東日本大震災:被災のさいたま市立栄小、仮設校舎で始業式 /埼玉
毎日新聞 9月2日(金)12時23分配信
◇手描きイラストで児童迎え
県内の多くの学校で1日、2学期が始まった。3月の東日本大震災による地盤沈下などで一部の校舎が損壊して使用できなくなっていた、さいたま市立栄小学校(蓮見哲校長、児童数577人)では同日、敷地内の仮設校舎で授業が始まった。1学期までは、学年ごとに別の小学校などに分かれていた。
仮設校舎はプレハブ作りの2階建て4棟。「殺風景な学校が少しでもいい場所になるように」(蓮見校長)と、教師たちが手描きのイラストを廊下に張るなどの工夫をして始業式を迎えた。
始業式後に校舎に案内された子どもたちは、教室やげた箱の場所を確かめ喜び合った。
5年生の勝沼愛実琳(えみり)さん(10)は「1年生から6年生まで、やっとみんなで一緒に勉強できるのがうれしい」と喜んだ。秋山陽子教諭は「自分たちの教室があるってうれしいなと思います」と児童に語りかけていた。
蓮見校長は「3月11日に下校する子どもたちを迎えに来た保護者たちが涙ぐんでいる姿を見て、改めて大事な子どもを預かっていると感じた」と話した。
さいたま市教育委員会によると、12年3月には同校の新校舎の設計を終え、13年12月には新校舎を完成させる予定。【西田真季子】
9月2日朝刊
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県内の多くの学校で1日、2学期が始まった。3月の東日本大震災による地盤沈下などで一部の校舎が損壊して使用できなくなっていた、さいたま市立栄小学校(蓮見哲校長、児童数577人)では同日、敷地内の仮設校舎で授業が始まった。1学期までは、学年ごとに別の小学校などに分かれていた。
仮設校舎はプレハブ作りの2階建て4棟。「殺風景な学校が少しでもいい場所になるように」(蓮見校長)と、教師たちが手描きのイラストを廊下に張るなどの工夫をして始業式を迎えた。
始業式後に校舎に案内された子どもたちは、教室やげた箱の場所を確かめ喜び合った。
5年生の勝沼愛実琳(えみり)さん(10)は「1年生から6年生まで、やっとみんなで一緒に勉強できるのがうれしい」と喜んだ。秋山陽子教諭は「自分たちの教室があるってうれしいなと思います」と児童に語りかけていた。
蓮見校長は「3月11日に下校する子どもたちを迎えに来た保護者たちが涙ぐんでいる姿を見て、改めて大事な子どもを預かっていると感じた」と話した。
さいたま市教育委員会によると、12年3月には同校の新校舎の設計を終え、13年12月には新校舎を完成させる予定。【西田真季子】
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最終更新:9月2日(金)16時58分