北九州市は13日、指定暴力団工藤会系組員が経営に参画していると県警から通報を受けた建設業者「ときさエンジニアリング」(中野貴子代表)に対し、八幡西区幸神の市営住宅からの移転などを指導すると発表した。市営住宅は原則として住宅以外の目的には使用できないが、所在地としていたことが判明したという。
市住宅管理課によると、この部屋には、同社代表が家族と同居しているという。入居の実態を調査したうえで所在地の移転などを求める。
市民事暴力相談センターによると、この業者は市発注公共工事の下請けや事務事業の受注などの実績はなかったという。
市はこの業者名を、通報があった6日から同センターのホームページに掲載した。今後も県警から通報があった暴力団関連業者について、HPで公表する方針だ。
〔北九州版〕
毎日新聞 2011年9月14日 地方版