GoogleEarthで、ふくいちカメラの信憑性を裁く。
その4

初稿:2011年6月22日、 最終更新:2011年9月13日

文責:  株式会社 イソップ  代表取締役  岩田 清 ( いわた・きよし=文責者=筆者)

グーグルアースは建物の傾きまでは補正できませんから異様な感じになりましたが、
ふくいちライブカメラは画像下端中央の建屋付近から上端中央右寄りを見ています。

グーグルアースは建物や山を三次元表示出来ることを売りにしていますが、このように、視野を180度回転さると、この売りは破綻を来たします。
しかし、この売りは放射能被害までは与えません! ヒマラヤ登山で、この売りを多用すると死に遭遇する危険がありますが、これは別件の話です。

 ふくいちライブカメラは、上掲画像下端中央の建屋付近に設置されていることは、指差し男が立った「配管を跨ぐ橋」(左掲の小画像中央)が決め手です。
 従って、この橋の右側から背後に、ふくいちカメラの映像が非常に気になる皆さんを、「一部目隠しする木々」が、3月19日以降、木々が定着する日数から割り出せば、 5月中旬までに密植されたと見做す事が出来ます。
 指指し男が、知ってか知らずかは判りませんが、結果として、ふくいちカメラの「目隠し用の木々」の存在を証拠立ててくれました!

別の航空写真で、ふくいちライブカメラの視野(下端中央から上端中央)に合わせてみました。

この写真の下端は、此処で切られているので、断言できませんが、本館脇の小構造物を目隠しする必要があったかも知れません。 しかし、
建屋の一部が覗いている「活性炭式稀ガスホールドアップ装置建屋」「3・4号超高圧開閉所建屋」「運用補助共用施設(共用プール)建屋」の、どれか
又は全部を隠したかったけれども、密植した木々の背丈が予定したよりも低くて一部が見えてしまったとの手違いが発生したのでは?と考えました。

注意深く見て居ると、3号機タービン建屋の屋上に2箇所大穴が開いています。「活性炭式稀ガスホールドアップ建屋」も一部壊れています!
私は、当初、天井の破壊は、3号機爆発時に飛び散った大きな瓦礫の所為だと考えていましたが、これは間逆、内部から自己破壊しています。

 
 

福島第一原発 「3・4号機超高圧開閉所」(画面中央)

「3・4号機超高圧開閉所」の下が「共用プール」、上が「活性炭式希ガスホールドアップ装置建屋」、
右が「3.4号機排気塔(煙突)」、この右上が「3号機建屋」、右下が「4号機建屋」です。

それぞれの建屋の、破壊された状態を、熟視して行くと、今まで、
3号機の爆発を「爆音と共に」記した動画において、3回の爆発音が聞こえ、
日本国内のTVニュースでは、爆発音が消されていた、謎が解けました!

この動画は、日本国内からのリンクでは、こんな具合です!

YouTubeは、日本の著作権法に従えば、撮影者(著作権者)が「著作権法」に基づいて、
削除を求めれば、削除を認めざるを得ないとの解釈したようですが、この解釈は間違っています。
何故ならば、この動画においては、3度の爆音付き動画を見て
驚愕のあまり声を失っている女性キャスターが写っている事が、司法的に重要なのです。
そして、この動画において、3号機爆発シーンの動画部分が、福島中央TV撮影の著作物であっても、
この動画は、海外報道機関に、ニュースソースとして、提供(恐らく対価支払いを受けて譲渡)された物であり、
この部分でもって、全体の著作権を主張する事は、法の及ぶ範囲を、著しく逸脱解釈(=錯誤)しています。

また、福島中央TVは、「爆音は元々無かった。撮影場所は20〜30km離れている」と言っています。
これがインチキなのは、TBS/JNNカメラとの、画像の精細度と揺れ具合から自明です。
TBS/JNNカメラは、上述したように福一原発敷地内の鉄塔に設置されています。
にも関わらず、カメラは常に揺れています。海上の船ならばもっと大揺れです。
なおかつ、20〜30kmも離れたら、地球の丸みが影響します。そして、海上の音速は340mです。
これらから計算すると、撮影距離は1000〜2000m相当です。つまり、TBS/JNNカメラと同等距離です。
この距離ならば、敢えて音声スイッチを切らない限り、風の音、波の音をだけでなく、当然、爆音を拾います。

私は、当初から、爆音の大きさが、3度とも同じであることが、気になっています。
しかし、これは、録音レベル限界を超えた音を拾った結果だと考えれば納得できます。

それ故に、上述の削除要求の背後に潜む政治家、官僚、企業、金融機関等々の蠢きは絶対凝視事項です!

3回の爆音は、@水平破壊、A炎、B垂直破壊と考えるのが、一般的だと思います。
しかしながら、この考えは、A炎において、物が飛ばされた気配がありません。
更に@とAとに必ずしも合致しない破壊の痕跡が、希ガス処理建屋と、この東側の崖に見て取れます。

 
 

3号機原子炉建屋の爆発に連動して、3号機タービン建屋(3号炉建屋の背後)
と3号機稀ガス処理建屋(3号炉の手前)の屋上にも爆発に因る大穴が開いた!

