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第3回:増やそう! プレインズウォーカーポイント
第3回:増やそう! プレインズウォーカーポイント
こんにちは、鍛冶です。
今週も、まずはニュースからお届けしたいと思うのですが、ここで取り扱うのはもちろん、DCIレーティングに代わる新しいポイントシステムのプレインズウォーカーポイント(PWP)!
発表されてから約1週間が経過しており、みなさんもすでにいろんな議論をされたのではないでしょうか?
翻訳記事「プレインズウォーカーポイントのご紹介: 君のレベルは?」「ポイントについてアーロンとスコットに聞いてみた」でも、このPWPが生まれた背景やねらいをうかがい知ることができますね。
今まで長い間使われていたレーティングから大幅な変更になるので、ここで実際はどうなの? どうやって増やすの? ということをまとめていきたいと思います。
☆プレインズウォーカーポイント
上記の翻訳記事にもありますが、この新しいポイントシステムのルールは非常に単純明快です。
大会参加すればポイントがもらえ、試合に勝てば更に増え、参加人数や大会の種類に応じてもっと増え、特に重要なことに、ポイントは試合に負けても減りません!
これはとても大きな変更で、グランプリのバイ、プロツアーや世界選手権の招待などの為にレーティングの変動を避けるために大会を欠席せざるを得なかったプレイヤーにも、大会への参加を奨励する仕組みへと生まれ変わりました。
年に数回、日本選手権のような招待制プレミアイベントだけに参加し、高いレーティングを維持していたプレイヤーにとっては大変残念な変更ですが、逆に、努力しているプレイヤーはきちんと報われるかたちとなるので、個人的にはとても賛成です。
では、実際にこの仕組みの元でPWPを上手く集めるにはどうしたら良いのでしょう?
グランプリのバイ、プロツアーや世界選手権の招待を狙うならば、競技ポイントを効率良く稼がなければならないのですが、やり方次第で獲得できる点数に大きな違いが出てくるようです。
PWPの基本となる計算式は、ボーナスポイントを除くと、
もらえるポイント=(勝ち点+参加ポイント)×イベント倍率
となっています。
「イベント倍率」というのはその名の通り、それぞれのイベントごとに決まっています。
1倍 | マジック認定トーナメント、プレリリース、発売記念パーティ、Finals/Limits ゲートウェイ |
2倍 | ゲームデー、WPNプレミアム予選、Finals/Limits地区トーナメント |
3倍 | フライデーナイト・マジック、グランプリ・トライアル、WPNプレミアムトーナメント、Finals/Limitsチャンピオンシップ |
5倍 | プロツアー予選、日本選手権予選 |
8倍 | グランプリ、日本選手権 |
12倍 | プロツアー、世界選手権 |
また、参加ポイントというのは、それぞれのイベントの参加人数で決まります。
参加者数 | 参加ポイント |
---|---|
8-15 | 1 |
16-31 | 2 |
32-63 | 3 |
64-127 | 4 |
128-255 | 5 |
256-511 | 6 |
512-1023 | 7 |
1024-2047 | 8 |
2048+ | 9 |
ということは、みなさんが試合に勝つ為に最大限の努力を惜しまず行っていると仮定すれば(この仮定、あってますよね?)、PWPを増やす鍵となるのが最後の'イベント倍率'ではないでしょうか。
☆フライデー・ナイト・マジックがお得!
非常に極端な例を挙げると、1000人規模のグランプリに3バイで参加し、試合をせずに不戦勝後にドロップした場合でも、上の式に当てはめれば (9+8)×8=136 と、これは一般の1倍のトーナメントではなかなか稼げない値ですね。
しかし、イベント倍率の表を見てもらいたいのですが、倍率の高いトーナメントは、プロツアーやグランプリはおろか、プロツアー予選やグランプリトライアルクラスでも毎度開催地がバラバラで、毎週末欠かさずに参加できるプレイヤーは世界でもほとんどいないでしょう。
ですが、毎週金曜日の夕方から始まるフライデー・ナイト・マジック(FNM)は唯一全国各地で開催され、同時開催している地域もあります。そして参加しやすいのにPWPの倍率は3倍と、非常に高い設定になっているとは思いませんか?
さらに、FNM専用の「フライデーナイト・マジック合計」という集計があります。これは生涯ポイント、競技ポイントとは別に、FNMのみのポイントを集計するもので、これの上位100位までのプレイヤーが「フライデーナイトマジック選手権」なるトーナメントに招待される、とインフォメーションに記載されています。
詳しくはまだわかりませんが、航空券という単語も出てくるあたり、毎週の成績が世界へ繋がる可能性があるということですね! 個人的には選手権も金曜日の夜に行われるのかが、とても気になります(笑)。
というわけで、以上のことからこれからはその地域に住む強豪たちも地元のFNMに参加する機会が増えてくるのではないでしょうか?
緊張感のあるゲーム、世界へのチャンスがもっと身近になりそうですよ!
近所で行われているフライデー・ナイト・マジックを探すには、イベント検索が便利です!
ちなみに、この生涯PWP世界一位はOlivier Ruel(フランス)の65197ポイント!
日本人として二人目のマジック殿堂入りが確定した中村修平氏も63645ポイントで世界二位、そして彼は今も現役で世界中のグランプリに参加しているので、今年のうちにOlivierを抜くんじゃないかと言われていますが、どうなるでしょうか。
PWPのマイページでパスワードを入力することで、地域や期間毎にソートできるリーダーボードも見れるようになるので、興味がある方はぜひ!
また、わからないことがあったらこのFAQで解決できるかもしれませんので、覗いてみてくださいね。
☆今週のマジック裏話。
先々週にナシフ結婚のお話をしたばかりですが(あの動画見てもらえました?)、またもFacebookからの情報です。
両面カードも発表されて盛り上がっているイニストラードに、Tiago Chanのインビテーショナル・カードが収録されているという噂を耳にしました。
Tiago Chan本人のコメントによると、 ☆ここの直リンはやめたほうがいいと思うのですが、どうでしょうか? FBやってないとみれないですし。
「すでにデザインしてもらったカードの情報はもらっていて、今それを紹介するためにブログにアップするエントリーを書いているところだよ。
今週中には発表できるかと思うから、もう少し待っててね。もうほとんど書き終わってるからさ!」とのこと。
M12で帰ってきたジェン・ソーレンの《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum(M12)》もそうですが、インビテーショナル・カードはとても強力なので期待できる1枚なのは間違いないですね。
クリス・ピキュラの《翻弄する魔道士》、ジョン・フィンケルの《影魔道士の浸透者》、そしてダーウィン・キャッスルの《なだれ乗り》だったりと数多くありますが、みなさんは何枚のカードが頭に浮かびます?
僕がすぐ浮かぶのは・・・他にあと3枚かな。 全部で何枚あるか、知ってます?
それではまた来週!