北九州市若松区のビルに2001年10月、銃弾が撃ち込まれた事件で、福岡県警は12日、指定暴力団工藤会の元組員、生田直次郎容疑者(41)=別の強盗罪などで服役中=を銃刀法違反(発射)と建造物損壊容疑で2日に逮捕したと発表した。今月末が時効だった。
北九州地区暴力団犯罪捜査課などによると、生田容疑者は01年10月1日未明、同市若松区安瀬の港湾運送会社が所有するビルに実弾数発を発射し、1階出入り口の自動ドアなどを壊した疑い。当時は工藤会の組員で、このビルに入居していた建設会社を工藤会の意に従わせようとして発砲したと、県警はみている。容疑を認め「拳銃は市内の河口に捨てた」などと供述しているが、見つかっていないという。他に共犯者がいるとみて調べている。