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'11/9/14

パルコ、宝塚会館跡に出店へ



 広島市中区新天地の広島宝塚会館を建て替える新ビルに、ファッションビルのパルコ(東京)が出店を検討していることが13日、分かった。隣接するパルコ広島店の本館、新館に続く3棟目となり、集客力を大きく高める。数年以内の出店を目指す。

 宝塚会館は1971年に建設。老朽化が進み、会館内の映画館は8月末で閉鎖し、飲食店もこれまでに閉店した。ビルと広さ約730平方メートルの土地は、映画会社の東宝グループが所有している。今月中にもビルの建て替え計画を発表する見通しだ。

 パルコは新ビルの低層の複数階にテナントとして出店を検討している。展開する業態などは今後詰める。一方、ビルの高層階にはホテルを誘致する案も浮上しており、調整を進めている。

 パルコ広島店は新天地地区の市街地再開発事業の柱として1994年、現在の本館を開業。2001年には隣接する再開発ビルに新館をオープンした。

 広島店の売り上げは、10年度は181億円で、パルコの全国20店のうち5番目。新ビルへの出店で、さらに販売拡大を目指す狙いとみられる。

 パルコは10〜12年度の中期経営計画で売上高3000億円達成を掲げ、新規出店や店舗改装などで620億円規模の投資を計画している。

【写真説明】建て替えられる広島宝塚会館(中央)。パルコが出店を検討している。右はパルコ広島店新館




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