桑田佳祐も大ファンだったＡＶ女優の松本まりなさん

＜松本まりなさん＞

　８０年代後半、小林ひとみ、早川愛美、豊丸、松坂季実子などの人気ＡＶ女優は深夜のお色気番組に進出し、オトコたちの股間を直撃した。“ＡＶクイーン”と呼ばれた松本まりなさんもそんなひとり。今どうしているのか。

「７月７日に発売された『嫁の母』（マドンナ）で２１年ぶりにＡＶに復帰して、昔の名前で出ています」

　新宿にある所属事務所で会ったまりなさん、こういって栗色の髪をかきあげた。そのしぐさが色っぽいのなんの。

「先月も１３日に『美熟女画報ＳＰＥＣＩＡＬ熱撮ドキュメント　美しい熟女の濃厚な性交』（溜池ゴロー）を発売したし、すでに何作品か撮り終えてます。ブランクが長かったから、現場に入ると浦島太郎状態。以前は地方ロケが中心だったこともあって撮影に１週間くらいかかりましたが、今は都内や近郊のハウススタジオを利用して、１日で終わっちゃう。ホント、ビックリしてます」

　９月７日には「嫁姑レズ調教〜未亡人に捧げる愛欲の鎮魂歌〜」（マドンナ）がリリースされた。

　しかし、それにしても、突然のカムバックだった。

「決しておカネのためじゃないですよ。おかげさまで一般人の主人はきちんと生活費を入れてくれ、日々の暮らしはまったく不自由してません。もともとグラビアモデルからスタートしたように、人に見られる仕事が大好きで、子育てが一段落したところで復帰したいと思ったんです。しばらく芸能界から遠ざかっていたおニャン子クラブのメンバーなんかが、活動再開したりしますよね。あの感覚と一緒です」

　ダンナは知っているのか？

「まっさか〜。もちろん、ナイショ。とゆーよりも、そもそも元ＡＶ女優の松本まりなと結婚したことさえ知らないんです。こう見えても、家では貞淑な妻であり、１０代の一人息子の良き母なんですよ。夜はちょっぴりエッチだけど、フフフ」

＜「４２歳の熟女になって、濃厚なセックスがますます好きになってきました」＞

　８８年１月、「ＴＨＥセーラー服４」（宇宙企画）でデビュー以来、２年８カ月のＡＶ女優時代に「３０００万円は軽く稼いだけど、六本木や西麻布、青山で夜通し遊び回って、ろくに残らなかった」と振り返るまりなさん、一番の思い出は８９年４月に発売されたサザンオールスターズの２５枚目のシングル「女神達への情歌（報道されないＹ型の彼方へ）」のプロモーションビデオに出演したことだという。

「桑田（佳祐）さんがワタシの大ファンで、直々のご指名でした。あの作品は自分にとってかけがえのない財産ですね。４２歳の熟女になって、濃厚なセックスがますます好きになってきました。病気から復帰された桑田さん、そんなワタシをもう一度、プロモーションビデオに使って下さらないかしら？」

（日刊ゲンダイ2011年9月14日掲載）