セシウム汚染牛:稲わら購入農家、注意点を知らず

2011年7月15日 11時52分 更新:7月15日 12時26分

高濃度の放射性セシウムに汚染された稲わらを肉用牛に与えていた畜産農家=福島県浅川町で2011年7月15日午前11時3分、井上大作撮影
高濃度の放射性セシウムに汚染された稲わらを肉用牛に与えていた畜産農家=福島県浅川町で2011年7月15日午前11時3分、井上大作撮影

 鹿野道彦農相は15日の閣議後会見で、稲わらを購入していた福島県浅川町の畜産農家と別の農家1戸の計2戸が聞き取り調査に対し、餌などの管理の注意点を知らなかったと答えたことを明らかにした。稲わらの生産は前年の秋に終わると判断して、稲作農家側に指導していなかった点と聞き取り調査で農家側が注意点を知らなかった点について、鹿野農相は、「あらゆるルート、角度から、飼養管理の周知徹底を図る」と述べた。

 農水省などによると、稲わらを購入したのは4戸で、このうち連絡のついた3戸に14日に聞き取り調査し、浅川町と同県矢吹町の計2戸が飼養管理の注意点を知らなかったと答えた。2戸は農協や生産者団体に加盟しておらず、県の家畜保健衛生所からも聞いていなかったと答えたという。

 農水省は、行政ルート以外に、餌の販売ルートなども周知を図る。【佐藤浩】

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