NHK愛媛県のニュース　松山放送局

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市議会で情報管理の不備を指摘

松山市議会の都市企業委員会が１５日、開かれ、市発注の土木工事に関する情報を漏えいしたとして市の職員が逮捕された事件を受けて、議員からは情報管理の不備を指摘する意見が出されました。
委員会では、松山市道路管理課の星野孝仁課長が「職員が情報を漏えいするようなことが二度と起きないようにしたい」と述べて陳謝しました。
この後、議員の１人が「予算などが書かれた『金入り設計書』といった書類を見ることができる職員が大勢いるのではないか。守秘義務を守るための対策をしていなかったのではないか」と述べ、市側に説明を求めました。
これに対して問題となっている工事を発注した松山市道路建設課の玉井良二課長は「本来は工事の担当者や決裁者しか書類を見てはならないが、実際は他の職員も見ることができる状態になっている。故意に情報を漏らしたのならば、個人のモラルの問題であり、情報漏えいが無いように啓発していきたい」と答えました。
また、議員が「市が内部調査をすべきだ」と述べたのに対して玉井課長は「警察の捜査中であり、結論を待ってから検討したい」と述べるにとどまりました。
一方、この事件を受けて、松山市は、道路や下水道の工事など１５日と来週２２日に予定していたあわせて５件の一般競争入札を中止しました。
これについて松山市は「逮捕された職員がこの５件の入札について工事を発注した担当課が作成した設計書を見ることができる立場だったことから情報が漏れているおそれがあり、公正な入札が行えない」と説明しています。

09月15日　15時55分

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