日刊スポーツのニュースサイト、ニッカンスポーツ・コムです。


  1. 社会
  2. ニュース

社会のRSS

教祖宅から宝石ゴロゴロ…驚きの資金力

日記を書く

 神世界グループの霊感商法事件で、神奈川県警が組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)の疑いで逮捕したグループトップの斉藤亨容疑者(53)の自宅から、これまでの県警の家宅捜索で数千万円から1億円以上相当の宝石類が計十数点見つかっていたことが13日、捜査関係者への取材で分かった。この日、都内で被害対策弁護団は会見を行い、「教祖」と呼ばれる斉藤容疑者と団体の悪質性を指摘。紀藤正樹弁護士(50)は「団体はオウム真理教と一緒で数十億円の資金力がある」とし、捜査当局による全容解明を期待した。

 県警によると、神世界グループでは傘下のヒーリングサロンの売り上げの3~5割が本社(山梨・甲斐市)に上納され、斉藤容疑者は01年から07年までの7年間で計約15億円の役員報酬を得ていた。今年3月にも、詐欺容疑で都内のサロン元経営者の女性(48)らを逮捕した際、東京都世田谷区の斉藤容疑者宅を捜索。捜査関係者によると、見つかった宝石類の中には約1億2000万円相当の物も含まれていた。

 斉藤容疑者は前日12日夜、神世界関係者が契約した大阪市内の短期賃貸マンションに入ろうとしたところ、県警に逮捕された。持っていたスポーツバッグには約1200万円の現金がぎっしりと詰められ、手帳とマンションの契約書のような書類も入っていた。斉藤容疑者は「全く身に覚えのないことです」と容疑を否認しているが、県警は一連の詐欺行為を組織として行い、資金の一部をトップに集約していたとみて今後、斉藤容疑者を本格的に取り調べる方針だ。

 逮捕を受け、傘下のヒーリングサロンの元顧客で、スタッフとしても働いていた山梨県の会社員女性(40)は怒りをあらわにした。「今思えば、トップ一族のための金もうけ組織。下は奴隷状態だった」。02年春、友人の誘いでサロンを訪れ、仕事の悩みなどの相談をするうちにのめり込み、「心霊能力をつける講座の謝礼」として250万円払ったこともあったという。

 全国にサロンを拡大していた06年には、仕事を辞めて茨城県水戸市のサロンを手伝った。朝から晩まで主に30代の主婦を狙って、「お菓子作りなどのイベント」と誘い客を集めた。「ただ働き同然。『結果を出せないのは自分のせい』という思考を埋め込まれた」と振り返る。半年後、「結果が出せない」と突然解雇されたといい、「どれだけ人生が狂わされたか…。きちんと罰せられるべきだし、お金も返してほしい」と訴えた。

 この日、被害対策弁護団は、今日14日に長野県など6都県の30~40代の男女6人が、神世界グループ側に計約2000万円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴すると発表した。集団提訴は4回目で、原告数は48人、請求額は計約2億8000万円になる。紀藤弁護士は「200人以上の相談を受けている。この逮捕をきっかけにさらに被害を相談してほしい」と訴えた。

 [2011年9月14日9時15分 紙面から]


おすすめ情報

PR

【公式】100円で最高6億円のチャンス!
初めての方もくじ感覚で簡単購入!100円で最高6億円のチャンス!
高額キャリーオーバー発生中!オッズパークLOTOは登録費・年会費無料!
お手持ちの口座で簡単登録







日刊スポーツの購読申し込みはこちら
釣り情報
釣果情報 再開しました。