かくして私は社長になった
お客様の『ありがとう』を拾っていきたい
あくなき模索が、オンリーワンの事業展開につながった
AXS.E(アクシスエンターテイメント)株式会社 代表取締役 社長
中野 慎介 氏
(27歳)
札幌の通信制高校卒業後、ガテン系から営業職、会社経営などを経験し、広告代理店へ入社。トップクラスの営業パーソンとして活躍後、2008年にAXS.E(アクシスエンターテイメント)設立。化粧品などの女性向け商品を自社番組などで取り上げ、売上促進を図る「ブランデッド・エンターテイメント」事業を展開し、本当にお客様のためになるサービスを追求し続けている。
「化粧品」「スイーツ」「ベビー用品」など、女性をターゲットとした商品を自社番組『AI COLLE(アイコレ)』やファッション雑誌で紹介。ブランドイメージの向上とともに、売上促進を図る『ブランデッド・エンターテイメント』と呼ばれる事業を展開し、急成長を遂げているのがAXS.E(アクシスエンターテイメント)株式会社だ。同社を率いる中野氏がどのような経緯でブランデッド・エンターテイメントに辿りついたのか、そして、同社が描く将来のビジョンとは。
事業の種は、クレームが教えてくれた
17歳の頃に働き始め、ガテン系、アポインター、会社経営、ホストクラブと様々な職業経験を積んできた中野氏。その後入社した広告代理店では、入社後1ヶ月で新人賞、2ヶ月目には会社設立以来の売上額ギネスを叩き出すなど、目覚ましい活躍を見せる。
一方で、広告業界ゆえの「売上至上主義」というものに、疑問を感じていた。
「営業担当は、とにかく売上を立てていくことが求められており、契約をいただいた後のお客様へのフォローが十分にできていませんでした。実際、お客様からのクレームも多く、自分のやってることが本当にお客様のためになっているのかな、これっておかしいよなという想いがずっとあったんです」
お客様に本当に感謝される、ありがとうと言ってもらえるような仕事をしたい。そんな想いから同僚の松本賢幸氏(現:同社COO)と2人で会社を立ち上げ、テレビの通信販売から事業をスタートさせた中野氏。その後も、どんなサービスが企業にとって嬉しいかを模索し続け、行き着いたのがブランデッド・エンターテイメントだった。
広告には『効果』と『ブランディング』の2種類がある
「例えばアフィリエイトのように、どれだけ売れたか、目標の数値に到達できたかという『効果』を測る。大切な事ですが、それだけだとあまりに味気なくて、夢がないと感じたんです。
だからうちが選んだのは『ブランディング』。自分のところの商品を、綺麗な芸能人が『この商品はこんなにすごいんですよ』と紹介してくれたらやっぱり嬉しいですし、売上促進にもつながります。それを形にしたのがブランデッド・エンターテイメント。アイコレというエンターテイメント番組を通して、あるいは女性向けのファッション雑誌を使って、商品のブランド価値をより高めていくんです」
自社商品、全国放送、ホールディングス化。活躍のチャンスはどんどん広がる
ゼロからのスタートだったにも関わらず、急速に取引先を広げ、設立から約1年で 1000以上の企業との取引実績を築き上げてきた同社。その快進撃は、今後さらに加速していくと中野氏は意気込む。
「今後やっていくのは、まず自社商品の開発。番組の打ち合わせであがったスタッフの意見や、視聴者の声を取り入れて、「アイコレヌードル」や「アイコレワイン」などの自社商品の開発を、他社とタイアップして進めています。また、アイコレの全国キー局での放送に向けても動いており、ゆくゆくは自社でプロダクションを持つため、会社のホールディングス化もしました。今後はメディアを中心に、他業種にわたって事業を展開していき、化粧品や女性というフィールドも超えていきたいと思っています」
その先にあるのは、『ブランデッド・エンターテイメントメディアでナンバー1になる』という目標。
「この1年間の展望を見ても、面白そうなことばかり。もちろん、その中で大変なことや苦労もあると思いますが、むしろどんどん大きな苦労にぶつかっていきたい。後で振り返ったときに『なんだ、あの時の苦労はこんな小さなものだったのか』と感じられるくらい、自分自身のレベルも上げていきたいですね」
中野氏への取材を通して、27歳という若さとは裏腹に、揺ぎ無い信念を持っている方だと感じた。採用についても『うんちくじゃ成功はできない』『俺についてこい、ついてくればわかる』と、意気込みを力強く語ってくれた。
「アクシスに今入るのはすごくチャンスなんですよ。まさにこれから、事業がどんどん広がっていく段階ですから。組織の仕組みやシステムづくりから参加することができるやりがいや面白さ、学べることはたくさんありますし、組織がまだ固まりきっていない今だからこそ、役員クラスにまで上り詰めるチャンスも大きい。自分の役割、プラスアルファで主体的に動ける人であれば、こんなにチャンスに溢れた環境はないと思いますよ」