なでしこ超絶フィーバー！５００人お出迎え　Ｗ杯優勝時超えた！

　３大会連続４度目の五輪出場を決めたサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」が１２日、成田空港着の航空機で中国から帰国した。到着ロビーには、Ｗ杯優勝時の４００人を超える５００人のファンが出迎えるフィーバーぶりで、報道陣も１００人が集結。アジア最終予選を１位で通過し、選手らはあらためて、来年のロンドン五輪（サッカー女子は７月２５日開幕）での金メダル獲得へ意欲をにじませた。

【写真】大勢のファンに囲まれ帰国するなでしこジャパン

　なでしこを取り巻く熱狂ぶりは過熱する一方だった。日本中の期待に応えたことを表すように、凱旋帰国を出迎えたファンは、７月のＷ杯優勝時を上回る５００人。アジア１位でロンドン切符を手にしたメンバーたちを一目見ようと、成田空港のロビーには七重、八重の人垣ができた。

　主将のＭＦ沢は「来年は忙しい１年になる。ケガをしない体をつくって、五輪でも一番輝くメダルを獲りたい」と、あらためて金メダルを宣言。史上初となるＷ杯、五輪の２年連続優勝を目指し、前人未到の領域に踏み込む決意を口にした。

　世界女王として、まずは五輪の出場権を獲得。ただ、このままロンドンで金メダルを獲得できるとは、チームの誰もが思っていない。佐々木監督は「なでしこの選手だけでなく、選ばれていない選手も、技術を１ランク上げなければ」と、女子サッカー界全体の底上げを唱えた。

　オーストラリア戦の決勝ゴールなど２得点をマークしたＦＷ川澄は、報道陣から帰国してやりたいことは？と問われると、「にきびのケアがしたい」と乙女心？をのぞかせる一幕も。通算４勝１分けでの五輪切符に「今の強さは最近の頑張りだけではない。北京五輪後から世界一を目指してきた」と、頂点への並々ならぬ決意を口にした。

　強さの秘けつはチーム力だ。指揮官は「８月の美作合宿から非公開練習はやめた。いつも見られる重圧の中で、彼女たちはたくましくなった。さすが日本の女性は強い」と強調した。ＭＦ大野が「若手やベテラン、試合に出る選手、出ない選手も関係なく、コミュニケーションは積極的」と言えば、ＭＦ宮間も「地道に努力して、チームのために戦う団結力は一番強い」と断言した。

　これからは、俊敏な動きで、巧みにパスをつなぐ、なでしこの美しいスタイルが世界中で目標にされる。「特長を伸ばして、いいパフォーマンスを出さないと代表に残れない」と川澄。五輪優勝に向けて、新たな生存競争がこれから始まる。


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