1万項目を超える最新JavaScriptテストツール登場 - 主要ブラウザの結果は?
2011/07/05
Ecma International is dedicated to the standardization of ICT and CE. |
6月30日(スイス時間)、ISOおよびIEC、Ecma InternationalはStandard ECMA-262を国際標準として承認した。ECMA-262はいわゆるJavaScriptの基盤となる仕様で、ブラウザがJavaScript動作の互換性を確保する上で重要な規約となる。
当初の発表では、ECMA-262のテストツールを2011年12月を目処にEcmaテクニカルレポートとしてリリースするとしていたが、すでに最初のバージョンがECMAScript Test262として登場しており、ブラウザでアクセスして簡単にテストすることができる。執筆現在で登録されているテスト数は10,937。
筆者は、上記のテストツールを主要ブラウザで実行してみた。その結果を次に示す。
ブラウザ | フェール数 | 成功率 | 備考 |
---|---|---|---|
IE10 PP2 | 7 | 99.93% | |
IE9 | 301 | 97.24% | |
IE8 | - | - | 39個目のテストで停止。 |
IE7 | - | - | 39個目のテストで停止。 |
IE6 | - | - | テストページを表示させることができない。 |
Firefox 7 Nightly | 203 | 98.14% | |
Firefox 6 Aurora | 226 | 97.93% | |
Firefox 5 | 274 | 97.49% | |
Chrome 14 Canary | - | - | 2789個目のテストで停止。 |
Chrome 13 Beta | - | - | テスト途中でクラッシュ。 |
Chrome 12 | 509 | 95.34% | |
Safari 5 | - | - | 5017個目のテストで停止。 |
Opera 11.50 | 3875 | 64.56% |
IE10 PP2は、10,937試験中、失敗したテストが7つだけと高い値を確保している。Firefoxもスコアは高く、Firefox 5以降で徐々に改善されている様子も確認できる。Chromeは開発版ではクラッシュや停止でテストを完遂できなかった。IE8以前のIEも同様に停止や、そもそもページを表示することができず、試験を完遂できなかった。Test262で提供される試験は今後も随時追加されていくものとみられる。
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