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禁煙団体 たばこ1箱1000円に

9月13日 6時12分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

たばこの健康被害を訴えている医師らが、禁煙を推進するため、たばこ税を段階的に引き上げて販売価格を1箱1000円程度にするよう厚生労働省に要請しました。

要請を行ったのは、たばこの健康被害を訴えている医師らでつくる「日本禁煙学会」のメンバー3人で、12日、厚生労働省を訪れ、要望書を手渡したあと記者会見しました。学会によりますと、イギリスやノルウェーなど多くの先進国でたばこの販売価格は1箱700円から1200円程度だということです。このため、禁煙を推進するには、日本でもたばこ税を段階的に引き上げて販売価格を1000円程度にしたうえで、税収を医療費や農家の転作への助成金などに充てるべきだと訴えています。日本禁煙学会の作田学理事長は「小宮山厚生労働大臣はたばこを700円程度まで引き上げるのが望ましいと言っているが、それでは不十分だ。ほかの先進国では大幅な増税によってたばこの消費を抑えることに成功していて、健康被害を防ぐためには早急に増税を検討すべきだ」と話しています。たばこを巡って厚生労働省は、職場で他人のたばこの煙を吸い込む受動喫煙を防ぐため、禁煙や分煙などの対策を事業主に義務づける法案をこの秋の臨時国会に提出する方針です。