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財務相側に入札妨害業者献金=事件発覚後は親族会社継続―4年で70万、政党支部に

2011年9月14日3時6分

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 安住淳財務相が代表を務める政治団体が2006年と07年、競売入札妨害容疑で副社長らが逮捕されたビル管理会社から計40万円の献金を受けていたことが13日、分かった。この献金は逮捕前だったが、逮捕後は親族が経営する別の会社が献金を続けていた。同社は財務省の所管法人からも業務を受注している。

 政治資金収支報告書によると、安住氏が代表を務める「民主党宮城県第5区総支部」は06年と07年に、東京都練馬区のビル管理会社「東鉄ビルメン」から20万円ずつ献金を受けた。

 東鉄は08年11月、埼玉県春日部市発注業務の指名競争入札に絡み、同市職員と共謀して入札が行われたように偽装し同社に落札させたとして、当時の副社長らが競売入札妨害容疑でさいたま地検に逮捕された。副社長らは同年12月、罰金の略式命令を受け、東鉄は国土交通省地方整備局から3カ月間の指名停止措置を受けた。

 この年、東鉄から安住氏側へ献金は行われなかったが、親族が経営する別の練馬区のビル管理会社が20万円を献金。09年にも10万円を寄付した。

 民間信用調査会社などによると、ビル管理会社は03年まで、現在東鉄が入居し東鉄社長が住んでいるビルに本社を置いていた。ビル管理会社社長は東鉄社長の親族と結婚しており、過去に2回計9カ月にわたり東鉄の代表取締役を務めた。東鉄社長のほかの親族もビル管理会社の前身の有限会社で役員に就いていた。

 ビル管理会社は、10年3月以降、財務省所管の独立行政法人国立印刷局が発注する清掃業務を少なくとも3回受注している。

 ビル管理会社社長は「同じ地元(宮城県)出身という縁で安住氏を応援しようと思った」と話し、東鉄が行っていた同氏への献金を引き継いだ意図はないと否定している。 

[時事通信社]

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