2011年7月16日 17時47分
【ワシントン白戸圭一】米ABCテレビなど複数の米メディアは15日、米特殊部隊に殺害された国際テロ組織アルカイダの最高指導者ウサマ・ビンラディン容疑者が、同時多発テロ(01年9月)から10年に当たる今年9月11日に米本土でテロ攻撃を計画していたと報じた。オバマ米大統領やアフガニスタン駐留米軍のペトレアス司令官を標的として想定していたという。
ABCテレビによると、米当局がビンラディン容疑者の潜伏していたパキスタン北部アボタバードの住宅で押収した資料から、計画の存在が判明した。実行犯チームを編成して大統領らが搭乗した航空機やヘリコプターを地対空ミサイルで撃墜する計画のほか、米国内のスポーツイベントに小型航空機を突入させ市民を殺害する計画も記されていたという。
当局者はABCに対し、計画は「議論のレベル」であり、具体化していなかったとの見方を示している。