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【国際】

福島原発事故、危険想定「甘すぎ」 国連が報告書公表

2011年9月15日 14時00分

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 【ニューヨーク=長田弘己】東京電力福島第1原発事故を受け、原子力の安全に関して調査していた国連は14日、報告書を公表し、同事故の教訓として、起き得る事故の想定が「甘すぎた」と指摘した。

 報告書は国際原子力機関(IAEA)、世界保健機関(WHO)など16の国連関係機関が作成に携わった。福島第1原発事故をめぐり、複数の国連関係機関が共同でまとめた報告書は初めて。

 22日に米ニューヨークの国連本部で開かれる原子力の安全に関する首脳級会合でも提示され、議論のたたき台となる。

 報告書は福島第1原発事故で、どんな形態の事故が起き得るかや、事故が環境に与える影響などへの評価が過小だったと指摘。科学的な見地から、放射性物質が環境に与える影響を一層研究するとともに、事故後の効果的な除染活動、土地などの汚染状況の確認方法を調査する必要があると提言した。

 さらに、世界で稼働中もしくは新規に建設中の原発では、事故の危険性の想定を見直すよう求めた。

 IAEAがリアルタイムの放射線量を地球規模でまとめる観測システムの構築の必要性も示した。

(中日新聞)

 

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