名古屋市議会のリコール署名簿流出問題で、河村たかし市長は8日、署名簿を電子データ化して記録した電子記録媒体が市長の個人事務所に保管されていたことを明らかにした。
河村市長はこれまで、署名簿がスキャナーでコピーされたことを知っていると認める一方、コピーが残っているかどうかについては「ないと思う」と説明していた。河村市長によると、電子記録媒体は事務所のスタッフが1月中旬、署名活動関係者から受け取り、事務所の机の中に保管していた。
河村市長は保管されていた事実を知らなかったといい、「きょう初めて(電子記録媒体を)見た」と釈明した。データが事務所から外部に流出した可能性については否定した。【福島祥】
毎日新聞 2011年9月9日 中部朝刊