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【福井】

原発再稼働「耐性評価では不十分」 知事、新首相発言には「遺憾」

 定期検査中の原発の運転再開問題で、西川一誠知事は12日の定例会見で、国の指示で各電力事業者が進めるストレステスト(耐性評価)は「再稼働の条件として十分ではない」と指摘。県が求める地震対策や老朽原発の新たな安全基準が国から示されない限り、再稼働を認めない姿勢をあらためて強調した。

 西川知事は「福島の事故から半年がたち、いろんな情報が出てきている気がするが、あまり状況は変わらない」と不満を表明。新内閣の発足を受けて近く、課題を整理して経済産業相に再要請する考えを明らかにした。

 また、野田新首相らから「将来は原発ゼロに」などの脱原発発言が出ていることに「あまり丁寧な議論をしないまま、さまざまなコメント、感想を述べるのは立地地域に無用の混乱と不安を与える。遺憾な状態だ」と述べ、「しっかりした議論を進めてほしい」と注文を付けた。

 経産相の突然の交代劇には「新しい内閣で腰を落ち着け、スピーディーに仕事をやってほしいと期待していたのに残念なことだ」と苦言。枝野新経産相には「官房長官として福島の事故に直接対応してきた。福島事故の知見を安全対策にどう反映させるかを早く明らかにし、全国の立地地域の信頼に応えてほしい」と期待を語った。

  (平井一敏)

 

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