松山市発注工事の入札関連情報を指名業者に漏らしたとして、松山市の職員が逮捕された事件で、警察はこの業者が下請けに入る目的で、入札に参加した別の業者に情報を流していたとみて調べを進めています。
この事件は今年5月、市発注の駐車場舗装工事の一般競争入札に絡む情報をもらしたとして、松山市技術管理課の職員山田守容疑者51歳が、また、情報提供を依頼したとして北条建設の代表取締役中野真由美容疑者43歳と取締役の白方克典容疑者48歳の合わせて3人が逮捕されたものです。
調べに対し3人は容疑を認めているということです。
捜査関係者によりますと北条建設側は、山田容疑者から入手した情報を下請けに入る目的で入札に参加していた別の業者に流していたと見られていて、警察で本格的な調べを進めています。
公平に行われているはずの入札で不正をはたらいた市職員と業者。
浮き彫りになった癒着の構図について県内の建設業者は次のように話しています。
「失格になる境目と仕事がもらえる瀬戸際がほしいわけ、(設計書に)金額と数量が入ってたらわかりやすい」(県内の建設業者)。
市によりますと工事に関する情報提供を受けた北条建設は舗装工事業として指名業者の申請をしておらず先月4日に行われた入札には参加資格自体がありませんでした。
「(Q参加資格がないのになぜ情報を入手?)金銭的な見返りか、例えば、(情報を流した先が)そこの仕事をとったらね、良い単価で自分もさせてもらうとか、何かの繋がりがないとね、何もないのにするはずがない」(県内の建設業者)。