「22-25」区分(22から25歳)と「26-34」区分(26から34歳)とします。

「22-25」区分では主に大学生を想定し、基礎的な職業能力を中心に評価します。「26-34」区分では主に社会人を想定し、経験により顕在化した取組姿勢を中心に評価します。

 

職種

現行

見直し後

区分

年齢

区分

年齢

行政
(旧:行政A)

高校卒程度

18から21歳

18-21

18から21歳

大学卒程度

22から29歳

22-25

22から25

社会人採用

30から34歳

26-34

26から34歳

技術

高校卒程度

18から21歳

高校卒程度

18から21歳

大学卒程度

22から29歳

大学卒程度

22から29歳

 

社会人(主査級)採用

35から40歳

即戦力採用

59歳まで


(参考)

警察行政
(旧:行政B)  

高校卒程度

18から21歳

高校卒程度

18から21歳

大学卒程度

22から29歳

大学卒程度

22から29歳

年齢は試験実施年度末(3月31日)現在の年齢です。
  
試験区分 [Excelファイル/27KB]  
  
  

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(2)試験日程

大学生の民間企業の就職活動スケジュールや、社会人の転職時期をふまえ、受験しやすい試験日程を設定します。大学生が多い「22-25」区分では5月上旬に1次試験を行い、6月下旬に最終合格者を決定します。また、社会人が多い「26-34」区分では10月中旬に1次試験を行い、12月下旬に最終合格者を決定します。 

職種

区分

受験資格

(年齢)

試験日程

1次試験

2次試験

3次試験

最終合格発表

行政
(旧:行政A)

18-21

18から21歳

9月下旬

10月下旬

11月中旬

22-25

22から25歳

5月上旬

6月上旬

6月下旬

6月下旬

26-34

26から34歳

10月中旬

11月中旬

12月上旬

12月下旬

技術

高校卒程度

18から21歳

9月下旬

10月下旬

11月中旬

大学卒程度

22から29歳

5月上旬

6月上旬

6月下旬

6月下旬

 

即戦力採用

59歳まで

職務内容により随時設定

  
(参考)

警察行政
(旧:行政B)

高校卒程度

18から21歳

9月下旬

10月下旬

11月中旬

大学卒程度

22から29歳

6月下旬

7月中旬

8月中旬

8月下旬

 

試験日程については、今後の事情等により変更することがあります。正式な内容は、試験の告知(試験案内公表)の際に発表します。

 
試験日程 [Excelファイル/28KB] 

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(3)試験科目

ア 択一式を廃止
行政(22-25)、行政(26-34)、技術(大学卒程度)の区分で択一式を廃止します。択一式に代えて、小論文で基礎的な学力を評価します。
  
イ 記述式専門を廃止
行政(22-25)の記述式専門(法律・経済分野)を廃止します。
  
ウ エントリーシートの導入
エントリーシートを試験科目として導入します(事前提出ではなく、1次試験日に試験会場で記入していただきます)。志望動機や自己PRなどを通じて、求める人材像へのマッチングや大阪府で働く意欲を評価します。
  
エ 個別面接など人物の評価の重点化
個別面接では、求める人材像へのマッチングに重点を置いて評価します。また、人物の評価を充実するため、集団討論に代えてより実務に即したグループワークを導入します。

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2.職種・区分別の見直し内容

(1)行政(旧:行政A)(知事部局、教育委員会等勤務)

 

区分

年齢

1次試験日

最終合格発表

1次試験

2次試験

3次試験

最終合格者の決定

現行

高校卒程度

18から21歳

9月下旬

11月中旬

択一式

作文

個別面接

総合得点方式

大学卒程度

22から29歳

6月下旬

8月下旬

択一式

個別面接

記述式(見識)

記述式(専門)*

個別面接

集団討論

社会人採用

30から34歳

6月下旬

9月下旬

択一式

記述式(見識)

記述式(経験論文)

プレゼン面接

個別面接

集団討論

社会人主査級採用

35から40歳

6月下旬

9月下旬

択一式

提案型論文

課題式論文

プレゼン面接

個別面接

集団討論

見直し後

18-21

18から21歳

9月下旬

11月中旬

択一式

作文

個別面接

リセット方式

22-25

22から25歳

5月上旬

6月下旬

小論文

エントリーシート

個別面接

論文*

個別面接

グループワーク

適性試験

26-34

26から34歳

10月中旬

12月下旬

小論文

エントリーシート

プレゼン面接

論文*

個別面接

グループワーク

適性試験

即戦力採用

59歳まで

決定次第随時

*情報分野の選択可能

職種・区分別の見直し内容(行政) [Excelファイル/29KB]

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(2)技術(土木、建築、機械、電気、環境、農学、農業工学、林学、造園)

 

区分

年齢

1次試験日

最終合格発表

1次試験

2次試験

3次試験

最終合格者の決定

現行

高校卒程度

18から21歳

9月下旬

11月中旬

択一式

短答式(専門)

