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インテル、2013年の「Haswell」で丸1日充電不要のノートPCを実現へ。IDF2011

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インテルは、サンフランシスコでIntel Developer Forum 2011初日(日本時間9月14日未明)の基調講演で、2013年に登場予定で現在のi5プロセッサの2世代先となるHaswellの概要を明らかにしました(IDFの基調講演は、マイクロソフトがWindows 8を発表したBUILDの基調講演と同時間帯でした)。

Haswellを搭載した超薄型のノートPC「ULTRABOOK」は、メインストリームの性能を持ちながら1回のバッテリ充電で丸1日使える低消費電力を実現する予定です。またインテルはあくまでも研究段階としながらも小型の太陽電池で駆動するシステムのデモを披露し、さらなる低消費電力化を進めていく姿勢をアピールしました。

10年後には現在の200倍ものトランジスタが使われる



インテルCEO ポール・オッテリーニ氏(Paul Otellini)氏。

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いま、コンピューティングには大きな変革が起きている。この変革がわれわれをどこに連れてきたのだろうか。

YoutubeやTwitterやFacebookでは膨大なデータが生成されており、40億台以上のスマートデバイスが出荷され、そのためにデータセンターに対する大きな投資が行われている。

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これがより多くのトランジスタのニーズを作り出している。5年後にはデバイス用のトランジスタは5倍、データセンターで現在の15倍ものトランジスタが使われるようになり、2015年までの10年を見ると2005年と比べて200倍ものトランジスタが使われるようになると予想される。

この先の変化に比べたら、過去30年のグラフがフラットに見えるほどだ。

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インテルのエンジニアはつねに、トランジスタの課題を新しい材料や技術で解決してきた。最近では3Dトランジスタと22nmプロセスでがそれだ。

市場はムーアの法則が続くことを求めており、われわれはそのため2013年には14nmプロセスを開始する予定だ。

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プロセッサのアーキテクチャも改善し、その結果、サーバ性能は60倍になり、クライアントの性能と電力効率も上昇、IAアーキテクチャは広く浸透した。

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過去に何が起きたかを語るのは簡単だ。しかし重要なのは次に何が起きるか、だ。インテルがこの革新をどう見ており、何を実現するかを話そう。

Haswellでは1日中使える低消費電力を実現



インテルはこれまで、マルチメディア命令、キャッシュ、ビデオアクセラレータ機能などをチップに統合してきた。

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これによってPCは軽く、薄く、しかも強力になった。そしてその究極の姿が「ULTRABOOK」だ。

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次世代となるIvy Bridgeと22nmプロセスへの進化は、このトレンドをさらに後押しするが、ここではさらにその次の世代「Haswell」の話をしよう。

2013年に予定しているHaswellは、メインストリームのノートPCで性能に妥協することなく、システムデザインの見直しや新しいパワーマネジメントなどで1回の充電で丸1日利用でき、10日以上のコネクテッドスタンバイを実現する。

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マイクロソフトとのパートナーシップにより、Windows 8ではノートPCだけでなくタブレットでもパーソナルコンピューティングの体験を変えようとしている。

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低消費電力の未来像について、現在研究中の試験的なプロセッサを紹介しよう。

これはソーラーパワーによって動いている。手で光りをさえぎると処理も止まる。

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これはあくまで研究中のもので、まだ製品化などの予定はない。

IDF2011


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