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エルピーダ、国内生産4割を台湾移転 円高で再編
半導体、日台の能力逆転

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2011/9/15 2:05
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 国内唯一のDRAM生産会社であるエルピーダは、日本より法人税やインフラ費用が安い韓国や台湾のメーカーに技術力で対抗してきた。5月には微細加工でサムスンを上回る製品を開発、広島工場で7月から量産を始めた。最先端品に必要な投資額を従来の約4分の1に抑える製造手法を編み出すなど、国内生産維持へ努力を続けてきた。

 だが、6月には円が1ドル=70円台後半に突入。輸出競争力が急低下し、パソコン向けなどを中心に海外勢にシェアを奪われる状況が続いた。

 エルピーダは2009年に改正産業活力再生法(産業再生法)の認定を受け、先端産業の国際競争力を保つ目的で公的資金が注入された。メガバンクなど銀行団による千数百億円の協調融資も受けた。このため移転する製造設備の能力については国や銀行団との調整を経て最終決定する。

 エルピーダの場合、1円の円高が年間約40億円の営業減益要因となる。11年4~6月期の連結営業損益は38億円の赤字だった。DRAMはパソコン向け需要の落ち込みで、主力品の大口価格が8月後半までの半年間で約5割下落している。同7~9月期の赤字幅は大幅に拡大する見通し。

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エルピーダメモリ、パソコン、DRAM、サムスン電子、ハイニックス半導体、スマートフォン、半導体

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