2010年05月09日

マスコミに関するメモ(twitterより)

以下のリンク先は、2010年3月19日に、本館『自由帳で数学とか物理とか』にアップされたものです。



マスコミを「売国のマスゴミ云々」言う人を見てて、何かズレてるんだよなぁと思うことしばしば。マスコミなんて昔から「視聴者の見たいようなもの」しか見せないじゃん。マスコミが低俗だってんなら、その視聴者も低俗だって話。19世紀から何も変わってない。



1848年革命のときのドイツのマスコミは「憲法が出来たらみんなが豊かに(ry」「西欧の先進国は憲法という魔法の(ry」って意味不明な飛ばし記事書きまくってた。国民が見たい情報を書かないと売れないしね。これは今でも同じ。考えなきゃならないのは、このマスコミをどう利用するかってこと



人間そのものがある程度の低俗さを備えてるんだから、マスコミが下衆いことやるのは当然くらいの認識じゃないと。マスコミに何を期待して「売国奴」なんて連呼してるのやら。さらに「売れなきゃ意味ない」し。いくら正確な情報流したとしても、国民がそれを拒んだ時点で何も売れなくなるわけで



仮に、アジア太平洋戦争中に検閲や言論統制がなかったとしても、あの状況で日本軍批判や政府批判をして、(今から見ると)正しい報道を行ったとしても、そのマスコミが潰れただろうことは、当時の世論から見て予想できること。所詮そういうもんだって認識がないと、勝手に期待して勝手に失望するわけで



世の中に溢れている情報は全て、何らかのバイアスを含んでいる。だからと言って「何も信じるな」では意味がない。正しいことなんて何もない、なんて過剰な相対主義に逃げても何も解決しないしね。肝心なのは、バイアスを含んでいることを承知して、情報を上手く取捨選択し、自分で運用する能力だ

posted by 久間知毅 at 14:22| メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする