GoogleEarthで、ふくいちカメラの信憑性を裁く。
その3

初稿:2011年6月22日、 最終更新:2011年9月12日

文責:  株式会社 イソップ  代表取締役  岩田 清 ( いわた・きよし=文責者=筆者)

 
 

福島第一原発(2011年3月11日以前)

大地震、大津波、大爆発する前の福島第一原子力発電所を、
ふくいちライブカメラと正反対の方向から写しています。

画面左端中央に、部分的に写っているのが「活性炭式稀ガスホールドアップ装置」建屋です。
つまり、手前に木々を密植しなければ、本部建屋原子炉方面出入口近傍に移設された、ふくいちライブカメラからは、
次の写真のように、稀ガス処理建屋、3・4号機排気塔、3号機建屋は、足下まで丸見えでした。

ということは、ふくいちライブカメラを、この場所に移転するに当たって、政府指示が在ったかどうかは判りませんが、
少なくとも、東電側には「ライブ」という「リアリティー」を訴求する事で、真実を隠蔽しようとした悪意が読み取れます!

では、「閃光」「白雲化」以上に、
何を、それほど恐れたのでしょうか?

  

ありました!これですね!

(左)チェルノブイリの通称「象の足」。(右)4号機爆発で開いた大穴から何か得体の知れない物がはみ出している!

チェルノブイリほど大規模ではないけれども、核燃料が溶融爆発して大穴を開け、一部が穴から、はみ出しているように見えませんか?

上掲文字入り画像は、東電が、何が何でも、「4号機建屋の破壊は水素爆発」と言い募っていた頃の公開資料です。
この解説付き画像の写真部分を凝視すると更に疑問が湧きます。
一つは、上辺の影の中の、排気管に堰き止められている黒い物体は何か。
もう一つは、排気管に何かが纏わり付き、排気管を溶融している物体は何か。

  

此処で、私の40年間の、画像解析処理のノウハウが活きます!

左は、明度を最適化限界まで上げて見た結果です。何か得体の知れない粘り気の強い液体が、上の大穴から垂れて、
一部は排気管に被さって、一部は排気管と壁面との隙間を抜けて、配気管に沿って下り、更に垂れようとしています。

右は、排気管に纏わり付いているように見えるものの、この物体は、左の何かとともに、4号機の爆発時に、
大穴から飛散して、偶然、排気管に纏わり付いたように落下して、排気管を溶融変形させた物だと判明しました。
排気管の損壊状態から推察して、この物体は、大穴から一部が垂れているように見える何かと同質であり、
落下時は、かなりの高温で、衝突よりも熱に因って、排気管を熔融変形させている事です。

この事実から察して、これらは疑いなく、熔融温度差に拠って分離落下した、核燃料棒の残骸ですね!

政府の命令か、政府をも騙したのかは不明ですが、
東電が、国民を情報操作で騙そうとした事は、
それを上回る画像解析処理を駆使する事で見破れます。

「3・4号機排気塔」付近の瓦礫から物凄い放射線が検出されて居ますが、
「1・2号機排気塔」の10Sv/hを軽く超える筈の値は知らされていません。

右のパイプを通って3号機から出た放射性稀ガスが、左のパイプを通って4号機から出た放射性稀ガスが、3・4号機排気塔へ集められ、
基準値を超える放射線値が検出された場合は、連動している「活性炭式稀ガスホールドアップ装置」で放射線が基準値以下になるまで、
この装置を、恰も石油精製工場の脱硫装置装置のように、機能させた上で排気されていました。 しかし今回の地震津波と爆発で壊れました。
  

4号機を西側から見ると・・・、(私が画像解析処理しました!)

北側の大穴から垂れている物と同質と見られる何かが垂れています!
屋根の骨組みは、全体が丸く持ち上がっています。
これは、建屋中央の原子炉で、無い筈の核燃料が炉に在って爆発した証拠!

しかし、天井の骨材まで抜けているのは、何かが存在する北側だけ!
これは3号機爆発より小さいものの、爆発が2回起きた事を物語っています。

どす黒い何かも、熱を失って徐々に固体化して行った事が、その厚みで確認できます。

拡大すると、どす黒い何かは、核燃料ペレットが熔けた物のようです。
金属と思われる何かは、核燃料棒が熔融変形した物体のようです。
核燃料棒の一部が、熔融温度の差で、既に完全に熔けた液体状ペレットと、
まだ完全に熔けていないジルコニウムなどとに分離し始めた所で、
これとは別の何かに因る1回目の爆発で、核燃料熔融分離途中の一部が、
天井や壁のコンクリートとともに、飛散したように見えます!

私の此処までの解説を考慮に入れて、
また、政府・東電の発表は欺瞞と用心の上で、情報@情報Aとを再読して下さい。
1〜4号機の爆発に関する推測は、「活性炭式稀ガスホールドアップ装置建屋」爆発と、
「共用プール建屋」の記載が無いことを除けば、このブログ内容が、真実に一番近いと思われます。

3号機と4号機は排気管を通して、また、地下通路で繋がっています。

画像の元ソースは日本製ですが、この会社は、自主的か圧力かは判りませんが、3月末で画像紹介を閉じています。
しかし、この会社が画像を提供した米国の画像販売会社は、今も、この画像を販売しています。

私が、此処で主張したいのは、このように、インターネットには、既に、国境が無い事についてです。
真実を、より多く知りたい国民は、競って外国から情報を得るべきだという事です。この行為が無能な政府を矯正します。

画像は、私が、写真の視覚芸術性を高める目的で開発した、 「フォトカット」の「タイプA」で画像処理した結果です。

この画像はロシアから入手しました。

日本の大事故なのに! 日本は、報道の王道を逸脱しています!
大本営発表の愚業を続けている限り、日本再活性化は有り得ません。

米国軍事筋から情報が貰える英仏独伊とは違い、露中は自力でしか詳細情報を得られません。

この結果この精細画像情報をロシアが独自に得たのだと思います。 このロシア製画像情報を基に中国が独自画像解析。 それを更に私が、

  

(左)4号機爆発時に何が飛散して、どのような作用を残したかが一目瞭然!  (右)ネット動画情報からでは、これが最適化の限界です。

米国は無人偵察機を駆使して画像解析!

4号炉格納容器の蓋が外され、核燃料プールが噴いている事を、緑色で指摘しつつも、
プールと反対側の、天井と壁とに最大圧力が掛かっている事を殊更重大と指摘しています!
『東電は、4号炉が「定期点検不履行」の事実を隠す為に、急遽、核燃料プールへ核燃料移動中、3号機が爆発し、
逃げ遅れた作業員は瓦礫化、移動中の核燃料は、再臨界溶融、2度の爆発』との私の推論に肉迫しています!

実際、此処に何があったのでしょう?

  

(左)格納容器の蓋は、爆発時、外されていました。手前が、蓋が外された原子炉格納容器。
(右)猛烈に湯気を立てている使用済み核燃料プール。 この湯気には、放射能が充満!

@ 3月15日の4号機爆発時点において、4号機原子炉に無い筈の核燃料が残っていた。

A 1号機が爆発した3月12日時点においては、使用中の核燃料が炉に全部残っていた。

B 定期検査中ゆえ核燃料は全てプールに在るとの原子力安全保安院への報告が、偽証と
成る事態を防ぐ為、3号機が爆発した3月14日時点迄に多くの核燃料がプールに移された。

C だが、核燃料移送作業中の3月14日、3号機爆発で作業員に緊急避難命令が出された。

D パニックに陥った作業員は、移送中の核燃料をプールに移し終える事も忘れて逃亡した。
(又は、Dよりも前にEが起きて、作業員全員が即死したかも知れない。=米国政府情報)

E 3号機配管⇒排気塔⇒4号機配管を通して、濃密な放射能ガスが4号機建屋内に充満した。

F 放射能ガスの濃密な中性子線に因って、4号炉内核燃料が再臨界、熔融、爆発した。
(政府発表:6時56分。4号機建屋の上部が変形した模様。=大本営発表そのもの!)

G 天井がぶっ飛ぶ爆発に因る中性子線で、放置された核燃料が臨界、熔融、爆発した。
(政府発表:9時38分号機建屋3階北西付近より火災確認。=大本営発表そのもの!)

H 放置核燃料の数量と気温湿度等々の環境変化に拠って再臨界が、一時的に収束した。
(政府発表:12時25分。4号機建屋3階北西付近の火災鎮火。=大本営発表そのもの!)

I 残存中性子線と気温湿度等々の環境変化に拠って、再び臨界、熔融、爆発した。
(政府発表:16日5時45分。4号機建屋3階北西付近で再火災。=大本営発表そのもの!)

これは、原爆燃料ほどウラン235Uの含有率が高くない事で、この程度の損壊で済んだ核爆発!

私は、このように推理!違いますか?

3号機爆発時に連鎖爆発した「タービン建屋」「稀ガス処理装置及び建屋」と、
1日遅れて爆発した「4号機建屋」の、主たる違いは、コンクリートの厚みです。

3号機の爆発衝撃波で多くの建屋が損壊しましたが、
4号機建屋も、自己爆発に到るまでは、
2号機建屋同様、3号機に向いた壁面に損傷を受けていません。

2号機:3月16日:注水用に開けた穴から湯気が噴き出ている。

4号機:3月14日:3号機爆発7時間後。

4号機爆発についての、これ以上の詳細は、別のホームページに書きつつあります。

原子力に弱いけれども、福一原発事故が気になる方には、このブログをお薦めします。

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