地上テレビ放送の完全デジタル化で空いた周波数帯を活用し、携帯端末向けの新たな放送サービスを行うNTTドコモのグループ会社に、15日、放送局の予備免許が交付され、来年4月から放送が開始されることになりました。
この新しい放送サービスは、「携帯端末向けマルチメディア放送」と呼ばれるもので、ことし7月の地上テレビ放送の完全デジタル化で空いた周波数帯を活用し、携帯電話などの端末向けに番組や動画コンテンツを提供します。この放送サービスに、NTTドコモのグループ会社の「ジャパン・モバイルキャスティング」が参入することになり、15日に総務省で松崎総務副大臣から会社側に放送局の予備免許が交付されました。この会社では、来年4月から東京・名古屋・大阪の3大都市圏、それに福岡県と沖縄県で放送を開始する予定で、3年目には全国の90%の世帯で放送を受信できるようにする計画です。受信には、今後発売される専用の機能を備えたスマートフォンなどの端末が必要ですが、NTTドコモは、ほかの携帯電話会社などとも連携して、5年目には受信可能な端末を5000万台まで普及させたいとしています。