経団連の米倉弘昌会長と経済同友会の長谷川閑史代表幹事は12日、首相官邸を訪れ、野田佳彦首相と会談した。米倉会長は、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉への早期参加や日中韓自由貿易協定(FTA)実現などを要望。野田首相は「米国はTPPを強調しており、ぜひとも進めていかないといけない」と理解を示した。同友会の長谷川代表幹事は新成長戦略や税と社会保障の一体改革の早期実現を要請した。
一方、米倉会長は12日の会見で経済産業相に就任した枝野幸男氏に対して「もっと経済のことを勉強して政策を実行してほしい」と注文した。菅前政権時代に枝野氏が官房長官として東京電力の経営支援で厳しい立場を取り、電力債が売られるなどしたことを踏まえた発言。【宮崎泰宏】
毎日新聞 2011年9月13日 東京朝刊