どうすれば興味を持ってもらえるんだろう

1増田ゲノムのクローンさん:2011/09/07(水) 06:23:09.00 ID:63.XbdWHKZ

pixivのランキングで1位を取った。デイリーもウィークリーも。自分で言うのも何だけど、なかなかできないことだと思う。

初めて同人誌の即売会にサークルで参加したら、新刊きっちり完売した。ファンだという人達から、差し入れやファンレターをたくさんもらったり、スケブやサインを頼まれたりもした。

本当に嬉しくて、ありがたくて、緩みかけた涙腺を引き締めながら何度も何度もありがとうございますと頭を下げた。自分のような奴にも、こうして応援してくれる人がいる。

ツイッターの被フォロー数もどんどん増えた。一時期は四桁、フォロー数の四倍近くにもなって、「◯◯さんの作品、好きです!」「これからも頑張ってください!」というリプライをちょくちょく貰い、やっぱり何度言われても嬉しい。

これは自慢以外の何物でもない。だけどそれはあくまでここが匿名の場だから書き込んでいるだけであって、さすがにこういった場以外で、わざわざこんなことを言うような人間でもないとあらかじめ言っておく。やっぱり嫌われるのは怖いからだ。僕の作品の読者の方々には心の底から本気で感謝しているし、これからもその期待に全力で応えていきたいという気持ちにも偽りはない。自分は本当に恵まれてるなと感じている。

ところが不思議な事が起きる。たとえば僕が「おはようございます」とか「おやすみなさい」などをpostする。するとなぜか、一件もリプが返ってこない。

TLに比較的人が多い時間帯にpostしてもそれは変わらず、僕が他の人のそういった挨拶系のpostに積極的にリプを飛ばしても、僕がpostすれば誰からも返ってこない。

そんなことがもう一年以上も続くと、さすがに辟易として挨拶のpostをするのを止めてしまった。「みんな、僕のpostに気付いてないんだろうか?」とも思ったんだけど、あれだけフォロワーがいてそれはさすがにおかしいと感じ、結局原因はわからないままだった。

ところが、僕がいわゆる「ネタpost」をすると、結構な数にふぁぼられる。説明の必要があるかどうかわからないけれど、この「ふぁぼ」というのは、他人のpostをお気に入りに入れることだ。

おかげで一時期は、100fav以上のネタpostを連発するようなときもあった。これはつまり、「僕のpostは誰にも気付かれていない」ということを否定する材料でもある。

ツイッターでは出来る限り、弱音や愚痴や他人の悪口、誘い受けなど、読んだ人が気分を害したり反応に困るようなpostはしないように努めてきたつもりだった。リプライだってできる限り自分から飛ばすようにして、コミュニケーションも怠ってはいなかった。おかげで一緒にオフで飲みにいけるような知り合いも増えた。

しかし、たまに挨拶のpostをすれば相変わらずリプは返ってこない。それでもネタpostをすればふぁぼられるし、pixivに新作をあげればランキング入りする。作品のブックマークには何人かお馴染の顔がいる。もちろんpostがふぁぼられればそれはそれで嬉しいので、気がつけば僕のpostは、他のユーザーとの必要なコミュニケーションを除けば、ネタpostばっかりという状況になった。

で、今ツイッターでは「ザ・インタビューズ」というサービスが流行っている。登録してアドレスを晒せば、誰かから何かしらの質問をもらえて、それに回答するというものだ。

有名なツイッターユーザーや知り合いの同人作家達が自分に投げかけられたたくさんの質問に答え、新しいコミュニケーションを図っている。僕も積極的に質問を投げかけたりしてみた。

もちろん彼らのみに限らず、僕よりずっとフォロワーの少ないユーザーや、普段あまり他のユーザーとコンタクトを取らないようなユーザーも、自分宛の質問に回答し、インタビューズというサービスを楽しんでいた。