個別面接

総合得点方式

大学卒程度

22から29歳

6月下旬

8月下旬

択一式

個別面接

記述式(見識)

記述式(専門)

見直し後

高校卒程度

18から21歳

9月下旬

11月中旬

択一式

短答式(専門)

個別面接

 リセット方式

大学卒程度

22から29歳

5月上旬

6月下旬

小論文

エントリーシート

個別面接

記述式(専門)

個別面接

適性試験

 職種・区分別の見直し内容(技術) [Excelファイル/27KB]  
  

(参考)警察行政(旧:行政B)(警察本部等勤務)

 

現行から変更ありません。

区分

年齢

1次試験日

最終合格発表

1次試験

2次試験

3次試験

最終合格者の決定

高校卒程度

18から21歳

9月下旬

11月中旬

択一式

作文

個別面接

総合得点方式

大学卒程度

22から29歳

6月下旬

8月下旬

択一式

個別面接

記述式(見識)

記述式(専門)

個別面接

集団討論


(参考)警察行政 [Excelファイル/25KB] 
  

※「総合得点方式」は、1次から3次試験の結果を総合的に判定し最終合格を決定する方式です。「リセット方式」は、2次、3次試験では前段階の試験の成績をリセットする方式です。

※1次試験日・最終合格発表は予定です。試験の詳細が決定次第、このホームページでお知らせします。
※年齢は、試験実施年度末(3月31日)現在の年齢です。
※年度により実施しない職種があります。

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3.新たな試験科目の紹介

(1)小論文
社会事象に対する基礎的知識や、論理性、文章作成力などを問います。

  
(2)エントリーシート
民間企業の採用選考で使われているエントリーシートと同様のものです(自己PR、志望動機など)。ただし、民間企業では自宅等で記入して提出する方式が主ですが、大阪府では試験科目として位置づけ、1次試験日に試験会場で記述していただきます。受験者の皆さんにはあらかじめ、大まかな記載事項を示しておきますので、前もって準備が可能です。具体的な記載事項は、1次試験当日に提示します。
記入したシートは、2次試験以降の面接でも使用します。
  
(3)論文(2次試験)
企画提案力や論理的思考力を試す出題となります。法律、経済などの特別な知識を必要とするものではありません。
  
(4)グループワーク
従来の集団討論はグループで与えられたテーマについて議論を行うものでしたが、グループワークは議論ではなく5人から8人程度のグループでワーキング(作業)を行います。その場で簡単にできる作業なので、特に準備をしていただく必要はありません。
  
(5)適性試験
知的能力や事務処理能力を確認する筆記型の試験です。特別な知識を必要とするものではありません。

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4.採用試験制度見直しに関するQ&A

(試験区分)

Q 各職種の試験内容や申込み手続について、もっと詳しく知りたいのですが?
A 受験者の皆様の公平性を保つために、試験を実施する際には、試験科目や試験日、申込手続など、受験を希望される方にお知らせすべき事項を「試験案内」で公表します。試験案内はこのホームページに掲載しますので、詳細については試験案内で確認してください。
  
Q 22歳の大学生ですが、行政(22-25)と警察行政(大学卒程度)の両方に申し込むことはできますか?また、行政(22-25)と技術(大学卒程度)の両方に申し込むことはできますか?
A 行政(22-25)と警察行政(大学卒程度)は1次試験日が異なりますので、両方に申し込めます。行政(22-25)と技術(大学卒程度)は1次試験日が同日のため、両方に申し込むことはできません。
  
Q 26歳の大学生ですが、行政(22-25)では受験できないのですか
A 各区分の受験資格は年齢により定めていますので、26歳であれば行政(26-34)になります。行政(26-34)は主に社会人の方の受験を想定していますが、あくまで年齢による区分であり、大学生の方が受けられない、あるいは大学生が不利になることは一切ありません。
  
Q 24歳の大学既卒者ですが、行政(22-25)で受験はできますか
A 各区分の受験資格は年齢により定めています。新卒、既卒の区別はありませんので、行政(22-25)で受験していただけます。
  
Q 社会人ですが、行政(26-34)の受験には正社員としての経歴が必要ですか
A 行政(26-34)の受験資格には職務経歴などの要件はありません。年齢の要件に合致すれば受験していただけます。
  
Q 行政の情報分野の募集はありますか?
A これまで行政A(大学卒程度)の記述式(専門)で情報分野の選択ができましたが、見直し後は行政(22-25)と行政(26-34)の論文(2次試験)で情報分野の選択ができます。
  
Q 社会人主査級採用は廃止するのですか?
A 主査級以上の採用については、即戦力として活躍していただくという観点から、即戦力採用に改編しました。
  
Q 技術職では年齢区分を変更しないのですか
A 技術職は行政よりも専門的な業務に従事することから、入庁後に専門分野のキャリアを形成するために期間を要するため、29歳を上限としています。
  
