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「喫煙文化研究会」でバッシングにNO たばこの効用に理解を
2011.8.16 07:39
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東日本大震災の直後、品薄状態になった物資の一つにたばこがあった。被災地では、貴重品であるたばこを手にできた愛煙家の間で喜ばれたという。6月、たばこを愛する文化人らが中心になって「喫煙文化研究会」が発足したが、喫煙に対する世間の目が厳しさを増す中で「たばこの効用」に理解を求めていくという。非喫煙者と共存する道をどう探るのか。(日出間和貴)
得られる安らぎ
震災から1カ月が過ぎた頃、宮城県気仙沼市でかき養殖業を営む男性(36)は都内の知人を通じてたばこの支給を受けた。大津波が来るまではしばらく禁煙を続けていたが、「3・11」を機に喫煙が始まったという。
「毎日毎日、がれきの山を片付けている希望の見えない状況の中で、たばこでも吸っていないとやっていられなかった。たばこを吸いたくてたまらないというより、非日常から日常の生活に戻るためのきっかけとして、一本のたばこが必要でした」と振り返る。
酒やたばこは嗜好(しこう)品にあたるため、被災地において水や食料などの生活物資のように配給されることはなかった。疲労度が増す避難所暮らしの中で、スモーカーはより一層、肩身の狭い日々を強いられた。
一方、この6月に発足した「喫煙文化研究会」。発起人にザ・タイガースの「花の首飾り」などで有名な作曲家、すぎやまこういちさん(80)がいる。喫煙歴60年、1日に1箱以上吸うヘビースモーカーだ。喫煙に対して逆風が吹く中で、「喫煙バッシング」の流れに歯止めをかけたいという。
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