2011年7月16日 12時3分 更新:7月16日 15時21分
細野豪志原発事故担当相は16日午前、福島県庁で佐藤雄平知事と会談し、19日に公表する東京電力福島第1原発事故の収束に向けた新たな工程表の概要を説明した。細野氏は会談で「(原子炉の)冷却を安定させ、水素爆発の危険性がなくなるという意味では、おおむね目標を達成できた」と述べ、7月中旬を目標に進めてきた「ステップ1」の取り組みがほぼ達成したとの考えを伝えた。
細野氏と佐藤知事は、ステップ1の達成後、原発周辺に設定された「緊急時避難準備区域」の縮小に向け、地元と協議していくことも確認した。
新たな工程表はステップ1の終了を受け、原子炉の冷温停止に向けた今後3~6カ月間の「ステップ2」の取り組みをまとめたもので、これまで東電と政府が別々に作ってきた事故収束と被災者支援の工程表を一本化している。
また細野氏は原発事故で発生した放射性廃棄物について「しっかりとした処理体制を作り、国として財政面を含めて責任を持って対応したい」と佐藤知事に伝えた。【笈田直樹】