Q 技術職の区分の名称(大学卒程度、高校卒程度)は変更しないのですか?
A 技術職では2次試験で記述式(専門)の出題があるため、記述式(専門)のレベルを示すために大学卒程度、高校卒程度という名称にしています。
  
Q 土木職の社会人採用は実施しないのですか?
A 平成23年度については、社会人採用枠での採用を予定していません。
  
Q 即戦力採用とはどのような区分ですか
A 具体的な資格や職務経験などの要件を定めて募集するものです。現在のところ具体的な募集職種や試験内容は未定です。
  
Q 即戦力採用の年齢の下限は
A 年齢の下限は定めていませんが、必要な資格や職務経験等を定める予定です。
  
Q 即戦力採用で合格すると、見直し前の社会人主査級採用と同様、主査級で採用されるのですか
A 主査級を含めた役職での採用を予定しています。具体的な職級は、募集する職ごとに定めます。

 

(試験科目)

Q 択一式や記述式(専門)を廃止するのは、府職員に知識が不要だからなのですか
A 今回の見直しは、評価のウエイトを知識から人物に移すものであり、府職員に知識が不要だからではありません。キャリアを通じて能力の向上が可能な知識より、採用後に育成が困難な人物の評価にウエイトを置くものです。
  
Q なぜ行政(18-21)や技術(高校卒程度)では択一式を廃止しないのですか
A 大学などで専門教育を受けていない高校生や高卒の方が対象となりますので、高校までの勉学の成果を中心に評価するために、択一式を実施します。
  
Q 行政(22-25)、行政(26-34)のレベルは大学卒程度ですか、高校卒程度ですか
A 法律など専門分野の科目がないためレベルは存在しませんが、小論文や個別面接では大学卒業程度の方を想定しています。
  
Q 小論文と、見直し前の記述式(見識)の違いは何ですか
A 提示された課題について自分の考え方を論述する点において、見直し前の記述式(見識)との違いはありませんが、小論文ではより基礎的な知識や論理性を問います。
  
Q 1次試験のエントリーシートでは、資料の持込はできますか
A 資料類の持込はできません。
  
Q 個別面接の評価基準を教えてください
A 評価基準は公表していませんが、大阪府職員としての適性、特に求める人材像へのマッチングを中心に評価します。

Q プレゼン面接はどのような内容ですか? (1月26日追加)
A 与えられた課題についての発表及び質疑応答を行います。見直し前の行政A(社会人採用)のプレゼンテーション面接と同様の内容です。行政A(社会人採用)のプレゼンテーション面接の過去の問題を、「過去の試験情報/職員採用試験(大学卒程度、高校卒程度、社会人採用)・職員採用選考〔社会人(主査級)採用〕の問題」のページに掲載していますので、参考にしてください。
  
Q グループワークでは激しい運動はあるのですか?
A 通常の職務と同様の室内でのワーキング(作業)であり、運動ではありません。
  
Q グループワークの評価基準を教えてください
A 評価基準は公表していませんが、大阪府職員としての適性、特に求める人材像へのマッチングを中心に評価します。
  
Q 適性検査は実施しますか?
A 各職種の適性検査の実施については、試験を実施する際に公表する「試験案内」でお知らせします。
  
Q 合格者の決定方法が変わるのですか?
A これまでは、1次から3次試験の結果を総合的に判断し決定する、いわゆる「総合得点方式」を採用していましたが、見直し後は、2次、3次試験では前段階の試験の成績をリセットする、いわゆる「リセット方式」とします。総合得点方式は知識と人物をバランスよく評価するものですが、リセット方式は前段階の筆記試験の結果を反映しないことからより人物にウエイトを置いて評価するものです。
  
Q 科目ごとの配点比率は公表しますか
A これまで1次から3次試験の結果を総合的に判定し最終合格を決定(総合得点方式)していたので、各科目の配点比率を公表していましたが、見直し後は2次、3次試験では前段階の試験の成績をリセットする方式とし、最終合格決定時には1から2次試験の結果を加味しないため、配点比率は定めていません。 

  

(その他)

Q なぜ警察行政は試験制度を見直さないのですか
A このたび明らかにした「求める人材像」は知事部局のものであり、人材像にマッチした人を採用するために試験制度を見直すものです。警察行政は警察本部等の職員ですが、警察本部では知事部局から独立した人事管理を行っており、求める人材像も異なることから、従来どおりの試験区分、試験日程、試験科目としています。
  
Q 社会福祉や心理、薬学などの資格免許職種の試験制度はどうなりますか
A 現在のところ未定です。決定次第発表します。
  
Q 公立義務教育諸学校事務職員や身体障がい者を対象とした事務職の試験制度はどうなりますか
A 現行の制度から変更はありません。

 

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5.各種セミナー使用資料

平成22年度大阪府職員採用セミナーや、大阪府職員採用説明会(大学等開催分)で使用した資料を掲載しています。

職員採用試験制度の見直しについて [PDFファイル/113KB] 

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