2011年7月15日 20時54分 更新:7月16日 0時12分
国土交通省は15日、地方の高速道路の中で割高な料金が適用されていたトンネル部など6区間の料金を、普通区間と同水準に引き下げる「割高区間割引」を8月1日に始めると発表した。現金自動収受システム(ETC)搭載、非搭載車とも適用される。また関西国際空港連絡橋通行料金への時間帯割引導入(ETC車限定)も同時に実施する。
割引対象となる割高区間は(1)関越道・関越トンネル(2)中央道・恵那山トンネル(3)東海北陸道・飛騨トンネル(4)阪和道(海南-有田)(5)広島岩国道路(廿日市-大竹)(6)関門橋(下関-門司港)。
各区間とも建設費用がかさんだため、高い料率(1キロメートル当たり39.36円~64.0円)が設定されていた。今回の割引で普通区間と同じ24.6円に引き下げる。
大阪府泉佐野市と関西国際空港を結ぶ関空連絡橋には、高速道路各社が実施している時間帯割引(普通車で3~5割引き)と同水準の割引を適用する。
いずれも自公政権下で確保した割引財源を充てるため13年度末までの時限措置。4月に実施する予定だったが、東日本大震災の影響で先送りされていた。【三島健二】