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2011/09/14

最近驚いたこと

最近、驚くようなことが続きました。

その1. 野田内閣発足直後に経済産業相が辞任しました。これについても言いたいことがいくつかありますが、それはおいといて・・・・、後任に枝野前官房長官が就任しました。その是非についても措くとして、・・・・枝野氏を選んだ理由が「即戦力」というのには驚きました。大臣なんていうのは、みんな「即戦力」じゃなければならないはずだし、ましてやこの非常時です。調査士会くらいのちっぽけな組織だって、「即戦力」じゃない人が枢要な役職につくと大変な目にあってしまうのは、この間の経験から私たち自身痛いほど知っています。ましてや、国家レベルでそんなことが言われているなんて!

その2.九州電力のいわゆる「やらせメール」事件で、九電が組成した「第三者委員会」の「中間報告」について、九電自体が「事実と違う」と言っています。九電の内部での調査では事実を明らかにしきることができない、ということで「第三者委員会」をつくったはずなのに、その調査結果(「中間報告」とは言え)に対して、調査を依頼した側が、それも即座に、「事実と違う」と言う、というのは、明らかに異常な事だと思います。電力会社という、「民間のようで民間でなく、役所のようで役所でない」ヘンテコな存在が、政治と癒着しながら地域独占を続けてきたことが、世間の常識とかけ離れた「組織(内)の論理」を生み出しているのかな、と思います。

・・・しかし、驚いたり、呆れたりばかりはいられません。日本の社会の現在のあり方を示していることなのでしょう。そして、私たち自身、このようなことと無縁でいるわけでもないのかもしれません。自分自身を見つめ直すことの必要性を、驚きの先に考えるべきなのでしょう。

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