脱北者？９人乗りの船漂流　石川・輪島沖

　１３日午前７時半ごろ、石川県輪島市沖の日本海で、不審な小型船が漂流しているのを地元の漁船が見つけ、通報した。第９管区海上保安本部（新潟市）によると、船には子どもを含む男女計９人が乗船。「北朝鮮から来た」と話して韓国行きを希望しており、脱北者とみられる。海保が巡視艇に保護して事情聴取しており、全員けがはないという。石川県内の港にえい航して調べる。

　海保などによると、現場は輪島市の沖合約２５キロにある七ツ島周辺。現場を通り掛かった地元の漁船が「見慣れない船がある。人が乗っている」と通報した。漁船が所属する県漁協輪島支所によると、小型船は逃げるような動きをみせたため、海保の巡視艇が到着するまで、漁船が見失わないように並走して監視した。

　小型船は黒っぽい木造で、長さ７〜８メートル。船体にハングルが書かれている。

　乗っていた９人は家族とみられ、男性３人、女性３人、子ども３人。子どもは小学生くらい。海保によると、北朝鮮の東側から出港し、南下してきたと説明しているという。

（中日新聞）