北海道は、お盆がすぎると八月でも身を切るような冷たい風がふく時がある。
その日が「秋」の始まりであり、またたくまに冬が到来する。
天気予報は悪くなかったので、秋晴れの一日サイクリングロードでものんびり走るか、と思いよたよたと出かけた。
気温は高からず低からずでのんびりツーリングでは最高のひよりと思われたが、午後になって曇ってき、突然身を切るような冷たい風が吹き付けてきた。
ウィンドブレーカーを持ってこなかったのでヤバイことになったとあわてて公園に入り風を除けられる場所に避難して一服したとき、先月の惨敗記が思い出された。
先月の三週めの週末は今夏最高の気温となった。こんな日にわざわざチャリに乗ることもあるまいが、天気に誘われてのこのこと出かけたのが間違いだった。(汗;、
アスファルトの照り返しは抜群の反射光で、走り始めは張りきっていたので感じなかったが次第に体力を失っていたようである。さらに悪いことに、チャリのサドルの位置を20oほど高くして、ロードレーサー仕様のスタイリングを試したのだが、高温と体力不足、カリウム不足が効いたのか、未だに左手の薬指と小指がしびれている。(笑)、
札幌から当別町の青山を経由して「道民の森」一番川地区を通り、月形に出ようとしたのだが、青山の休息所の地下水で頭から水をかぶって冷やした時が限界だったようだ。
青山一番川の山登りの途中で体力が尽き、山越えを断念したのである。レーサー仕様の格好が悪かったようで両腕がしびれ、力がはいらなくなり、おまけに脱水状態となってめまいがしてきて、おまけに吐き気までもよおしたのだ。(笑)、
なんとか当別町の自販機までと思ったが、途中の農家の入り口に大きな木があり、日陰で休憩していたら農家の若い嫁さんが水を持ってきてくれ、おまけにビニール袋に氷りのカチワリを入れてくれた。これはおおいに助かった。カチワリで首筋を冷やすと生き返ったこころもちで、しんそこ有り難いと感謝したのである。
丁寧に御礼を云って走り始めたのだが、他人に対するおもいやりにこの世で生きてゆくことの意義や意味のいったんがかいま見えた一瞬であった。ま、もう若くはないのだから年齢に添ったほどほどが大事であることも悟ったのだ。(汗;、
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