大阪・泉佐野市の病院に勤める助産師の女性が結核と診断され、病院では、この助産師と接触した可能性のある新生児と乳児、合わせて340人を対象に、結核に感染していないか検査を行うことになりました。
結核と診断されたのは、大阪・泉佐野市のりんくう総合医療センターの産科病棟に勤務する40代の助産師の女性です。病院によりますと、この助産師は、ことし7月の健康診断で精密検査が必要と判断され、今月5日に大阪府内の病院で詳しい検査を受けたところ、結核と診断されました。助産師は入院していますが、今のところ、発熱やせきなどの症状はないということです。助産師はことし6月1日からこの病院で働いていたということで、病院では、助産師と接触した可能性のある新生児と乳児合わせて340人を対象に、結核に感染していないか検査を行うことにしています。同じ病棟に勤務する医師など76人については、順次、検査を行い、今のところ感染が疑われる人はいないということです。大阪府では、この助産師が5月まで勤務していた別の医療機関にも連絡して、患者などとの接触状況を調べることにしています。りんくう総合医療センターの伊豆蔵正明病院長は「新たな患者が出ないよう、病院として全力を挙げて対応します」と話しています。