 
 

すぐ上の画像と180度反対側から見た画像。
タービン建屋の大穴が、落下物ではなく、下からの突き上げであることは、
四角い蓋が噴き上げられ、ずれて落下している事が、写真から読み取れます。

3号機稀ガス処理建屋屋上の穴は、3・4号機排気塔経由で爆発に到っているので、
その分、タービン建屋の穴に比べれば小さいです。しかし、放射性キセノンは、
空気に比べれば重たいので建屋内部に篭って、未だに閃光の元凶に成っています。

1.2号機稀ガス処理建屋は上層部の壁厚が薄く、1号機爆発時に連動して
爆発した可能性も否定できませんが、3号機爆風で壊されたと見做す方が妥当のようです。
この理由は、崖の痕跡。3号機爆風が稀ガス処理装置をも粉砕、吹き飛ばしたと物と考えます。

この、楕円形マーク付の画像はロシアから入手しました。 彼らも画像解析に必死にです!

 
 

最も手前が1・2号機稀ガス処理建屋。4号機の手前が3・4号機排気塔。
この手前に在って、下層部分が画面右端に覗いているのが3号機稀ガス処理建屋。

東電の警戒感が緩んで来た所為でなのか、今まで探しあぐねていた稀ガス処理建屋の破壊状況が良く判る画像を発見!

何と大胆!東電・福一の情報ビデオの字幕背景画像に使って来ました!

これらの画像から読み取れる情報を加味すると、爆音付動画は、このように理解できます。

 

爆音@
主に横に広がって、建屋の壁と天井とを破壊した爆轟(1回目の爆音)

爆音A
爆轟に因って瞬時臨界に達し、炎を発し、立ち上る爆煙(2回目の爆音)

爆音B
濃密な爆煙に隠されて、視覚確認できない、更なる爆発(3回目の爆音)

今、私は、このように見做しています。 音は光に比べて鈍足。
立ち上る煙が、ピーク時の半分程度まで広がって初めて、
1回目の爆音が聞こえて来ますから、この「視聴覚補正」をお忘れなく!

この爆音Bに相当する爆発が、実は、3号機ではなく、
上掲の建屋名称入り航空写真で建屋名称が明かされていない、稀ガス処理建屋の、
しかも1・2号機稀ガス処理建屋に対面する崖に痕跡を残していました!

爆音Bの爆発の物的証拠が、
3号機ではなく1・2号機稀ガス処理建屋と向かい合う崖に残されています!
1・2号機稀ガス処理建屋は、1号機爆発と3号機爆発の2回、連鎖爆発しているのです。

3号機稀ガス処理建屋は、3号機タービン建屋と共に、爆音Aで天井に大穴を開けています。
これが「閃光」「白雲化」の最大発生源ですが、崖の爆発痕跡とは位置ずれしています。

 

この画像は、私が、爆発残骸が飛散した箇所を、殊更強調して居ます。

3号機原子炉建屋の壊れ具合と異なり、3号機原子炉建屋の右側の、落下物ではなく、天井が内側から破壊さ
れたと見做すべき、3号機タービン建屋の壊れ具合と類似の破壊が、3号機稀ガス処理建屋屋上に見られます。

1号機爆発(連動して1・2号機対応装置建屋も爆発)よりも、3号機爆発の方が遥かに激しかったことから、
崖面に、極めて局所的に、白い瓦礫〜粉末に因る「被爆発痕跡」を残しています。

瓦礫の主体であるコンクリートの主成分であるカルシウム40Caは、安定元素ですが、 カルシウム41Caは、宇宙線が
カルシウム40Caに作用して出来る長寿命(半減期10.3万年)の放射性物質
である事に因って、一時期、真水の代わり
に、原子炉冷却水として使われた海水起源の様々な放射能物物質と共に、 「活性炭式稀ガスホールドアップ装置」内と、
この周辺の、残留放射性物質が、地震(強い余震)に因って適度に揺すられると活性化され、ある種の臨界に達して、
閃光を発して、3・4号機を噴き上がらせ、閾値を超えると「白雲化」を起こす「主要素」に成っていると思われます

 
 

別途入手した、3号機爆発直後、4号機爆発直前の航空写真では、
放射能物質を含んだ雲が、3号機上空だけでなく、3号機タービン建屋と共に、
稀ガス処理建屋からも、うっすらと湧いている事を視覚確認できます。

稀ガス処理建屋に面した、崖の一部が、微細に粉砕されたコンクリート破片に因って
白く塗られています。 4月18日のサーベイマップに異常な値が出ている訳です。

この物凄い事実を知られたくない政府・東電はTV局に対して3回の爆発音声の消去を
指示・依頼した? だとしたら、これは証拠隠滅罪ですね!

ふくいちライブカメラは、左上から右下を見ています。

グーグルアースでは、これ以上拡大しても「解像度不足」で意味をなしませんから、独自の画像処理を施してみました

 
 
 

共用プール、3・4号機超高圧開閉所以上に
怪し気な建屋がある!
活性炭式稀ガスホールドアップ装置建屋
(略称:稀ガス処理建屋)だと判明!

950mSh/hという線量のコンクリート瓦礫が見つかったサーベイマップを注視していて、
「B靴240mSh/hとは何ぞや?」との疑問が湧き、「±210mSh/h」の値が被さった、ふくいちカメラから見て、
「3・4号炉超高圧開閉所」の手前の、上掲航空写真では無名の建物の機能が非常に気になり始めました。

 
 

「活性炭式稀ガスホールドアップ装置建屋(略称:稀ガス処理建屋)」だと判りまた。そして、この装置の機能は、

 
 
 

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