復再生可能エネルギーの未来と現実/再生可能エネルギー買い取り法案の行方

発電事業者が作った再生可能エネルギーを電力会社が買い取るというこの法案の進捗状況を、近藤議員は次のように説明する。
「今月中かは定かではありませんが、成立が図れるのではないかと思います。
しかし、野党から価格決定のメカニズムなどについて修正をしたい、と要望が出ています。買い取り価格は経済産業省が決めるのですが、どれだけの期間いくらで買い取るのか決める過程の透明性を高めた方がいいのでは、という意見があるようです。
この価格決定の過程は、非常に大事です。事業者にとってみれば高く買い取ってもらった方がいいですが、そうするとその分、一般の方の電気料金が高くなってしまいます。
孫社長は、「電力の買い取りは、日本だけでなく世界40数カ国の自然エネルギー先進国では常識的な物として以前から行われています。何十回となく、何十カ国で議論がなされてできあがった仕組みなんです」と言う。
「現状、日本の発電電力量において再生可能エネルギーの占める割合は約9%です。その9%のうちの8%は水力ですので、現在1%の自然エネルギーを何%にするかは具体的な数値は別とししなければなりませんが、これの全体戦略を議論すると半年から1年かかり、その分手遅れになります。
自然エネルギーは世界で20~30%、年率で増えています。日本はせっかく高い技術を持っているのに、その重要な新しい産業で先行投資て、これを全速力で増やさなければなりません。9%は世界標準の半分ですので、諸国並みにはできず後手に回ってしまっては取り返しがつきません。太陽、風、地熱、少なくともこの3つについてはモデルケースを作り、送電線につなぎこむところまではやってみたいと思いま
近藤洋介 民主党総括副幹事長の提言 : 『「段取り」と「覚悟」』
「今の菅総理に敢えて申し上げたいですが、段取りを大事にしたい。与党も野党も合わせてきっちりした段取りを踏んで、覚悟を決めて一気呵成に進む、ということだと思います」
孫正義 ソフトバンク代表取締役社長の提言 : 『子どもたちの未来を!!』
「10年後、各家庭に自然エネルギーが、1か月に200円から500円料金が上がったとしても、コーヒー1~2杯分の値段です。そんなことで子どもたちの未来を汚してしまうのは、大人としてまずいんじゃないかと、産業界も節電努力をして、国の安全、安心を汚してはいけない、子どもたちのためと大人が頑張るしかないのでは、と思います」