男子生徒死亡　那賀高で臨時の全校集会

岩出市高塚の県立那賀高校 (喜多英夫校長、 生徒1107人)の男子生徒 (16) が7日、 1限目の体育の授業中に体調を崩し、紀の川市内の病院に搬送されたが心不全で死亡した。 同校は8日朝、 臨時の全校集会を開き、 喜多校長 (58)は 「命の大切さをもう一度見つめ直してほしい」 と呼び掛けた。

集会では、 今後予定していた体育祭と文化祭を中止することが報告された。 生徒たちはいつもと変わらない様子で登校したが、 取材に対しては暗い表情で口をつぐんだ。 同級生の女子生徒は 「何でも頑張る子だった。 悲しい」 と話していた。

同校によると、 男子生徒は身長170センチ、体重約90キロ。 持病はなかった。 体育祭に向けた体育の授業で、 準備運動、 200メートルのジョギング、 リレーのバトン練習を行った後、 20分ほどすると 「気分が悪い」と訴えたという。

保健室では教諭らがAED (自動体外式除細動器) を使い、 心臓マッサージを行った。岩出署は7日、 学校から事情を聞いた上で病死と判断し、 事件性はないとみている。