最終更新: 2011/09/13 18:29

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「死の町」発言 鉢呂経産相、続投に意欲示す 野田首相、会って真意を確認する考え

原発を所管する鉢呂経済産業相が、福島第1原発周辺を「死の町」などと発言して、進退問題に発展している。鉢呂経産相は10日、続投に意欲を示したが、政権内部からは「辞任やむなし」の声も上がっている。
福島第1原発周辺は死の町と発言した鉢呂経産相。
福島県視察後に、記者に防災服の袖を擦りつけて、「放射能を分けてやるよ」などと発言をしていたこともわかった。
民主党の前原政調会長は10日午前、「その発言が事実とすると、大変由々しき問題だというふうに思います。しっかりと真意をご説明をいただきたいと」と述べた。
鉢呂経産相は、発言については「記憶が定かではない」としながらも、「記者に厳しい状況を伝えたかった」として、袖を擦りつけるようなしぐさをしたことは認め、陳謝した。
鉢呂経産相は午後0時半ごろ、「(国民と福島の被災者に)心からおわびを申し上げたいと、このように考えております。大変申し訳なく思っています」と陳謝した。
福島・郡山市では、「死の町だってね、いつ帰れるか楽しみにしてるのにね。そんなこと言われてちょっとショック」、「何千人、何万人と死んでるんだから。そんなこと言うばかいないよ」などとの声が聞かれた。
鉢呂経産相はこのあと、神奈川・相模原市でリチウムイオン電池の工場を視察。
続投に意欲を示した。
鉢呂経産相は午後2時半ごろ、「前向きに、こういった経産省のさまざまな事業についても、リーダーシップを取ってやっていきたいなと」と述べた。
野党は、一斉に辞任を要求した。
自民党の石破政調会長は午前、「福島の子どもたちがあちこち行って、どうやっていじめられているのか。あるいは農産物が風評被害で売れない人たちや、被災者の気持ちがわからない人が、どうしてこの原子力災害の復興が担えるのか」と述べた。
自民党の石原幹事長は青森・弘前市で、「任命した野田総理、この責任というものも、しっかりと国会で追及していかなければならない」と述べた。
FNNの取材に民主党幹部は、「こんなことで辞めたら、みんな辞めなくちゃならない」と強気の姿勢を示すが、一方で閣僚の1人は、「かわいそうだが、辞任せざるを得ないだろう。野田さんもかばいきれないんじゃないか」との見通しを示した。
野田首相は午前、「実際に本人とよくその真意を確かめさせていただきたいと思いますので、直接会う機会をなるべく早く取りたいと思います」と述べた。
野田首相は10日夜、鉢呂経産相と会って真意を確認する考え。

(09/10 17:54)


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