あまりにも楽しそうだったので、僕も自分のアドレスを晒し、質問を待ってみた。普段はこういう、かまってちゃんのような要求をしないように心がけてる僕も、この誘惑には勝てなかった。

ところが、何度アドレスを晒しても、丸三日待ち続けても、誰からも質問がこなかった。僕をリストに入れる人は結構いたのに、肝心の質問が一件もこないのだ。

結局僕はインタビューズを退会してしまった。TL上でフォロワー達が自分の趣味や嗜好、同人作家やライターならそれこそこだわりの創作論や技術論など、時には真面目に、時にはジョーク交じりで答えている姿を見て、本気で羨ましかった。かまってちゃん乙と言われればそれまでだろうけれど、他人に向けて作品を発表する人間は大抵、人一倍承認欲求が強いものである。

僕には全くわからなかった。これだけのフォロワーがいて、「ファンです」と言ってくれるような人達もいて、出来る限り嫌われるような言動も避けているうえ、コミュニケーションも怠らないようにしてるのに、ネタpostはふぁぼられても、どうして質問が全く飛んでこないのか。何故僕の挨拶にリプライが一件も飛んでこないのか。

みんな、「僕がした何か楽しげなこと」にのみ興味があり、「僕個人」には全く興味がないのか。僕はそんなに人間的な魅力に欠けているのだろうか。

思えば昔から口下手であまり友達作りの上手い方ではなかった僕は、誰かにかまってもらいたい一心でみんなの前でギャグを飛ばしたり、リクエストに応えて絵を描いてみせたりして、そうすることでようやく友達というものを作り上げることができた。そうしないと誰からも関心を持ってもらえなかったからだ。

社会人になった今でもそれは変わらず、職場の同僚の前でわざわざウケ狙いのようなことをするか、仕事を納期に一度も遅らせることなく必死にこなすことでやっと、社内で孤立しないですんでいるような状況にある。

だけど周りを見渡せば、これといった特別なことをしなくても周囲と円滑にコミュニケーションを図れる人がたくさんいる。僕のように何かを必死にアピールしなくても、そつなく周囲との関係を築ける人達ばっかりだった。僕はそれが不思議でならなかった。みんなどうやって他人の関心を引いてるんだろう。どこでそれを学んできたんだろう。どうしてみんなにできることが、僕にはできないのか。要領の問題だろうか。

たかだかインターネットのサービスひとつで何をと思うかもしれないけれど、みんなのあまりの無関心ぶりにさすがにちょっと気が滅入って、ここまでくるともう、本当は僕の作品の読者なんて誰もいなくて、僕が褒められて喜んでいるところを見て、みんなで笑っているだけなんじゃないか?とさえ思うようになってきた。完全に被害妄想だ。

もちろん、そんな考えを持つこと自体、僕を応援してくれて僕の作品を「好きです」と言ってくれる人達に対する不義理以外の何物でもないことはわかっているけれど、さすがにここまで僕という「個人」に対する無関心が積み重なると、僕に評価というものをくれたあらゆるものが疑わしくなってくる。今では周囲の関心を引くためだけに、自分は作品を書いているんじゃないかという気すらしてきた。ネットでも現実社会でも、万が一みんなに飽きられたら、僕はどうなるんだろう。

もしかしたら僕がどこかで、みんなを幻滅させるような不手際を重ねていて、人の目からは魅力の劣った人間に映っていて、僕がそれに気付いてないだけなのかもしれない。でも我ながら、大の大人が本当に情けないとも思うけれど、わからないものはわからない。人から見ればどうしてこの程度のことで悩めるのかと笑われるかもしれないし、かまってちゃんが何を言ってるんだと思われるかもしれないけれど、幻滅されるのが怖くてこんなことツイッターでもオフ会でも友人にも話せない。

どうしてそのままでは誰からも、興味を抱かれないんだろう。どうすれば人の興味を引くようなことをわざわざしなくても、関心を持ってもらえるような人間になれるんだろう。

掲載元スレッド:http://anond.hatelabo.jp/20110907062309

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