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モテ男・山路氏「これでは国民口説けない」

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野田首相の所信表明演説を渋い表情で聴く山路徹氏
野田首相の所信表明演説を渋い表情で聴く山路徹氏

 野田佳彦首相(54)が13日、衆参両院本会議で就任後初の所信表明演説を行った。しかし、党代表選でみせた「ドジョウ演説」の迫力は消え、原稿丸読みの守りの姿勢に終始した。モテ男で、印象的な言葉づかいで知られるジャーナリスト山路徹氏も「これでは国民は口説けない」と指摘した。

 代表選の時もそうですが、野田さんの演説は「青年の主張」のようですね。この丸顔、声もいい。現場の人に心を寄せているようで一瞬、好感は持てる。ただ、今回は出てくる言葉に具体性がなく、インパクトもなかった。今の日本は修羅場なんです。ここを脱出するために、何をすべきかなんてみんな分かっている。難しいのは実行することで、それを命をかけてやるという決意が伝わってこなかった。これでは国民は口説けません。

 私も取材で福島によく行きますが、本当に明日どうしよう、今日どうしようと、思い悩んでいる人ばかり。その人たちに対し、聞き心地のいいことばかり言っても通用しませんよ。冒頭で被災地の話をした。あの話には誰も逆らえない。逆らえない話を先に持ってくるのはテクニックだとは思いますが、そんなものよりも求められているのは具体的なデザインです。デザインできないものは、実現できないと思います。

 失望感もあります。野田内閣という欠陥のある車で山を越えなくてはいけないというような…。タイヤが外れ、パーツが外れていくかもしれない。その車には国民が乗っている。本当はもう1度改造し直して、と言いたいところですが、少なくともこれからは定期的点検が必要。ダメな部分はすぐに交換してしまうような。鉢呂さんのように何かあってからではなくてね。

 もちろん期待もしていますよ。首相になった以上は、せざるを得ない。いろいろなことがあるでしょうが、きちんと国民の声に耳を傾けながら、決断力を発揮してほしいと思います。(談)

 ◆山路徹(やまじ・とおる)1961年(昭36)9月13日、東京都生まれ。TBS系、テレビ朝日系プロダクションを経て、92年に紛争専門ニュースプロダクションAPF通信社を設立し、世界中の紛争地を取材。東日本大震災被災地の取材活動も続けている。昨年末、ともにタレントの大桃美代子、麻木久仁子との三角関係問題が発覚。釈明会見では、大桃と結婚していながら麻木と不倫交際していた時期を振り返り「残酷な沈黙をしてしまった」など、独特の表現で語った。

 [2011年9月14日10時5分 紙面から]


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