ライフ育鵬社不採択「無効」 文科省 3教委で合意なし+(2/3ページ)(2011.9.13 01:30

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育鵬社不採択「無効」 文科省 3教委で合意なし

2011.9.13 01:30 (2/3ページ)

 文科省は県教委に対し、3教委の教育委員全員の協議が行われた8日以前に、「3市町の教育委員会がそれぞれの教委で、合意することを前提とする」よう通知していた。しかし、県教委は文科省通知を無視する形で8日の協議を進め、「不採択」としていた。

 育鵬社の教科書を選定した八重山採択地区協議会での採択経緯に法的な問題はなく、現時点では同協議会での決定事項のみが有効となる見通しだ。

 県教委はこれまで、八重山採択地区協議会に日程の延期を指導したり、委員の追加を求めるなど「不当な採択介入」を続けていた。

 一方、与那国町教委は12日、来春からの教科書の需要数について、「公民は育鵬社」と県教委に報告する方針を固めた。需要数報告は、文部科学省がどの教科書が何冊必要か取りまとめる手続き。各県教委は16日までに、各市町村の需要数を文科省に報告しなければならない。同様に不採択を無効だとする石垣市教委は、すでに育鵬社と決めたことを報告している。

     ◇

 仕切り直しの見通しとなった「八重山教科書問題」。時計の針は育鵬社を石垣市と与那国町の両教委が採択し、竹富町が不採択とした初期の状態まで逆戻りした格好となった。今後は県教委や育鵬社の教科書採択に難色を示す竹富町教委が、文科省の考えを受け入れるかどうかが焦点となりそうだ。

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