発電事業は共同出資へ、事業投資は数千億円規模=ソフトバンク

2011年 09月 12日 16:04 JST
 
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 同日の設立イベントで孫社長は、電力政策への提言として、日本北海道から九州まで約2000キロメートルを直流の高圧海底ケーブルで結ぶ送電網「スーパーグリッド」構想を発表した。直流送電によって東西日本で50ヘルツと60ヘルツの周波数の違いがある交流の問題を解決し、不安定な自然エネルギーの接続に耐えられる安定的な送電網を構築できるという。さらに、このスーパーグリッドをアジア全域に広げて国境を越えた送電網に発展させれば、発電コストの安い国から電力を調達できると訴えた。

 孫社長は、電力会社の発送電は分離すべきとした上で、このスーパーグリッドについても「政府あるいは中立的な会社が運営していくべき。そうした議論をまずは有識者や政府で進めてもらいたい。さらにアジアの近隣諸国の政府関連の方々とも積極的な議論をしてほしい」と述べた。 

 (ロイターニュース 村井令二)

 
 
 
 9月12日、ソフトバンクの孫社長は、自然エネルギーの発電事業会社について、メーカーや金融機関の共同出資者を募集する計画を明らかにした。写真は同社ロゴ。都内で3月撮影(2011年 ロイター/Toru Hanai)
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